『ブラッサム』追加キャスト6人発表 伊藤万理華・藤原さくらら4人が朝ドラ初出演

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NHKは10月22日、放送中の連続テレビ小説『ブラッサム』の新たな出演者として、伊藤万理華、前原滉、sara、岩男海史、谷村美月、藤原さくらの6人を発表した。このうち伊藤、sara、岩男、藤原の4人は朝ドラ初出演となる。6人が演じるのは、主人公・葉野珠(石橋静河)が東京・馬込の文士村で出会う人々と、画家・夏井銀児(錦戸亮)をめぐる女性たちだ。
10月22日発表の6人、役名と朝ドラ出演歴
発表は10月22日午前8時15分、『ブラッサム』の番組サイトで行われた。ちょうど第19回の放送が終わった時刻だ。NHKは6人について、主人公の珠、作家・西尾一路(染谷将太)、画家・夏井銀児の「それぞれの人生や創作に深く関わっていく人々」と説明している。
番組サイトは6人を2つのグループに分けて紹介した。馬込文士村で珠と西尾に関わる4人と、夏井銀児に関わる2人だ。
| 俳優 | 役名 | 役どころ | 朝ドラ出演歴 |
|---|---|---|---|
| 伊藤万理華 | 萩宮絹子 | 作家の妻 | 初出演 |
| 前原滉 | 川岸康成 | 作家 | 『まんぷく』『らんまん』『あんぱん』 |
| sara | 川岸静代 | 作家・川岸康成の妻 | 初出演 |
| 岩男海史 | 田島風太郎 | 馬込村の住民 | 初出演 |
| 谷村美月 | 早苗 | 画家・夏井銀児の妻 | 『まんてん』『べっぴんさん』 |
| 藤原さくら | 澄子 | 画家・夏井銀児の元恋人 | 初出演 |
朝ドラの経験があるのは前原と谷村の2人。前原は4作目、谷村は3作目の出演となる。残る4人にとっては、これが初めての朝ドラだ。
馬込文士村の4人、伊藤万理華は作家の妻役
伊藤万理華が演じる萩宮絹子は、気難しくこだわりの強い作家の夫を妻として支えながら、自分らしい人生を探している女性だ。伊藤は乃木坂46の1期生として活動したのち、俳優の仕事に軸足を移した。主演映画『サマーフィルムにのって』(2021年)で注目され、2026年6月公開の映画『君は映画』では井之脇海とダブル主演を務めている。
朝ドラ初出演の伊藤は、絹子について「作家の妻という立場で葛藤を抱える絹子にとって、珠さんの自由な佇まいは背中を押してくれるものでもあったのではないかと思います」とコメントを寄せた。続けて「今、私たちが自由にいられるのは、当時を生きた彼女たちの勇気ある一歩があったからなのかもしれない」とも書いている。
前原滉が演じるのは、馬込村に移り住んできた作家・川岸康成。若くして高い評価を受ける実力派の小説家という設定だ。前原の朝ドラ出演は、2018年度後期の『まんぷく』、2023年度前期の『らんまん』、2025年度前期の『あんぱん』に続いて4作目となる。『ブラッサム』は大阪放送局の制作で、前原は「約8年ぶりのNHK大阪放送局」と記した。
『まんぷく』当時を「役柄も中身も外身も坊主でしたが、年月も経ち気づけばもういい大人になりました」と語った前原。恩返しのつもりで臨んだ現場だったが、馬込の文士村で過ごした時間は心地よく、「多分、貰ったものの方が多くて恩返しになってないです」と明かした。
川岸の妻・静代を演じるのはsara。夫と一緒に馬込村へ越してきた女性で、珠や絹子のお茶飲み友達になる。saraはミュージカルを中心に舞台で活動してきた俳優で、2027年2月からはシアタートラムで上演される舞台『ヨハンナ』で内野聖陽と共演する予定だ。出演が決まったときは「信じられない気持ちで胸がいっぱいになりました」という。静代については「明るくおおらかで、康成さんとともに生きることを心から楽しんでいる人」と紹介している。
もう1人の初出演が岩男海史。演じる田島風太郎は馬込村の住民で、窮地を救われたことから西尾一路への弟子入りを望む小説好きの青年だ。コメントは「初めまして朝ドラ!」で始まり、周りから「変わった奴」と言われる役について「変わった奴…難しい。変わった奴…楽しい。」とつづった。
夏井銀児をめぐる2人、藤原さくらは「ドキッとする役どころ」
画家・夏井銀児の妻・早苗を演じるのは谷村美月。夫と別々の道を歩みながら、息子を育てるために懸命に生きる女性という役どころだ。谷村が女優として初めて出演した作品は、2002年度後期の朝ドラ『まんてん』だった。2016年度後期の『べっぴんさん』にも出演している。今回は『べっぴんさん』から10年ぶりの朝ドラとなる。
