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田中将大、日米通算204勝で歴代単独2位 黒田博樹を抜く、5月1日以来141日ぶりの白星

田中将大、日米通算204勝で歴代単独2位 黒田博樹を抜く、5月1日以来141日ぶりの白星

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巨人の田中将大(37)が9月19日、東京ドームでの中日戦に先発し、7回4安打1失点で勝利投手になった。日米通算204勝に到達し、203勝で並んでいた黒田博樹を抜いて歴代単独2位へ浮上。5月1日の阪神戦以来141日ぶりの白星で、本拠地では今季初勝利だった。巨人は今季最多の14得点で大勝し、2連勝を飾る。

102球で7回を投げ切った37歳、失点は3回の1点だけ

JERAセ・リーグ、巨人対中日25回戦。午後2時2分に始まった一戦を、チーム最年長の右腕がほぼ一人で締めた。

田中将は7回を26打者で投げ、102球で4安打1失点。三振は3つ、四球は2つだった。最速は146キロ。チェンジアップで緩急をつけ、2週間ぶりのマウンドをテンポよく進める。

立ち上がりは福永、村松、細川を内野ゴロと右飛で3者凡退。2回は先頭のサノーを空振り三振に仕留め、石川昂に四球を与えたものの、続く岡林と花田も空振り三振。この回だけで三つの三振を奪った。

唯一崩れたのが3回だ。石伊の右前打と中西の投手犠打で1死二塁とされ、福永に左中間へ適時二塁打を浴びる。ここで失った1点が、この日の失点すべてだった。

4回以降は走者を二塁に進ませない。7回は2死から花田に四球を与えたものの、石伊を遊ゴロに仕留めて役目を終えた。8回からは代木大和が2回を無失点で抑え、試合は14-1で終わる。試合時間3時間12分、入場者は4万2397人だった。

打線は15安打14得点 4回に打者11人で6点

援護は序盤から大きかった。1回裏、2死二、三塁から大城卓三が中前へ2点適時打を放ち先制する。

試合を決めたのは4回だ。丸佳浩の四球、佐々木俊輔の中前打、田中将の犠打で1死二、三塁とすると、松本剛の四球で満塁。ここから吉川尚輝の中前2点打、泉口友汰の右前適時打、ダルベックの左中間適時二塁打と3者連続で走者を返した。大城の犠飛と坂本勇人の左前適時打も続き、打者11人を送って6点。吉川にとっては左太もも裏の肉離れから復帰した後、初めての打点だった。

5回にもダルベックと大城の連続適時打で2点。6回は佐々木が右翼へ10号2ランを放ち、自身初の2桁本塁打に乗せた。さらに泉口が右中間へ2点三塁打を加えて、この回4点。チームは15安打14得点、大城が2安打4打点、泉口が3安打3打点を記録した。

日米通算勝利数ランキング 1位ダルビッシュ有との差は4

日本とメジャーの勝利を合わせた記録で、田中将は日本人投手の歴代2位に立つ。上位5人は次の通り。

順位投手日米通算日本メジャー
1ダルビッシュ有208勝93勝115勝
2田中将大204勝126勝78勝
3黒田博樹203勝124勝79勝
4野茂英雄201勝78勝123勝
5石井一久182勝143勝39勝

田中将の内訳は、楽天と巨人での126勝にヤンキースでの78勝を足した204勝。日本球団在籍時の勝ち星が全体の6割を占める。逆に野茂英雄は123勝をメジャーで積み上げ、日本での78勝を上回った。同じ200勝台でも中身はまったく違う。

首位のダルビッシュ有は2025年オフに右肘の靱帯再建手術を受け、2026年はメジャーのマウンドに上がっていない。208勝は当面動かない数字であり、田中将が追う目標もそこで止まったままだ。

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5月1日の203勝目から141日 遠かった次の1勝

2025年9月30日、田中将は東京ドームの中日戦で日米通算200勝に到達した。日本人投手では史上4人目。そこから2026年は4月1日、4月16日と白星を重ね、5月1日の甲子園・阪神戦で203勝目を手にして黒田博樹に並んだ。

そこから止まる。5月9日の中日戦で今季初黒星を喫してからは負けが先行し、6月11日の楽天戦で2回5失点と打ち込まれると、2軍で調整する時期が続いた。1軍に戻ったのは8月下旬。8月29日の阪神戦は4回2/3、9月5日の広島戦は3回と、2試合続けて5回を投げ切れずにマウンドを降りている。

5月1日から9月19日まで、日本時間で数えて141日。204勝目までにかかった時間は、今季の201勝目から203勝目までの1か月より、はるかに長かった。

今季の成績は13登板で4勝4敗、防御率3.42。楽天時代の2023年以来、3季ぶりにシーズン4勝へ届いた。NPB通算では271試合に登板し126勝76敗、防御率2.76となる。

楽天退団から巨人2年目 黒田博樹とはヤンキースの先輩後輩

駒大苫小牧高から2006年の高校生ドラフト1巡目で楽天に入団した田中将は、2013年に24勝0敗という成績でチームを日本一へ導き、翌2014年にヤンキースへ移った。

ヤンキースで迎え入れたのが黒田博樹だった。黒田は広島からドジャースを経て2012年からヤンキースにいて、田中将が加入した2014年は同じ先発ローテーションで並ぶ。日本人の先輩として過ごしたその1年が、12年後の記録の順位を入れ替える日につながった。

田中将は2021年に楽天へ戻り、2024年は1軍登板1試合のみ。同年オフに楽天を退団し、2025年から巨人でプレーする。背番号11をつけて2年目の今季、本拠地での勝利はこの日が初めてだった。

関連記事:高校野球7回制、巨人・田中将大投手が「7回制はないと思います」と反対

お立ち台の第一声は「ほっとしてます」

ヒーローインタビューに立った田中将の第一声は「ほっとしてます」だった。続けて「いや、もうめちゃくちゃうれしいです」と笑みを見せる。

投球については「とにかく一球一球、アウトを一つずつしっかりと積み重ねていこうという思いでした」と語り、女房役への感謝も口にした。

「(大城)卓三に本当に。今日の投球というのはいいボール(に対して)どんどんサインを出してくれましたし、本当に引っ張っていってくれました」

黒田超えについて問われると、少し間を置いてからこう答えた。

「いやぁ、あの~…。203勝目を挙げたときにそれが5月の頭でしたけども、黒田さんに「早く抜いてくれ」って言われて4か月たってしまっているんで、ちょっと、はい、もっと早く達成したかったです」

三塁を守った坂本勇人にも触れた。小学生時代からバッテリーを組んだ間柄で、「自分のことで必死でしたけども、サードからいつも声かけてくれますし、いいタイミングで来てくれるので助かっています」と話している。

杉内俊哉投手チーフコーチはこの日の投球を「味のあるピッチング」と評し、チェンジアップの使い方を挙げた。

9月19日終了時点で阪神とゲーム差0 残り10試合で205勝目はあるか

9月19日終了時点で、巨人は72勝59敗2分。首位阪神は71勝58敗1分で、勝率の差はわずか7毛。ゲーム差は0まで詰まった。巨人の残り試合は10、阪神は13を残す。

優勝争いの渦中で、37歳のローテーション枠がどこまで回ってくるか。次の登板は、記録よりも順位のかかった一戦になる。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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