後藤啓介、途中出場で同点弾に絡む リーグ公式はアシストと速報、フライブルク逆転勝ち

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
フライブルクの日本代表FW後藤啓介(21)が10月31日(現地時間)、ブンデスリーガ第8節のアウクスブルク戦に後半17分から出場し、3分後の同点ゴールにつながるパスを出した。ブンデスリーガ公式サイトの試合記録では後藤のアシストとなっている。フライブルクは0-1から2-1で逆転勝ちし、勝ち点16の3位を守った。
投入から3分、反転して出した縦パスが同点弾に
試合はアウクスブルクの本拠地WWKアレーナであり、キックオフは日本時間10月31日23時30分。チケットは完売で、観衆は3万660人と報じられた。
後藤はベンチスタートだった。0-1のまま迎えた後半17分、先発のMF鈴木唯人と代わってピッチに入る。同じタイミングでMFヴィンチェンツォ・グリフォも投入された。
同点ゴールは後半20分。DFルーカス・キューブラーが縦パスを送ると、ペナルティーエリアの右手前でゴールに背を向けて受けた後藤が素早く反転し、中央へ速いパスを出した。ボールはMFヤニク・エンゲルハルトのところを抜け、後半開始から出ていたFWイゴール・マタノビッチの足元へ。マタノビッチが右足で決めた。
ブンデスリーガ公式サイトのデータでは、この同点弾のゴール期待値(そのシュートが得点になる確率の目安)は9%。この試合の3ゴールで最も低い数字だった。得点の確率は低いとされたシュートが、試合の流れを変える。
公式記録は「アシスト:後藤」 ボールはエンゲルハルトを経由
タイトルにある「同点弾に絡む」には理由がある。後藤のパスはそのままマタノビッチに渡ったのではなく、間にいたエンゲルハルトの位置を通っていたからだ。
ブンデスリーガ公式サイトの試合レポートは、ボールが「意図せずエンゲルハルトを経由して」マタノビッチに届いたと書いた。一方、ドイツの報道は、エンゲルハルトがボールをスルーしてマタノビッチに通したと伝えている。日本の報道でも、後藤のパスに味方が触ったようにも見えたとの記述があった。
それでも記録ははっきりしている。ブンデスリーガ公式サイトのライブティッカーと試合記録は、65分のマタノビッチの得点に後藤のアシストを記載し、11月1日時点でもこの表記は変わっていない。日本の主要スポーツ紙は、後藤にとってブンデスリーガ初アシストと報じた。
0-1から交代選手が2点 2連敗を止めた逆転勝ち
試合を先に動かしたのはアウクスブルクだった。前半18分、MFアリヨン・イブラヒモビッチのクロスを、FWミヒャエル・グレゴリッチュが合わせて先制した。フライブルクはGK長田澪(登録名ミオ・バックハウス)が前半33分にグレゴリッチュのシュートを止めるなど、追加点は許さなかった。
フライブルクのユリアン・シュスター監督は後半開始からFWルーカス・ヘーラーに代えてマタノビッチを送り、後半17分には後藤とグリフォを投入。さらに後半38分、MFニクラス・ベステに代えてFWシリアク・イリエを入れた。
この采配が当たった。後半40分、グリフォが左から上げたクロスを、ファーサイドに走り込んだイリエが頭で合わせて逆転する。出場からわずか2分の得点だった。
| 時間 | チーム | 得点者 | アシスト |
|---|---|---|---|
| 前半18分 | アウクスブルク | グレゴリッチュ | イブラヒモビッチ |
| 後半20分 | フライブルク | マタノビッチ | 後藤啓介 |
| 後半40分 | フライブルク | イリエ | グリフォ |
結果はアウクスブルク1-2フライブルクで、勝者はフライブルク。同点弾のマタノビッチも逆転弾のイリエも途中出場で、両方のゴールに交代選手が関わった。マタノビッチはこれが今季リーグ戦4点目となり、リーグ公式の試合の最優秀選手に選ばれている。
シュスター監督は試合後、とても満足していると話し、ベンチから入る選手が大きな影響を与えられることは分かっていたと説明した。アウクスブルクのマヌエル・バウム監督は、ベンチで経験した中でも特に苦しい負けの一つだと語っている。アウクスブルクはこれでリーグ戦6試合勝ちなしとなった。
ドイツ杯で2得点から中2日 今夏アンデルレヒトから加入
後藤の勢いは、この試合の前から続いていた。
10月28日のドイツ杯(DFBポカール)2回戦では、2部に所属するヴォルフスブルクを相手に後半23分から出場した。ヴォルフスブルクは日本代表FW塩貝健人の2得点で2-1とリードしていたが、後藤は後半30分にグリフォの左CKを頭で決めて同点とし、後半アディショナルタイムにはDFラインの裏へ抜け出してループシュートを流し込んだ。フライブルクは3-2で逆転し、ベスト16に進んでいる。
試合後、DFクリスティアン・ギュンターは、日本人のスーパーサブが素晴らしい活躍を見せたとたたえた。シュスター監督も、速いスピードの中でも落ち着いてボールを扱い、相手の上を越すシュートを選んだ点を評価している。
それから中2日。アウクスブルク戦でも後藤はベンチから出て、短い時間で得点に関わった。途中出場から公式戦2試合続けて結果を出したことになる。ブンデスリーガ初ゴールは10月のシャルケ戦で、このときも途中出場から後半40分に決勝ゴールを頭で決めていた。
後藤はジュビロ磐田の下部組織出身。2022年7月にトップチームでデビューし、2024年1月にベルギーのアンデルレヒトへ期限付き移籍、同年12月に完全移籍へ切り替わった。2025-26シーズンは同じベルギーのシント=トロイデンに期限付き移籍し、クラブの発表ではリーグ戦28試合で10得点5アシストを残している。
フライブルクがアンデルレヒトからの獲得を発表したのは2026年6月11日。契約期間などの条件は公表されていない。身長191cmのストライカーについて、クラブ役員のヨッヘン・ザイアーは、裏へ抜け出す動きとエリア内での振る舞いを評価していた。日本代表には2025年11月に初めて選ばれ、2026年の北中米ワールドカップのメンバーにも入った。
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鈴木唯人は先発、首位と勝ち点2差で次は欧州カンファレンスリーグへ
フライブルクの日本人選手は、ほかに2人がこの試合に出た。MF鈴木唯人は先発し、後半17分に後藤と交代するまでプレー。GK長田澪は先発フル出場で、ゴールを守った。
この勝利で、フライブルクは5勝1分2敗の勝ち点16。リーグ戦の連敗を2で止め、3試合ぶりの白星を手にした。同じ節で首位バイエルン・ミュンヘンと2位ドルトムントが2-2で引き分けたため、ともに勝ち点18の上位2チームとの差は2に縮まる。
日程は詰まっている。フライブルクは11月5日(現地時間)に欧州カンファレンスリーグのリーグフェーズ第3戦でトルコのトラブゾンスポルと敵地で戦い、11月8日(同)にはホームのヨーロッパ・パーク・シュタディオンでブンデスリーガ第9節のウニオン・ベルリン戦を迎える。
途中出場で結果を出し続ける21歳が、先発の座をつかむのか。リーグ戦と欧州カンファレンスリーグの試合が並ぶ11月、後藤は定位置争いに挑む。
[文/構成 by スポーツ担当ライター TAKU]










































































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