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美里工業高校、首里をフルセットで破り5年ぶりの春高へ 沖縄県代表決定戦14度目の優勝

美里工業高校、首里をフルセットで破り5年ぶりの春高へ 沖縄県代表決定戦14度目の優勝

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JVA第79回全日本バレーボール高等学校選手権大会(春の高校バレー)の沖縄県代表決定戦は11月3日、豊見城市民体育館で男子決勝があり、沖縄県立美里工業高等学校が首里を3-2で破った。県代表は5年ぶり14度目。2027年1月4日に東京体育館で開幕する全国大会へ進む。女子は西原が知念を3-0で下し、2年連続12度目の代表を決めた。

最終セットまでもつれた決勝、美里工が首里を振り切る

会場は「東京バスアリーナとみぐすく」の名称でも呼ばれる豊見城市民体育館。大会は産経新聞社や沖縄テレビ放送などが主催し、11月1日までに男子は首里、コザ、宮古、那覇工、西原、宮古総実、名護、美里工の8強が出そろった。2日の準決勝を勝ち上がったのは首里と美里工で、前年まで4年連続で県代表だった西原は決勝に進めなかった。

決勝は最後までもつれた。報道によると、美里工が第1、第2セットを続けて取り、首里が第3、第4セットを奪い返してセットカウント2-2に持ち込んだ。この決勝は3セット先取で、第4セットまでは25点、最終の第5セットだけは15点で決まる。その短い最終セットで美里工が首里を振り切り、3-2で頂点に立った。

相手の首里は、那覇市にある沖縄県立首里高等学校だ。学校の案内によると創立は1880年で、県内で最も古い学校として知られる。6月の県高校総合体育大会では男子が63年ぶり2度目の優勝を果たしており、夏の県王者が秋の決勝の相手となった。

美里工の代表は2021年11月の第74回大会以来。翌年1月に東京体育館で開かれた本大会を最後に、春の高校バレーから遠ざかっていた。

2年続けて西原に阻まれ、夏は首里に頂点を譲った1年

ここまでの道のりは平らではなかった。2024年11月の第77回大会の県予選決勝は西原に1-3、2025年11月の第78回大会の県代表決定戦決勝も西原に0-3で敗れ、2年続けて全国への切符を目前で逃した。西原はこの2大会でそれぞれ3年連続、4年連続の県代表となっている。

流れが変わり始めたのは2025年12月だ。県高校新人体育大会で美里工は6年ぶりの優勝を手にし、2026年4月の平安杯第71回全九州総合選手権大会(高校の部)沖縄県予選でも決勝リーグを全勝して、2年連続7度目の優勝を飾った。

だが6月の県高校総体では、首里がリーグ全勝で優勝し、美里工は準優勝にとどまる。夏に頂点を譲った相手に、秋の大一番で雪辱した。

時期大会美里工の成績
2024年11月第77回全日本高校選手権 県予選準優勝(決勝で西原に1-3)
2025年11月第78回全日本高校選手権 県代表決定戦準優勝(決勝で西原に0-3)
2025年12月県高校新人体育大会優勝(6年ぶり)
2026年4月平安杯 全九州総合選手権 沖縄県予選優勝(2年連続7度目)
2026年6月県高校総合体育大会準優勝(優勝は首里)
2026年11月第79回全日本高校選手権 県代表決定戦優勝(決勝で首里に3-2、5年ぶり14度目)

5年前も首里とフルセット、13度目の代表を決めた2021年の決勝

美里工が前回代表を決めた2021年11月3日の第74回大会県予選も、決勝の相手は首里だった。会場も同じ豊見城市民体育館で、スコアも3-2。この時は29-27、21-25、25-18、22-25、15-10と、両校がセットを取り合う展開だった。

第5セットは4-4の同点から、ダブルエースの松田峻と吉田倫太のスパイク、山根祐貴のフェイントで美里工が一気に6点を重ね、その後の首里の粘りもかわして15-10で逃げ切った。前回は2年連続13度目の代表で、当時の安慶名友也主将は「接戦で勝てて成長につながった。首里はブロックとレシーブが抜群にうまかった」と話している。

敗れた首里の山里吉輝主将は、4年ぶりに決勝へ進めたことを誇りとしながら、つながれて粘り負けしたと語り、後輩たちに優勝を託していた。その首里は翌2022年も決勝に進んだが、西原に0-3で敗れている。

その2022年の第75回大会で3年ぶり26度目の代表に返り咲いた西原は、ここから4年続けて県代表の座を守る。その間、美里工は2024年と2025年に決勝まで勝ち上がりながら、あと1勝が遠かった。

5年ぶりの代表も、前回と同じ首里とのフルセットで決まった。セットを取り合った5年前とは違い、11月3日の決勝は、報道によると2セットを先に取りながら追いつかれる展開だった。首里にとっては、2021年に続いて美里工にフルセットで敗れた決勝となった。

沖縄市泡瀬の工業高校と、男子バレーを育てた指導者

美里工業高校は沖縄市泡瀬にある県立の工業高校だ。学校の案内によると、1967年(昭和42年)に琉球政府立中部産業技術学校として設置され、1969年(昭和44年)に今の美里工業高等学校の名前になった。2017年(平成29年)に創立50周年を迎えている。専門性の高い学科で「ものづくり」を学ぶ学校で、工業系の資格や調理師免許の取得にも取り組む。学校は9月、電気科ロボット部が第33回沖縄県ロボット競技大会で優勝したことも伝えている。

男子バレーボール部は、学校が公表する直近の実績として、県高校新人体育大会と平安杯全九州総合選手権大会県予選の優勝、県高校総体と全沖縄高校冬季バレーボール選手権の準優勝を挙げる。

県内の男子バレーで美里工の名を語るとき、外せない指導者がいる。沖縄県立コザ高等学校、沖縄県立前原高等学校、美里工業高校の男子を率い、春の高校バレーで3年連続3位に導いた福原兼伸だ。8月29日には沖縄市のNBC会館で、美里工業高校男子バレーボール部のOBが米寿の祝賀会を開き、前原高校のOBを含む教え子ら約140人が集まった。

女子は西原が2年連続で知念を破り、両校は1月4日から東京体育館へ

同じ日にあった女子決勝は、沖縄県立西原高等学校が沖縄県立知念高等学校を3-0のストレートで下した。2年連続12度目の代表で、2025年11月の決勝も同じ顔合わせの3-0だった。西原の女子は6月の県高校総体も1セットも落とさずに制しており、県内の主要大会で強さを見せる。

女子の県代表は、ここ数年は首里と西原が分け合ってきた。2021年と2022年は首里が続けて代表となり、2023年は西原、2024年は決勝で西原を3-1で破った首里が代表を取り戻した。2025年に西原が2年ぶりに代表へ返り咲き、11月3日の優勝で2年連続とした。2024年1月の本大会では、3年ぶりに出場した西原女子が青森西に2-1で勝ち、県勢女子として12年ぶりに初戦を突破している。

前回2026年1月の本大会では、沖縄代表の西原は男子が初戦で新田(愛媛)に2-0で勝ったものの、2回戦で市立尼崎(兵庫)に0-2で敗れた。女子は初戦で安来(島根)に0-2で敗れている。男子の2試合、女子の1試合はいずれも2セット先取で行われ、5セットまでもつれた県代表決定戦の男子決勝とは試合の長さが違う。県勢にとって全国の壁は高い。

全国大会は2027年1月4日、東京都渋谷区の東京体育館で開幕する。美里工は5年ぶり、西原女子は2年連続で、沖縄代表としてその舞台に立つ。

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[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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