佐野航大、ヴィレムII戦で今季2点目 PSVは7-0大勝、エールディビジでの今季成績と経歴

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PSVの日本代表MF佐野航大(23)が10月31日(現地時間)、エールディビジ第11節のヴィレムII戦で後半32分にゴールを決めた。9月13日のスパルタ戦以来となる今季2点目で、チームは7-0で大勝。佐野は先発フル出場し、PSVは11月2日時点で首位フェイエノールトと勝ち点2差の3位につける。
後半32分、ペピとのワンツーで6点目
試合はPSVの本拠地フィリップス・スタディオンで、現地時間18時45分(日本時間11月1日午前2時45分)に始まった。最下位のヴィレムIIはパスコースを消す守りで序盤は粘ったが、前半20分にマウロ・ジュニオールが先制点を奪い、前半44分にはフース・ティルが追加点。2-0で折り返すと、後半は5分にスフェン・マイナンス、8分にルベン・ファン・ボメルが続けて決め、4-0とした。
佐野のゴールは5-0で迎えた後半32分だった。中盤の競り合いからボールを拾うと、相手の股を抜くパスをペナルティーエリア内のリカルド・ペピへ通し、そのままゴール前へ走り込む。ペピからの返しを受け、ゴール左隅へ落ち着いて流し込んだ。ペピはけがで1か月以上離脱しており、この試合が復帰戦。後半15分から途中出場すると、後半28分に自ら頭で5点目を決め、その4分後には佐野の得点もお膳立てした。
後半36分には途中出場のシュリヤノ・コルネシオンがトップチームでの公式戦初ゴールを決め、7人がそれぞれ1点ずつ取る大勝となった。
| 時間 | 得点者 | スコア |
|---|---|---|
| 前半20分 | マウロ・ | 1-0 |
| 前半44分 | フース・ | 2-0 |
| 後半5分 | スフェン・ | 3-0 |
| 後半8分 | ルベン・ | 4-0 |
| 後半28分 | リカルド・ | 5-0 |
| 後半32分 | 佐野航大 | 6-0 |
| 後半36分 | シュリヤノ・ | 7-0 |
勝者はPSV(7-0)。ペーター・ボス監督は試合後、4-0になって気持ちが楽になったと明かしたうえで、「一番気に入っているのは、彼らが最後までやり遂げたこと」と選手をたたえた。11人全員が最後まで役割を果たすことが大事だとも話している。
首位と勝ち点2差、11月2日時点のエールディビジ順位
PSVは前節(10月25日)に首位フェイエノールトと1-1で引き分けており、試合前は勝ち点20で首位と4差だった。同じ10月31日、フェイエノールトはフォルトゥナ・シッタートと1-1で引き分け、勝ち点を伸ばせなかった。大勝したPSVはその差を2に縮めたのである。
一方で、2位アヤックスも同日にAZを1-0で下した。第11節を終えた11月2日時点の上位は次のとおりだ。
| 順位 | クラブ | 勝ち点 | 得失点 |
|---|---|---|---|
| 1位 | フェイエノールト | 25 | 33-12 |
| 2位 | アヤックス | 24 | 30-13 |
| 3位 | PSV | 23 | 35-13 |
| 4位 | FCトゥエンテ | 23 | 28-10 |
PSVの35得点はリーグ最多。7勝2分け2敗で、首位から4位までが勝ち点2の中にひしめく混戦だ。ヴィレムIIは11試合でまだ勝利がなく、勝ち点2で最下位に沈む。
佐野航大の今季成績、リーグ戦とCL
PSVでの1年目、佐野はすぐに主力の座をつかんだ。加入直後の第2節エクセルシオール戦は途中出場だったが、第3節から先発に定着。9月13日の第6節スパルタ戦では前半39分、1-1の場面でペナルティーエリア手前から右足のミドルシュートを決め、移籍後初ゴールを挙げた。
チャンピオンズリーグ(CL)でもリーグフェーズ3試合すべてに出場している。10月20日(現地時間)の第3節では、敵地でポルトを1-0で破ったPSVの今大会初勝利にフル出場。8月から続いていた公式戦の連続フル出場は、この試合で10に伸びた。ボス監督も、佐野とマウロ・ジュニオールが前線の選手を押し上げたことでプレッシングに出られたと評価している。
