MediaDogs

新着記事

Bプレミア2028-29ライセンス判定、大阪エヴェッサは継続審議 10月28日に再審査へ

Bプレミア2028-29ライセンス判定、大阪エヴェッサは継続審議 10月28日に再審査へ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

Bリーグは10月20日、2028-29シーズンのB.PREMIER(Bプレミア)ライセンス継続資格の判定結果を発表した。対象の26クラブのうち25クラブに継続保有を認めたが、大阪エヴェッサだけは継続審議となった。理由はホームアリーナに関する2つの基準の未充足で、10月28日の臨時ライセンス判定理事会で改めて判断される。

大阪だけ判断持ち越し、理由は「ホームアリーナ」の2条

Bリーグは10月20日にライセンス判定理事会を開き、Bプレミアの2028-29シーズンと、Bワン・Bネクストの2027-28シーズンについて、ライセンスの判定と参入カテゴリーの審査を行った。公式発表は大阪について、10月28日(水)開催の臨時ライセンス判定理事会で継続審議すると記している。

同じ日、大阪エヴェッサもクラブ公式サイトで経緯を報告した。満たしていないとされたのは、「2028-29シーズンB.PREMIERクラブライセンス継続資格認定規則」の第18条「ホームアリーナ基準」と第19条「ホームアリーナ使用基準」の2つだ。

クラブを運営するヒューマンプランニング株式会社の磯村英孝代表取締役は、ファンやパートナー企業に向けて「多大なるご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます」とつづった。そのうえで、10月28日に予定される最終判定の結果を待ち、判明しだい速やかに知らせるとしている。

具体的にどの項目が足りなかったのかは、クラブもリーグも明らかにしていない。報道によると、Bリーグが同日に開いたメディアブリーフィングでも課題点は公表されず、アリーナ施設の整備か、ホームゲームの8割を開くための会場確保のどちらかの問題で継続審議になったという。

第18条と第19条は何を求めているのか

Bリーグが公開している規則を読むと、2つの条文の中身が分かる。

第18条は、2026年6月末時点で、検査要項の条件を満たすホームアリーナを確保していることを求める。既存アリーナを改修する場合は、改修後のアリーナが2028-29シーズンの開幕当初から使えると合理的に判断できる状況にあり、実地審査の条件を最初のリーグ戦までに満たすと確約する文書を出す必要がある。検査要項では、入場可能数5,000席以上の観客席に加え、スイートとラウンジの設置などが定められている。

第19条は使用日数の基準だ。公式戦の80%以上をホームアリーナで開くことを目的に、2028年9月から2029年5月末までの間で、ホームアリーナを89日以上確保していなければならない。施設の所有者や管理者が押印した「ホームアリーナ使用確認書」の提出も求められる。

施設の中身と、その施設を押さえた日数。大阪は、この両方で現時点の基準に届いていないと判断された。

新設計画から舞洲の改修へ、2024年にも審議が長引いた

大阪のアリーナを巡る審査が長引くのは、これが初めてではない。

Bプレミアの初年度となる2026-27シーズンの参入審査で、大阪は大阪府内の新設アリーナ計画で臨む準備をしていた。だが計画が大幅に遅れる見込みになり、現在の本拠地・おおきにアリーナ舞洲(大阪市此花区)の改修へ切り替える。計画変更の是非と実現性が問われ、ライセンスが交付されたのは、審査の最終タイミングとなった2024年12月26日だった。

当時の会見で磯村代表は「一番大事なアリーナ施設面で非常に苦戦しました」と語り、「アリーナ審査の確度を証明することに対する認識が甘かったと感じております」と謝罪した。改修の内容として、それまでなかったスイートルームを3階上層部に設けることや、1階ロビーの外側を改装して一部をラウンジとして使うことが挙げられていた。

2025年10月の継続審査は通過したものの、Bプレミア開幕から約1か月で、再びアリーナが争点になった。大阪は2026-27シーズン、おおきにアリーナ舞洲を本拠地にBプレミアの西地区で戦っている。

25クラブは継続、富山は制裁金付き

判定結果の一覧では、平均入場者数は2025-26シーズン、売上高は2025年度の数字が使われた。Bプレミアの継続審査基準は「平均入場者数4,000人・売上高9億円以上」か「平均入場者数3,000人・売上高12億円以上」のどちらかを満たすことと、Bプレミア仕様のアリーナ整備の進み具合、そしてホームゲームの8割を開ける会場の確保だ。

