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アーロン・ベイツ打撃コーチがドジャース退団へ 複数年契約で合意せず、12年指導した経歴と現役時代の成績

アーロン・ベイツ打撃コーチがドジャース退団へ 複数年契約で合意せず、12年指導した経歴と現役時代の成績

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ドジャースのアーロン・ベイツ打撃コーチ(42)が退団すると、米メディアが11月6日(日本時間7日)に報じた。球団は複数年契約を提示したが、条件で折り合わなかった。傘下を含めて12年間ドジャースで指導し、直近4年はロバート・バンスコヨック氏と2人で打撃コーチを務めていた。球団からの正式発表はまだない。

最初に報じたのはMLBトレード・ルーマーズ

第一報は、米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」のティム・ディアークス氏が6日に自身のXへ投稿したものだった。ドジャースはベイツ氏に残留のための複数年契約を示したものの、最終的な合意に至らなかったという。その後、The Athleticのケイティ・ウー記者やカリフォルニア・ポストのジャック・ハリス記者も相次いで同じ内容を伝えた。

契約の年数や金額は明らかになっていない。どちらが何に納得できなかったのかも、球団と本人の双方から説明は出ていない段階だ。

意外だったのは時期である。アンドリュー・フリードマン編成本部長は10月下旬のシーズン総括会見で、来季のコーチ陣について「現状維持を見込んでいる」と話していた。その発言から約2週間での退団報道となった。

後半戦に打線が失速、3連覇を逃した直後

ベイツ氏とバンスコヨック氏が2人体制になった2023年以降、ドジャース打線は数字の上では高い水準を保ってきた。Full-Countによると、この4年間はチーム得点が毎年メジャー4位以内。米Sports Illustratedのドジャース担当サイトは、2026年の得点801がメジャー4位、OPS.762が2位だったと伝えている。

ところが今季は後半戦に打線の勢いが落ち、ポストシーズンでも当たりが止まった。ナ・リーグ優勝決定シリーズではブルワーズに4連敗。2024年、2025年に続く世界一3連覇の夢は、ワールドシリーズの手前で途切れた。

退団が交渉の決裂によるものか、打撃部門の立て直しを考えた結果なのか。米メディアでも、理由ははっきりしないとの見方が出ている。

Dodgers Nationは、契約条件だけが理由とは考えにくいとする一方で、どちらが主な理由かは分からないとした。

アーロン・ベイツの経歴 レッドソックスでのメジャー成績は打率.364

ベイツ氏は1984年3月10日生まれ、ニューヨーク出身の42歳。ノースカロライナ州立大学から2006年のドラフト3巡目でレッドソックスに入団した。

メジャー昇格は2009年7月。一塁手としてデビューし、この年のメジャー出場は5試合で、11打数4安打、1四球、2打点を記録する。打率は.364だったが、メジャーの打席に立ったのはこの12打席だけとなった。

マイナーでは2006年から2014年まで4球団の傘下で計735試合に出場。ツインズの傘下やカージナルスの3Aなどを経て、最後にプレーしたのがドジャースの傘下だった。2014年に11試合に出たのを最後に現役を退き、翌2015年からドジャースで指導者の道に入る。

年主な出来事
2006年レッドソックスからドラフト3巡目指名
2009年レッドソックスでメジャーデビュー
2014年ドジャース傘下で現役最後のシーズン
2015年ドジャース傘下のルーキー級で指導者に
2019年メジャーのアシスタント打撃コーチに就任
2023年バンスコヨックと2人で打撃コーチに
2026年11月退団の報道

指導者としての出発点は、傘下のアリゾナリーグのチームだった。その後はマイナー球団の打撃コーチやマイナー全体の打撃部門の役職を務め、2019年にメジャーのアシスタント打撃コーチへ昇格する。2022年12月、打撃コーチだったブラント・ブラウン氏がマーリンズへ移ったのに伴い、2023年から打撃コーチに就いた。

ベイツ氏がドジャースで指導した12年の間に、チームは2020年、2024年、2025年にワールドシリーズを制している。

大谷翔平の練習を間近で見てきた

大谷翔平がドジャースに加わった2024年以降、ベイツ氏は報道陣に大谷の状態を説明する機会が多かった。

デイリースポーツによると、2026年9月、右上腕二頭筋の炎症で負傷者リストに入っていた大谷について、ベイツ氏は「状態はすごく良さそうだ。ここまですべて順調。予定通りに進んでいる」と話した。大谷は試合前に室内ケージで約30分のメニューをこなしていたという。

今年10月10日、ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ初戦の前日練習でも、ベイツ氏は大谷の打撃に言及した。大谷はマウンドより約5メートル前に置いたマシンを相手に71スイング。ベイツ氏はデイリースポーツなどの取材に「きょうの打撃練習は素晴らしかった」と答え、復調に必要なものを「彼が『これだ』と感じる感覚をつかむことだけ」と語った。

ロサンゼルス・タイムズは同じ日、ベイツ氏が大谷の課題として「上の手が早く返りすぎないこと」を挙げたと伝えている。地区シリーズで13打数2安打と苦しんでいた大谷に、最も近い場所で寄り添っていた1人だった。

ファンの反応は賛否

SNSでは、長く打線を支えてきたコーチとの別れを惜しむ投稿があった。Full-Countは、他球団への移籍先を予想する声が出る一方、ドジャースファンの間には交代を歓迎する投稿や、指導に厳しい評価を下す投稿もあったと伝えている。

後任は未定、バンスコヨック氏は残留

バンスコヨック氏は2019年から打撃コーチを務めており、来季も残る見通しだ。ベイツ氏の後任として外部から新たなコーチを招くのか、マイナーの指導者を昇格させるのかは決まっていない。

ベイツ氏の次の所属先も分かっていない。ドジャースで12年を過ごした打撃の専門家がどの球団へ向かうのか、来季のドジャースのコーチ陣がどう固まるのかは、オフの人事で明らかになる。

[文/構成 by ライター 凪]

寄稿者

凪
凪(なぎ)です。時事ニュースからスポーツ、社会の話題まで、その日いちばん気になる出来事を短く分かりやすく整理しています。Web記事を書き始めて7年。結果や数字は公式の発表で確かめてから書き、見出しだけで誤解されない記事を心がけています。好きなものは朝のコーヒーと、深夜のスポーツ中継。

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