聖和学園高等学校サッカー部、延長1-0で4年ぶり宮城V 決勝点は途中出場の柴田玄、メンバー

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第105回全国高校サッカー選手権宮城県大会の決勝が11月1日、ユアテックスタジアム仙台であり、聖和学園高等学校が東北生活文化大学高等学校を延長戦の末に1-0で破った。決勝点は延長前半6分、途中出場の2年生FW柴田玄が決めた。県大会の優勝は4年ぶり6度目で、2年連続7度目の全国大会出場となる。全国大会は12月28日に開幕し、組み合わせ抽選会は11月16日に行われる。
延長前半6分、途中出場の2年生FWが均衡を破る
会場は仙台市泉区のユアテックスタジアム仙台で、試合は12時40分にキックオフ。聖和学園は第1シードとして勝ち上がり、相手の東北生活文化大学高等学校は選手権の宮城県大会で初めて決勝に進んだチームだった。
両校には因縁もあった。聖和学園は2025年11月の宮城県高校新人大会の決勝で東北生活文化大学高等学校と0-0のまま延長でも決着がつかず、PK戦の末に敗れている。決勝を前に浅倉大雅は「本当に悔しい思いがあった。その借りは選手権の決勝で返さなければいけない相手だと思う」と話し、鈴木宗主将も「悔しい気持ちも一緒に晴らして、聖和のサッカーで圧倒して全国への切符をつかみたい」と決意を口にしていた。
前半、後半とも0-0。聖和学園は主導権を握る時間が長く、報道によると80分間で13本のシュートを放ったが、相手の体を張った守りを崩せず、試合は20分間の延長戦に入った。
均衡が破れたのは延長前半6分だった。後半39分から投入されていた柴田が、相手DFのバックパスがゴール前にこぼれた瞬間を逃さずに押し込む。その後は東北生活文化大学高等学校の反撃を封じ、1-0のまま試合を終えた。
柴田は試合後、「ヒーロー」になろうという気持ちで走り込んだと話し、ゴールを決めた喜びを口にした。前年度の第104回全国大会では、JFA公式サイトに載った登録メンバーに柴田の名前はなかった。2年生になった今季、「切り札」として大一番で結果を出した。地元紙は、得点だけでなく柴田の愚直な守備も勝利を呼び込んだと伝えている。
加見成司監督(54)は「なかなか勝てない1年だった。その経験ができていいチームになったと思います」と語った。
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繰り上げ出場から1年、「打開」を掲げた世代
聖和学園にとって、この優勝には特別な重みがある。
1年前の第104回大会の県決勝では仙台育英高等学校に敗れて準優勝だった。ところが優勝した仙台育英がいじめ問題を受けて全国大会への出場を辞退し、聖和学園が繰り上げで宮城県代表になった。3大会ぶり6回目の全国大会だった。全国では1回戦で那覇西を3-0、2回戦で徳島市立を3-1で下し、3回戦で日大藤沢に1-2で敗れて16強で大会を終えている。
そこから世代が替わった。主将のFW鈴木宗は「元々弱い世代と言われて、悔しかった」と話した。全国高校総体の前に掲げたスローガンは「打開」。どんな局面でも自分たちで道を切り開くという意味を込めた。夏ごろからは練習後に全員で収穫や課題を書く「サッカーノート」を始め、気持ちの整理にもつなげてきた。
全国高校総体は2回戦で敗れた。それでも選手権予選では準々決勝で、前年の県決勝で敗れた仙台育英に逆転勝ち。準決勝では利府を退けた。鈴木主将は準決勝を通じて「チームが一つになっていくのを強く感じた」と話している。繰り上げではなく、県大会を勝ち抜いてつかんだ全国切符は4年ぶりだ。
「聖和学園といえばドリブル」全国から選手が集まる
聖和学園の代名詞は、個人技を前面に出したドリブル主体のサッカーだ。加見監督のもと、このスタイルに憧れて全国から選手が集まる。
鈴木主将は中学時代にAOBA FCでプレーし、練習環境も同じだったため聖和学園のサッカーを見る機会が多かったという。背番号14を背負うエースの浅倉大雅は「中学校の時に他にはないドリブルサッカーに憧れて宮城まで来ました」と語っている。