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11月2日時点の今季の公式戦成績は次のとおり。
| 大会 | 出場 | 得点 |
|---|---|---|
| エールディビジ | 10試合 | 2 |
| CLリーグフェーズ | 3試合 | 0 |
| 合計 | 13試合 | 2 |
得点は2点ともホームのフィリップス・スタディオンで決めた。守備的な役割を担うボランチ(守備的MF)でプレーしながら、攻撃にも顔を出す姿勢は数字にも表れる。
米子北から岡山、NEC、そしてPSVへ
佐野は2003年9月25日生まれ、岡山県津山市出身。地元のFCヴィパルテでU-12、U-15とプレーし、鳥取県の米子北高等学校へ進んだ。高校卒業後の2022年2月、ファジアーノ岡山に加入してプロの道に入る。
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岡山ではプロ1年目からJ2で28試合に出場して3得点2アシストを記録し、チームのJ1参入プレーオフ進出に貢献した。2023年にはU-20日本代表としてU-20アジアカップとU-20ワールドカップに出場。同年8月にオランダ1部のNECナイメヘンへ完全移籍した。NECは、U-20ワールドカップの期間中から佐野を間近で見ていたと明かしている。
NECでは中盤の複数のポジションをこなし、2025-26シーズンはリーグ戦34試合で3得点7アシスト。チームのリーグ3位に貢献した。2025年6月10日にはW杯アジア最終予選のインドネシア戦で途中出場し、日本代表デビューも飾っている。
だが、2026年5月に発表された北中米W杯の日本代表メンバーに佐野の名前はなかった。佐野は、ワールドカップに出ることは自分の夢であり、次の4年間に集中して出場を目指すとコメントした。
転機はその夏に訪れる。NECが求めた約2000万ユーロの移籍金をPSVは高額とみて、夏の早い段階では正式なオファーを見送っていたが、8月8日にPSVが加入を発表。契約は2031年夏までで、背番号は24に決まった。移籍金は公表されていないが、報道では1450万〜1500万ユーロ前後とされ、NECにとってはクラブ史上最高額の売却となった。ボーナスを含めると最大1700万ユーロになるとの報道もある。交渉の最中、佐野はNECの一員としてCL予選のオリンピアコス戦に向かったものの出場せず、NECのカルロス・アールベルス・テクニカルディレクターは、本人がプレーを望まなかったと説明していた。
PSVのアーネスト・スチュワート・テクニカルディレクターは加入発表の際、佐野はプレーに大きな強度をもたらせる選手で、PSVの戦い方にぴったり合うと評価。価値のある補強だと期待を込めた。
兄・佐野海舟とボランチでコンビ
兄はドイツ1部マインツでプレーする佐野海舟だ。北中米W杯では兄が日本代表に選ばれ、弟はメンバー外。明暗が分かれた2人は、森保一監督の3期目初戦となった9月24日のキリンチャレンジカップ・ウルグアイ戦(宮城)でそろって先発し、ボランチでコンビを組んだ。航大は前半45分でベンチに下がったが、日本は3-1で勝利している。
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PSVは11月4日(現地時間)、ホームのフィリップス・スタディオンでCLリーグフェーズ第4節のクラブ・ブルッヘ戦を迎える。日本時間では11月5日午前5時のキックオフだ。ポルト戦で今大会初勝利を挙げ、1勝1分け1敗の勝ち点4。順位を上げるためにも落とせない一戦で、リーグ戦の勢いを欧州の舞台へつなげられるか。ボランチの佐野にかかる期待は大きい。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]










































































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