谷村は早苗について、たくましさと未熟さを併せ持ちながら「どこか憎めない、そんな印象を役からは受けました」とコメントした。演出の佐藤玲衣と限られた時間の中で役について話せたことで、方向性が固まっていったという。
藤原さくらが演じる澄子は、夏井銀児の元恋人。かつて夏井との関係で世間をにぎわせた人物だ。福岡県出身のシンガー・ソングライターで、2016年にはフジテレビ系の月9ドラマ『ラヴソング』で福山雅治の相手役となるヒロインを演じた。2024年12月放送のスペシャルドラマ『迷子のわたしは、諦めることもうまくいかない』では単独初主演も務めている。
その藤原にとっても朝ドラは初めて。「初めての朝ドラ、素敵な出演者の皆さんの中に加わることができてとても嬉しいです!」と喜び、澄子を「かなりドキッとする役どころ」と表現した。役づくりでは宇野千代の小説『色ざんげ』を読み、澄子の「強さと儚さ、そして絶望に圧倒されました」と明かしている。
夏井銀児のモデルは、宇野千代と一時期暮らしをともにした洋画家・東郷青児と報じられている。ただし番組は実在の人物をモチーフにしながら「大胆に再構成」したフィクションで、登場人物名も一部を変えて描く。澄子がどのように物語に関わるのか、詳しい展開はまだ明かされていない。
宇野千代がモデル、『ブラッサム』の基本情報
『ブラッサム』は2026年度後期の連続テレビ小説で、9月28日にNHK総合で放送が始まった。明治・大正・昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした物語だ。原作はなく、脚本は櫻井剛と小松與志子が手がける。主人公・葉野珠は明治30年(1897年)に山口県の岩国で生まれ、代用教員の職を解かれたのち、上京して作家の道を切り開いていく。
主人公の珠を演じるのは石橋静河。制作統括によると、オーディションではなくNHKから出演を依頼したという。85歳の珠を加賀まりこが演じ、松たか子、国仲涼子、渡部篤郎、染谷将太、錦戸亮、井浦新、遠藤憲一、尾野真千子らが脇を固める。
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主題歌はYOASOBIの「咲き誇れ」。音楽はfox capture plan、語りはNHK大阪放送局の三條雅幸アナウンサーが担当する。
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作品の世界をまとめて知りたい人向けには、NHK出版から『NHKドラマ・ガイド 連続テレビ小説 ブラッサム Part1』が9月18日に発売されている。定価は1,485円(税込)だ。
馬込文士村の物語はいつから始まるのか
6人の登場時期について、NHKは何週から、何回からといった具体的な時期を発表していない。藤原はコメントの中で「登場は少し先になりますが」と触れていた。
手がかりになるのは、ここまでの物語の進み方だ。10月22日放送の第19回(第4週「岩国と、共に」)で、珠は継母リョウ(国仲涼子)の提案を受けて岩国を出る決心を固めた。物語はこれから東京編へ移り、作家・西尾一路との出会いを経て、馬込の文士村へと舞台を広げていく。
史実でも、馬込は宇野千代にゆかりの深い土地だ。東京都大田区によると、作家の尾﨑士郎が大正12年(1923年)に宇野千代との新婚生活を送るために馬込村中井に居を構え、文士仲間を呼び寄せたことが文士村が形づくられたきっかけの一つとされる。大正末から昭和戦前期にかけて、馬込・山王・新井宿の一帯には多くの文士や画家が移り住んだ。
大田区は放送に合わせて、宇野千代や馬込文士村の魅力を発信する取り組みを進めている。11月28日には、ドラマの出演者が登壇するトークイベントも予定されている。
制作統括の村山峻平は、馬込文士村時代の珠について、さまざまな個性と出会い、ぶつかり合いながら作家として駆け上がり、やがて「代表作」の執筆へとつなげていくと説明した。新たな6人が登場するのは、珠が作家として駆け上がっていく時期の物語になる。
[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]











































































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