1対1で負けない技術に加え、ボールを持ち続けて試合を優位に進める戦い方も磨いてきた。準決勝の利府戦では、センターバックの竹内のロングフィードから浅倉がゴールを決めている。報道では、この世代の強みは「足下の技術」と紹介されている。
東北生活文化大学高等学校は、選手権の県大会で2024年の8強、2025年の4強から一段ずつ上がり、創部初の決勝までたどり着いた。主将のGK菊地光生太(3年)は「自分のミスなので、ここまで戦ったみんなには誇りをもってもらいたい」と話した。それでも「1歩ずつ確実に積み上げてきている」と手応えも口にし、後輩たちに来年こそ全国へと願いを託した。
報道で名前が挙がった主なメンバー
第105回大会の登録メンバーは、11月2日時点でまだ公表されていない。県大会の決勝と準決勝までの報道で名前が出た主な選手は次のとおり。
| 選手名 | ポジション | 主な役割・場面 |
|---|---|---|
| 柴田玄(2年) | FW | 後半39分から出場し、 |
| 鈴木宗 | FW | 主将。スローガン「打開」を掲げたチームをまとめる |
| 浅倉大雅 | MF | 背番号14のエース。準決勝の利府戦で得点 |
| 竹内 | DF | センターバック。利府戦でロングフィードから得点を演出 |
鈴木と浅倉は、第104回大会のJFA公式チーム紹介に2年生として登録されていた。前回の第104回大会では、全国大会の登録メンバー(背番号・学年・前所属チーム)が、開幕前にJFAの大会公式サイトのチーム紹介で公開されている(ページの更新日表示は12月16日)。
目標は初の全国8強 組み合わせ抽選は11月16日
聖和学園の全国大会での成績は、直近の2大会では次のとおりだ。
| 大会 | 宮城県大会 | 全国大会の成績 |
|---|---|---|
| 第101回 | 優勝 | 1回戦で大分に2-0、 |
| 第104回 | 準優勝 | 3回戦で日大藤沢に1-2で敗れ16強 |
前年度は初の8強入りにあと一歩届かなかった。鈴木主将は優勝後、「聖和の『魅せるサッカー』を全国でも見せつけていきたい」と意気込み、チームは前年度を上回る8強を目指す。
第105回全国高校サッカー選手権大会は、12月28日にMUFGスタジアム(国立競技場)で開会式と開幕戦を行い、2027年1月11日の決勝まで東京・神奈川・埼玉・千葉の9会場で戦う。出場するのは46道府県の代表各1校と東京都の2校を合わせた48校。組み合わせ抽選会は11月16日、チケットの発売は11月22日10時から始まる。全試合が民放公式テレビ配信サービスのTVerとSPORTS BULLで無料ライブ配信される。
| 日程 | ラウンド | 主な会場 |
|---|---|---|
| 12月28日(月) | 開会式・開幕戦 | MUFGスタジアム |
| 12月29日(火) | 1回戦 | 首都圏の各会場 |
| 12月31日(木) | 2回戦 | 首都圏の各会場 |
| 2027年1月2日(土) | 3回戦 | 首都圏の各会場 |
| 1月4日(月) | 準々決勝 | 首都圏の各会場 |
| 1月9日(土) | 準決勝 | MUFGスタジアム |
| 1月11日(月・祝) | 決勝 | MUFGスタジアム |
全国大会の試合時間は準々決勝までが80分、準決勝と決勝が90分。延長戦があるのは決勝だけで、それ以外は同点ならすぐにPK戦で勝敗を決める。県大会の決勝のように延長で粘り勝つ展開は、全国では決勝まで勝ち進まないと起こらない。
同じ東北では、福島県代表の尚志高等学校、青森県代表の青森山田高等学校も全国大会への出場を決めている。
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聖和学園は宮城県大会で4年ぶりにつかんだ優勝旗を手に、12月28日に開幕する全国大会へ向かう。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]









































































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