継続保有が認められた25クラブは次のとおり。

クラブ名平均入場者数売上高判定
レバンガ北海道5,743人24.3億円交付
仙台89ERS4,275人17.4億円交付
秋田ノーザンハピネッツ3,822人16.7億円交付
茨城ロボッツ3,307人14.3億円交付
宇都宮ブレックス4,754人40.3億円交付
群馬クレインサンダーズ5,109人28.4億円交付
アルティーリ千葉5,450人21.5億円交付
千葉ジェッツ10,093人59.0億円交付
アルバルク東京8,593人92.3億円交付
東京サンロッカーズ3,849人28.6億円交付
川崎ブレイブサンダース4,458人25.5億円交付
横浜ビー・コルセアーズ4,874人21.7億円交付
富山グラウジーズ2,501人12.8億円制裁付き交付
信州ブレイブウォリアーズ3,695人14.7億円交付
三遠ネオフェニックス4,455人19.9億円交付
シーホース三河4,070人26.8億円交付
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ10,281人27.8億円交付
滋賀レイクス4,353人17.1億円交付
京都ハンナリーズ4,268人17.7億円交付
神戸ストークス5,874人20.9億円交付
島根スサノオマジック3,089人20.5億円交付
広島ドラゴンフライズ4,210人22.6億円交付
佐賀バルーナーズ5,753人19.5億円交付
長崎ヴェルカ5,681人21.7億円交付
琉球ゴールデンキングス8,322人38.6億円交付

平均入場者数の最多は名古屋ダイヤモンドドルフィンズの10,281人で、千葉ジェッツの10,093人が続く。売上高ではアルバルク東京の92.3億円が抜けていた。

注意が必要なのは富山グラウジーズだ。2025-26シーズンの平均入場者数が2,501人で基準に届かず、制裁金1,500万円を科したうえで継続保有が認められた。2024-25シーズンも3,469人で未達だったため、2026-27シーズンに平均4,000人に届かなければ3シーズン連続となり、継続保有は認められなくなる。報道によると、島田慎二コミッショナーは、2025-26シーズンはホームアリーナが改修中だった事情に触れたうえで、改修を終えた今季は開幕から平均4,000人を上回る観客を集めていると説明し、基準を超えることは非現実的な話ではないとの見方を示した。

関連記事:Bリーグ営業収入が創設10年で1000億円超え アルバルク東京は92億円超で過去最高

Bワンは5クラブが新たにライセンス、湘南は参入決定

Bワンの2027-28シーズンでは、ファイティングイーグルス名古屋、熊本ヴォルターズ、鹿児島レブナイズに加え、福島ファイヤーボンズ、越谷アルファーズ、福井ブローウィンズ、ベルテックス静岡、ライジングゼファー福岡の5クラブが新たにBワンライセンスを取得した。正式なBワンライセンスを持つクラブは計8クラブになる。

残る18クラブはBネクストライセンスでBワンに仮入会する扱いだ。このうちウォルガ湘南は、2025-26シーズンの平均入場者数1,604人、売上高4.7億円で仮入会基準を満たし、2027-28シーズンからBワンに加わる。これでBワンは26クラブに増え、Bネクストはしながわシティバスケットボールクラブ、ヴィアティン三重、山口パッツファイブの3クラブになる。ベルテックス静岡、ウォルガ湘南、しながわシティの3クラブは、審査書類の提出遅延が重なったため、けん責と改善報告書の提出という制裁付きでの交付となった。

10月28日の結論次第で2028-29はBワンに

10月28日の臨時理事会で継続資格が認められなければ、大阪のBプレミアライセンスは失効し、2028-29シーズンはBワン以下で戦うことになる。2027-28シーズンのBプレミアライセンスは2025年10月の判定ですでに交付されており、2027-28シーズンはBプレミアで戦う。

報道によると、ライセンスを失った後に条件を満たした場合でも、Bプレミアへの最短の復帰は2030-31シーズン以降になると、リーグ側から説明があったという。失効した場合、2028-29と2029-30の少なくとも2シーズンはBプレミアを離れる計算になる。

規則の第18条には、改修や新設の計画でアリーナの使用開始が遅れると判明した場合でも、理事会が合理的な理由があると判断すれば、制裁を含む条件を付けてライセンスの継続保有を認められるという定めがある。大阪にこの規定が当てはまるかどうかは公表されていない。

大阪府内でBリーグの最上位カテゴリーを戦うのは大阪エヴェッサだけだ。10月28日の理事会で、舞洲を本拠地とするクラブの2028-29シーズンのカテゴリーが決まる。

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

晴れた日の野球場のマウンドに置かれた硬式野球ボール

米沢友翔、能登半島地震で「珠洲に残る」と言った長男に両親は「大阪へ戻って野球をし...

石川県珠洲市出身、関西大の左腕・米沢友翔。大学1年の正月に能登半島地震に遭い「珠洲に残る」と伝えた長男に、両親は「大阪へ戻って野球をしなさい」と背中を押した。左肘のけがを越え、54年ぶりの日本一で最高殊勲選手賞。ドラフト1位候補の原点をたど...
More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More
Return Top