甲子園、第108回大会が8月5日に開幕 開会式は暑さ対策で2年連続の夕方16時開始、49代表校が行進

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第108回全国高等学校野球選手権大会が8月5日、阪神甲子園球場で開幕した。開会式は熱中症対策として2年連続で夕方16時に始まり、49代表校の選手が入場行進した。開幕戦は17時30分から札幌日大(南北海道)と仙台育英(宮城)の一戦で、大会は8月22日の決勝まで18日間続く。
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開会式は16時開始、49代表校が入場行進
開会式は8月5日16時、阪神甲子園球場で始まった。開門は15時、真夏の炎天下を避け、選手の入場行進は日中を外した夕方に組まれている。
今大会は全国3662校・3363チームが地方大会に参加し、そこを勝ち抜いた49代表校が南から北の順に整列してグラウンドへ入場した。先頭は前年優勝校の沖縄尚学、最後尾は開幕戦に登場する南北海道代表・札幌日大だった(北北海道代表の白樺学園は47番目に入場)。開会式に続き、この日は開幕戦の第1試合のみが組まれている。
2年連続の夕方開催、拡大する暑さ対策
開会式が16時開始となるのは、今大会で2年連続だ。前回の第107回大会(2025年)も猛暑を避けて開会式を夕方に移し、開幕戦のみを17時30分から行う編成だった。今大会もこの形式を踏襲している。
対策は開会式の時間帯だけにとどまらない。正午前後を避けて試合を午前と夕方に分ける「2部制」を、8月14日までの10日間に拡大導入した。この期間は日中をまたぐ試合を組まず、遅い試合は18時30分に始まる日程が並ぶ。第3日(8月7日)から第8日(8月12日)の日程では観客の入れ替え制も採用し、猛暑下でのプレーと観戦の両立を図る。
試合中の対策も広がっている。5回終了時には8分間の「クーリングタイム」を設け、選手が涼しい場所で体を冷やす時間を確保する。球場にはアスリートケア所属の理学療法士12人前後が連日詰め、試合前には選手に熱中症の既往歴や睡眠、食事、体調をアンケートで確認したうえで、試合中・試合後のケアにあたる。熱中症様の症状が出た選手には患部の冷却やストレッチ、水分補給の指導、医師の診察につなげる態勢を敷く。場内アナウンスやオーロラビジョンでも観客への水分補給や休憩を呼びかけ、熱中症警戒アラートが発令された際は呼びかけの回数を増やす。最近の甲子園は炎天下でのプレーが選手の負担として指摘されており、開催時間帯の分散と合わせて対策が段階的に広がってきた。
大会は8月22日決勝まで、休養日3日を設定
日程は1回戦が8月5日から10日、2回戦が10日から14日、3回戦が15日から16日と続く。準々決勝は8月18日、準決勝は8月20日、決勝は8月22日10時開始で幕を閉じる。
過密日程を避けるため、8月17日、19日、21日の3日間を休養日とした。連戦による投手の負担軽減など、最近の高校野球で定着しつつある編成だ。3回戦から準々決勝までの間、準々決勝から準決勝までの間、準決勝から決勝までの間にそれぞれ休養日を挟み、投手を中心に選手のコンディション維持を優先している。
開幕戦は札幌日大×仙台育英、聖地デビューの顔ぶれも
開幕戦は17時30分に始まり、南北海道代表・札幌日大と宮城代表・仙台育英が対戦した。選手以外にも、この一戦で”聖地デビュー”を飾った関係者がいる。
二塁塁審を務めたのは埼玉県の森田真紀さん(49)。日本高野連は今大会、都道府県高野連からの派遣を除く46人の審判委員のうち5人を女性とし、春夏の甲子園を通じて初めて女性審判を起用した。派遣審判委員も前年の8人から16人に増員している。日本高野連の井本事務局長は起用の背景について「若い方が審判委員になられることが全国的にうまくいっているところとうまくいっていないところがある」としたうえで、「志される方は男性女性問わず一人でも多くの方にやっていただきたい」と説明した。
選手宣誓を任されたのは西東京代表・八王子実践の矢澤陵磨主将(3年)。創立100年の同校にとって初めての甲子園出場で、抽選会では15校の主将が宣誓を希望する中から選ばれている。矢澤主将は前日のリハーサルを踏まえ「(宣誓の途中で)止まってしまった部分や言葉が抜けてしまったところがあったので、100回、200回と練習をやって、必ず成功につなげたい」と話した。宣誓者に選ばれた8月1日の抽選会時点でも「歴代のみなさまに負けないくらい素晴らしい文を」と意気込みを語っている。
猛暑下での大会運営、今後も試される
夕方開催の開会式、拡大した2部制、クーリングタイムや医療スタッフの常駐体制。今大会は複数の暑さ対策を組み合わせた運用が本格化する大会でもある。安全な大会運営と好プレーの両立が、8月22日の決勝まで18日間試される。
森田さんの起用や矢澤主将の宣誓は、開会式を彩った2つの初物だった。大会はこの日の開幕戦を皮切りに、熱戦の火ぶたを切った。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]































































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