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野村亮輔、母校・綾羽高等学校を訪問 オリックス5位指名の佛教大学、長浜市出身の元エース

野村亮輔、母校・綾羽高等学校を訪問 オリックス5位指名の佛教大学、長浜市出身の元エース

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プロ野球ドラフト会議でオリックス・バファローズから5位指名を受けた佛教大学の野村亮輔投手(22)が11月6日午後、母校の綾羽高等学校(滋賀県草津市)を訪れた。高萩康全校長と硬式野球部の千代純平監督に、指名を報告している。滋賀県長浜市出身で、高校時代はエースとして投げた右腕。綾羽高等学校の卒業生がドラフトで指名されたのは、野村が初めてだ。

11月6日、卒業生初の指名を校長と恩師に報告

野村が綾羽高等学校を訪ねたのは、ドラフト会議から約2週間後の11月6日の午後だった。報告の相手は、高萩康全校長と、高校時代の監督でもある千代純平監督の2人。卒業生として初めてのドラフト指名を、直接伝えた。

学校にとっても待ち望んだ知らせだった。綾羽高等学校は草津市西渋川一丁目にある私立校で、学校法人綾羽育英会が運営する。全日制・昼間定時制・通信制の3つの課程を持ち、製菓コースや美容コース、食物調理科もある。指名翌日の10月23日には、学校の公式サイトが「本校卒業生が2026プロ野球ドラフト会議で5位指名されました」と伝え、トップページの話題欄にも同じ知らせを掲げた。

千代監督とは、ドラフト当日にも顔を合わせている。10月22日、京都市北区の大学で指名を待つ野村のもとへ、恩師がサプライズで駆けつけたという。指名の瞬間、野村は仲間から花束を受け取り、胴上げで祝福された。「高いレベルで野球ができること、そして同じ関西の地でプレーできることを大変うれしく思います」。そう喜びを語り、両親や、野球を始めるきっかけをくれたおじへの感謝も口にしている。

偶然にも同じ11月6日、オリックスの1位指名を受けた富士大学の角田楓斗投手も、青森県弘前市の母校を訪れている。1位と5位、2人の新人がそれぞれの母校に指名を報告した日になった。

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長浜で野球を始め、綾羽で背番号1を背負う

野村は2004年10月1日、滋賀県長浜市の生まれ。虎姫小学校2年のときに地元の虎姫ヤンチャーズで野球を始め、虎姫中学校時代は湖北ボーイズでプレーした。中学では主に三塁手で、2年時から投手も兼ねた。

当時のチームには、1学年下に前田悠伍投手(現ソフトバンク)がいた。エースは後輩の前田。野村は自分を「補欠で見ているだけの存在」と表現している。それでも、憧れだった元巨人の桑田真澄氏や、中日の工藤公康監督が現役時代に取り組んだ走り込みを実践し、台風の日も外を走ったという。野球経験のない父が体づくりの情報を集め、息子を支えた。

綾羽高等学校に入ると、1年秋からベンチ入りした。千代監督は入学当初の野村を「決して突出した選手ではなかった」とみていたが、「一言で言えばタフ」とも評する。200球投げろ、100本走れと言われても嫌な顔をせず、壁にぶつかっても打たれ強かったという。2年春には春季県大会の初優勝に貢献し、チームは近畿大会にも出場した。2年秋からは背番号1を背負い、主戦投手としてチームを引っ張った。

ただ、甲子園は遠かった。同じ時期の滋賀県では、山田陽翔投手(現西武)を擁する近江が勝ち続けていた。3年夏の2022年、全国高校野球選手権滋賀大会は4強まで進んだが、準決勝で立命館守山に3-5で敗れて高校野球を終えた。

後輩たちは、その先へ進む。綾羽は2025年夏の第107回全国高校野球選手権滋賀大会で初優勝し、春夏通じて初めての甲子園出場を果たした。千代監督が率いる硬式野球部にとって、初の甲子園出場と、卒業生初のドラフト指名が2年続けて届いたことになる。

佛教大で開花、29回無失点で大学代表候補に

「絶対に綾羽から初のプロ野球選手になる」。そう決めて進んだのが、京都市北区にある佛教大学だった。現在は社会学部現代社会学科の4年生。1年秋から京滋大学野球リーグで登板していた。

花が開いたのは3年秋の2025年だ。この秋にリーグ戦初勝利を挙げ、5試合で4勝0敗。29回を投げて1点も許さず、防御率0.00でベストナインに選ばれた。チームはリーグ5連覇を果たし、野村は明治神宮大会のマウンドにも立つ。12月には大学日本代表候補の強化合宿に呼ばれた。

体も大きく変わっている。入学時に78キロだった体重は92キロまで増え、球速は10キロ近く上がって最速152キロに届いた。背筋力は340キロ。肩やひじを痛めたことは一度もないという。

最終学年の秋は、9月1日の開幕戦で京都先端科学大学を相手に8回10奪三振。試合後すぐにプロ志望届を出し、社会人などの道を残さない「プロ一本」を明言した。リーグ戦の終盤には、首位の花園大学との直接対決で2試合に好投し、逆転優勝を引き寄せた。京滋大学リーグでの通算成績は11勝2敗。佛教大学の國友健一監督は「本人にとっては、まだスタートラインに立ったばかり」と話した。佛教大学からのドラフト指名は、2025年に広島東洋カープから5位指名を受けた1学年上の赤木晴哉投手に続き、2年連続となった。

関西地区大学野球選手権では、10月31日の関西学院大学戦に先発。7回まで2安打無失点に抑えたが、1点リードの8回2死から3連打で追いつかれ、チームは9回に勝ち越されて敗れた。11月1日の第2代表決定トーナメント1回戦では天理大学に0-3で敗れ、明治神宮大会への道が閉ざされている。

「鉄腕と呼ばれたい」、即戦力として期待されるタフネス

オリックスは10月28日、京都市北区の佛教大学で野村に指名あいさつをした。訪れたのは、山口和男アマチュアスカウトグループ長と担当の早川大輔スカウトだ。

友人からは、野村克也氏と同じ「ノムさん」の愛称で呼ばれている。ファンにそう呼ばれることも「うれしいです」と話した野村は、「鉄腕と呼ばれたい。先発なら2桁勝利。リリーフなら1点も許さないピッチングを」と目標を語った。早川スカウトの評価は「先発して終盤でも平均球速が落ちない」。チームにけが人が多い時期でもあり、タフさも評価していると話した。

オリックスの2026年ドラフトでは、支配下で6人を指名した。うち5人が投手で、野村は角田、2位の仲井慎投手(駒澤大学)、4位の近藤琉唯斗投手(小樽双葉高校)、6位の千葉汐凱投手(Honda)と並ぶ投手陣の一角になる。

関連記事:角田楓斗、オリックス1位指名で「新人王を取れるように」 中学は弘前市立第一中、高校は東奥義塾

中学では控え投手、高校では甲子園に届かず、大学で一気に伸びた。野村自身、下からはい上がるのが強みだと話している。高校時代に山田が主人公だったと認めたうえで、プロでは自分が一番いい投手になれるよう努力したいと語った。

長浜で野球を始め、綾羽で鍛えた右腕が、同じ関西のオリックスでプロの第一歩を踏み出そうとしている。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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