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『Mr.MYSTERY?』で柳楽優弥が日曜劇場初主演 原作なしのオリジナル作品

『Mr.MYSTERY?』で柳楽優弥が日曜劇場初主演 原作なしのオリジナル作品

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時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

TBSは10月22日、2027年1月期の日曜劇場(毎週日曜よる9時)で柳楽優弥(36)が主演する『Mr.MYSTERY?』(読み:ミスターミステリー)を放送すると発表した。柳楽にとってはTBS日曜劇場への初出演で、そのまま初主演となる。原作のない1話完結のオリジナルミステリーで、毎回冒頭で犯人が明かされる構成だ。

主人公は「捜査をしない」警視庁職員

柳楽が演じるのは、「警視庁・被害者サポート担当係」に所属する青柳徹(あおやなぎ・とおる)。事件で大切な人を失った人など、被害関係者の心を支えるのが仕事だ。警視庁の職員でありながら、事件の捜査は担当しない。犯人を疑うことも、問い詰めることもしないという。

そんな青柳が、事件の関係者を装う犯人の前に現れる。番組公式サイトによると、青柳は犯人と一緒に帰り、一緒にご飯を食べ、趣味に同行し、仕事現場にまで現れる。自分を疑っているわけでも捜査しているわけでもないため、犯人の側も邪険にできない。人懐っこく、何を考えているのか分からない青柳の言動に、犯人たちは次第に振り回されていく。

「寄り添うほどに、犯人はよく喋る。喋るほどに、謎は解けていく。」番組の紹介文には、そんな一文が添えられた。

作品の骨格は、視聴者が先に犯人を知った状態で物語が進む「倒叙(とうじょ)ミステリー」の形式だ。誰が犯人かを当てる謎解きではなく、完璧な犯行を成し遂げたはずの犯人と、「事件の捜査担当ではない」と言い切る青柳との駆け引きで見せる。毎話、個性的な犯人役のゲストが登場し、スリリングでどこかユーモラスな会話劇になるとしている。

犯人を先に見せる手法は、海外ドラマ『刑事コロンボ』やフジテレビ系『古畑任三郎』などで知られる。ただ、主人公はたいてい事件を追う刑事だった。『Mr.MYSTERY?』の青柳は、捜査の担当ですらない。被害者側に寄り添う職員という立場が、犯人との距離の取り方を変える。事件の謎だけでなく、その裏にある人間たちの思いも浮かび上がる物語になると、TBSは説明している。

脚本は金沢知樹・中屋敷法仁ら5人体制

制作はTBSで、脚本は金沢知樹、中屋敷法仁、伊達円祐、ガクカワサキ、川﨑龍太の5人が手がける。金沢はTBS系『半沢直樹』(2020年版)やNetflixシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』、映画『サバカン SABAKAN』などで知られる脚本家だ。中屋敷は劇団「柿喰う客」の代表を務める劇作家・演出家で、舞台の世界からの参加になる。

演出は伊東祥宏、松木彩、馬田翔永の3人。プロデュースは中島啓介と佐井大紀、協力プロデュースに大畑華が名を連ねた。発表時点で公表されたキャストは柳楽だけで、青柳と対峙する犯人役のゲストやレギュラーキャストは今後順次発表される。

柳楽優弥、日曜夜9時からの1時間に込めた思い

発表に合わせ、柳楽は番組を通じてコメントを出した。日曜劇場という枠に参加できることを「素直にうれしいです」と喜び、初めて台本を読んだときの印象を「自分の俳優活動の中で新しいチャレンジになる」と明かしている。

「本作は犯人の方がメインの作品になると思います」。柳楽はそう作品の特徴を説明した。物語の前半で犯人が分かる作品への参加は初めてで、自分の演じ方や立ち位置を探るため、演出やプロデュースの担当者と事前に対話を重ねながら撮影に臨んでいるという。作品に対する情熱を皆で育てていくことを大切にしたいとも述べた。

締めくくりは、放送枠そのものに触れた言葉だった。日曜日の夜9時にこのドラマを見た視聴者に、10時にはシンプルに「楽しかった!」と思ってもらえる作品にしたいという。

プロデューサーの中島啓介は、「ミステリードラマなのに、最初から犯人がわかっている。しかも、その犯人を追い詰めるはずの主人公は、事件の捜査をしない」と企画の出発点を語った。青柳については「人懐っこいのにつかみどころがなく、優しそうなのに何を考えているのかわからない、ちょっと不思議な男」と表現し、誰が犯人かよりも、なぜその人が事件を起こしたのか、どんな人間なのかを描きたいとしている。

14歳でカンヌ、TBS地上波の連ドラ主演は2本目

柳楽は1990年3月26日生まれ、東京都出身。2004年公開の是枝裕和監督の映画『誰も知らない』で、第57回カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞した。当時14歳で、同映画祭の史上最年少、日本人としても初めての受賞だった。日本人俳優の同賞受賞は、2023年に役所広司が『PERFECT DAYS』で続くまで19年間出なかった。

その後は映画『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年)、大泉洋とダブル主演したNetflix映画『浅草キッド』(2021年)、ディズニープラスのドラマ『ガンニバル』(2022年)などで主演を務めた。最近ではNetflixシリーズ『九条の大罪』(2026年)にも主演した。

TBSの連続ドラマで初めて主演したのは、2024年10月期の金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』だ。原作のないオリジナル脚本のヒューマンサスペンスで、柳楽は自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東龍汰)と2人で暮らす兄・小森洸人を演じた。兄弟の前に「ライオン」と名乗る男の子(佐藤大空)が現れ、ある事件に巻き込まれていく物語で、2人の姉・愛生を尾野真千子が演じた。『ライオンの隠れ家』(全11話)は、10月23日時点でU-NEXTの見放題作品として配信されている。

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今回の『Mr.MYSTERY?』は、それに続くTBSのオリジナル作品での主演になる。2024年は金曜よる10時の枠で兄弟の絆を描いたヒューマンサスペンス、今度は日曜よる9時の枠で犯人と向き合う1話完結のミステリー。同じオリジナル作品でも、作品の手触りは大きく変わる。

『VIVANT』後の10月25日にティザー初公開

日曜劇場枠では現在、堺雅人主演の『VIVANT』続編が放送中だ。『VIVANT』続編は2026年7月26日に始まり、日曜劇場では異例の2クール連続で放送されている。TBSは、10月25日放送の『VIVANT』終了後に『Mr.MYSTERY?』のティザー映像第1弾を初めて公開すると予告した。番組はX、Instagram、TikTokの公式アカウントも開設しており、犯人役ゲストとレギュラーキャストは随時発表するとしている。

関連記事:VIVANT第21話、Fの「別班儀礼曲を流せ!」で曲が流れる 第22話は10月25日放送

犯人を追い詰めない男が、犯人を一番困らせる。公式サイトはそう主人公を紹介する。2027年1月、日曜よる9時の枠で、柳楽優弥が演じる一風変わった警視庁職員が犯人たちの前に現れる。

[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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