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髙橋塁、同性愛者と公表 藍のルブリン移籍で“兄弟の2年間”に区切り、新シーズン前のカミングアウト

髙橋塁、同性愛者と公表 藍のルブリン移籍で“兄弟の2年間”に区切り、新シーズン前のカミングアウト

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

男子バレーの髙橋塁(26)が9月29日、SNSで同性愛者であることを公表した。弟・髙橋藍と同じチームで過ごした約2年間と、藍との対話が、自分を認めるきっかけになったという。藍はポーランドへ渡り、塁は10月17日に開幕する新シーズンに臨む。

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「僕がゲイであり」SNSでつづった報告

バレーボールSVリーグ男子の髙橋塁(26)=サントリーサンバーズ大阪=が9月29日、インスタグラムなど自身のSNSを更新し、同性愛者であることを公表した。日本代表・髙橋藍(25)=ルブリン=の兄で、身長185センチのアウトサイドヒッター。「ご報告」と題した文書に、長く抱えてきた思いを書いた。

「僕は幼き頃から、自分自身のある一面について向き合うことを恐れ、悩み、自分自身を否定していました」。所属と名前を記したあと、塁はそう打ち明けている。続く一文は「それは、僕がゲイであり、セクシュアルマイノリティの一人であるということです」。

5月の横浜アリーナで流した涙

「連覇して終わりたかった」

5月17日、SVリーグ男子チャンピオンシップ決勝の第3戦。サントリーは大阪ブルテオンに0-3で敗れ、1勝2敗で準優勝に終わった。試合後、塁はスポーツ報知の取材に、兄弟でプレーするのが最後になるかもしれない寂しさを明かし、涙の理由を「藍に対する気持ちが出てしまった」と話した。

兄弟が同じチームになったのは2024年5月。藍がイタリアからサントリーに加わり、京都・東山高時代以来のチームメートになった。1年目はSVリーグの初代王者に輝き、2年目は藍が主将を務めてレギュラーシーズン1位を勝ち取った。塁は試合終盤にサーブのためだけにコートへ入る「リリーフサーバー」として、決勝第1戦の第4セット23-21の場面でサービスエースを決め、マッチポイントを引き寄せている。

区切りは5月29日。藍が来季からポーランドリーグの強豪ルブリンに移ると正式に発表したのだ。藍は所属事務所を通じて「この挑戦を選んだ一番の理由は、日本代表としてオリンピックで金メダルを獲るという目標を達成するためです」と説明した。

塁はサントリーに残る。球団は5月1日に2026-27シーズンの契約更新を発表し、塁は「バレーボールが出来ることに感謝し、1日1日を大切に過ごして行きたいと思います」とコメントを寄せていた。スポーツ報知の取材では、弟と過ごした2シーズンを「高橋家としても最高に濃い時間を過ごせました」と表現している。

「このタイミングで」自分の言葉で伝えた理由

報告文によると、転機は弟との時間だった。「約2年間、弟の髙橋藍と同じチームで過ごしたことが僕にとって何よりも大きく、藍と話したことをきっかけに、初めて自分自身を認めることができました」。気持ちを言葉にするうちに心が整理され、少しずつ「ありのままの自分でいい」と思えるようになったという。

文書では、藍との時間に加えて、家族、チームメイト、チームスタッフ、関係者への感謝も重ねた。「これまで様々な場面で支えてくれたことに、心から感謝しています」

では、なぜ9月末だったのか。

答えは本人の文面にある。「新しいシーズンを迎えるにあたり、いつも応援してくださるファンの皆さんにも、このタイミングで自分自身の言葉で伝えておきたいと思いました」。そのうえで「これからも、バレーボールに尽力し、様々な場面で自身の成長のために頑張っていくことに変わりはありません」と、競技への姿勢が変わらないことも強調した。

文書の後半では、同じように悩む人に向けて言葉を残している。「理由や背景は違っても、自分自身を受け入れられずに悩んでいる方にとって、僕が自分自身と向き合い、自分の言葉で伝えることが、少しでも何かのきっかけになれば嬉しく思います」。最後は「突然のご報告となりましたが」と断ったうえで、「これからも、髙橋塁らしく、バレーボールを通じて成長していきたいと思います」と締めくくった。

「なにも変わらず応援してます」ファンの受け止め

投稿には、公表直後からコメントが相次いだ。フォロワーからは「ちょっと衝撃的だったけど、ずっと悩んでいたことを思い切って勇気出して報告してくれてありがとう!」「なにも変わらず応援してます」「自分らしく生きて幸せに‼」「全く問題ないです!」といった書き込みがあった。

Yahoo!ニュースの公式Xもこの話題をトピックとして投稿し、バレーファン以外にも広く知られた。塁はYouTubeチャンネル「らんるい」を弟と運営し、MBSラジオで冠番組「髙橋塁のRui’s ROOM」を持つ。コートの外でも発信を続けてきた選手の言葉だけに、受け止める人の幅も広い。

10月17日開幕、兄弟は別々のコートへ

2026-27シーズンのSVリーグ男子は10月17日に開幕する。12クラブがホームとアウェーで各44試合を戦い、レギュラーシーズンは2027年4月18日まで続く予定だ。昨季は決勝で涙をのんだサントリーにとって、藍が抜けて迎える最初のシーズンになる。

京都市出身の塁は東山高から日大へ進み、3年時の全日本インカレでは45年ぶりの3位入賞に貢献した。2022年にサントリーへ入団し、今季が5シーズン目。5月のスポーツ報知の取材では「2人が離れても子供たちに夢を与えるための活動を変わらず、続けていきたいです」と語り、現役を長く続けたいとも話していた。

藍は海の向こうで、五輪の金メダルを目指す。塁は大阪で、開幕に向けた調整を進める。弟と過ごした2年間を経て、兄は自分の言葉で思いを伝え、新しいシーズンを迎える。

[文/構成 by さとう つづり]

寄稿者

さとう つづり
つづり|ライター・編集者 2018年より個人ブログの運営を開始。アフィリエイトライターとして活動後、Webメディアの運営、記事入稿、編集業務に携わる。7年にわたり「読まれる記事」を追求してきた経験を活かし、現在は日常のでの気になるニュースに対してコラムを執筆中。トレンドから日常の機微まで、幅広いテーマを独自の視点で言語化します。

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