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神谷もも、4度目の挑戦でプロテスト合格 姉・神谷そらと史上20組目の姉妹プロに

神谷もも、4度目の挑戦でプロテスト合格 姉・神谷そらと史上20組目の姉妹プロに

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国内ツアー通算4勝の神谷そらの妹、神谷もも(21)が11月7日、JLPGA最終プロテストに合格した。最終日を70で回り、通算2アンダーの14位タイで合格ラインを1打上回った。2023年から数えて4度目の受験。姉妹そろってプロテストに合格したのは、史上20組目となった。

25位から最終日70、合格ラインを1打上回る

最終プロテストは茨城県常陸大宮市の静ヒルズカントリークラブ(6462ヤード、パー72)で、4日間72ホールの日程で行われた。第3ラウンドが順延となったため、最終ラウンドは当初の予定より1日遅い11月7日にずれ込んでいる。

神谷の4日間のスコアは72、70、74、70。第2ラウンドに70をマークしたものの、第3ラウンドは74とスコアを落とし、通算イーブンパーの25位で最終日を迎えた。合格ラインは20位タイ以内。逆転には、スコアを伸ばすしかない状況だった。

出だしの1番でボギーをたたく苦しい立ち上がりだった。それでも5番から2連続バーディーで取り返すと、後半は14番パー5、15番パー3で2メートルのチャンスを決め、再び連続バーディー。17番でボギーをたたいたが、18番は2オンから11メートルのバーディーパットをカップのそばに寄せ、パーで終えた。

この日の目標は3つ伸ばすことだったという。通算286ストローク、2アンダーの14位タイ。最終的な合格ラインは通算1アンダーで、19位タイまでの21人が合格した。1次から最終まで3段階のテストを受けたのは762人で、合格率は2.76%だった。

関連記事:女子プロテスト2026最終、11月3日に静ヒルズで開幕 102人が挑み20位タイまで合格

最終プロテストは3年ぶり、遠回りした4年間

プロテストへの挑戦は2023年に始まる。初めての受験で最終プロテストまで進んだものの、合格には届かなかった。2024年は2次予選、2025年は1次予選で敗退し、最終の舞台に戻ってくるまでに3年かかった。

「長かったです。やっと終わった」。合格後、神谷はそう口にした。前年に1次予選で落ちた経験から、「今年は1次がすごく怖かった」とも明かしている。最終プロテストに進んだのは2023年以来2度目で、その2度目で合格をつかんだ。

アマチュアとしての実績は今季に入って伸びていた。2026年のヤマハレディースオープン葛城でローアマチュアを手にし、6月の日本女子アマチュアゴルフ選手権では6位タイに入っている。ヤマハレディースでは、姉のそら、三女のひなと3姉妹そろって予選を通過し、1990年の谷福美・里美・明美以来、ツアー史上36年ぶりとなる3姉妹同時の決勝ラウンド進出も話題になった。

前夜に届いた姉からのスタンプ3つ

11月6日の第3ラウンドで74をたたき、合格圏の外に出た夜のことだ。神谷のスマートフォンに、姉のそらからLINEのスタンプが3つ届いた。そらは同じ茨城県内の太平洋クラブ美野里コースで、日米女子ツアー共催のTOTOジャパンクラシックに出場していた。

スタンプには「切り替えていこう」といった言葉が並んでいたという。神谷自身も3つ伸ばせば届くと考えていたため、「いける」と返した。会場はおよそ40キロ離れていたが、短いやりとりが最終日の支えになった。

一方の姉は、自分の試合どころではなかった。11月7日に行われたTOTOジャパンクラシック3日目、そらは69で回り、通算9アンダーの15位タイで最終日へ進んだ。それでもラウンド後の取材では、妹のことが気になって「心ここにあらず」だったと笑い、朝から吐き気がしていたとも明かした。

そらはプレー中に、妹が2アンダーでホールアウトしたと知った。妹には受かる実力がずっとあると分かっていたと話し、今季のレギュラーツアーで予選を通過した実績にも触れている。

姉・神谷そらは国内4勝、11月19日から米ツアー予選会へ

姉のそらは23歳。2022年に2度目の受験でプロテストを1位で通過し、ルーキーだった2023年4月のフジサンケイレディスクラシックでツアー初優勝を挙げた。同年9月には日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯でメジャーも制し、2025年のSky RKBレディスクラシック、住友生命Vitalityレディス東海クラシックと合わせて国内ツアー通算4勝を挙げている。

そのそらは米女子ツアーへの挑戦を表明しており、11月19日から米アラバマ州のマグノリアグローブGCで始まる最終予選会(Qシリーズ)に出場する予定だ。妹の合格を喜ぶ一方で、今度は自分の番だと気持ちを切り替え、もう妹の心配をしている場合ではないと話した。

もものほうも、姉と同じツアーで戦う日を思い描いていた。もう少し早く合格して日本で一緒にプレーしたかったと話しつつ、姉が米国へ渡って一人になったら、一人で頑張ると語っている。

岐阜・土岐市出身、目標は成田美寿々

神谷は2005年7月26日生まれ、岐阜県土岐市出身。5歳でゴルフを始め、麗澤瑞浪高等学校を卒業した。身長は163センチで、スポーツ歴には水泳もある。

目標とする選手は、ツアー13勝の成田美寿々。持ち味はアイアンショットで、JLPGAに寄せた自己PRには「アイアンショットでたくさんチャンスにつけてスコアを作っていくゴルフを見てください!!」と書いた。

JLPGAが公表した合格の感想では、4日間あきらめずに冷静にプレーできたことに成長を感じたとし、今後について「レギュラーツアーで常に上位で戦える選手になりたいです」とつづっている。さらに、自分がプロを目指すきっかけになった先輩たちのように、誰かのきっかけになる選手になりたいという。

プロテストの合格で、神谷はJLPGAの会員資格を得た。ただ、来季のツアーにどれだけ出られるかは、これから受けるクォリファイングトーナメント(QT)の結果で決まる。姉は米国の予選会、妹は国内のQT。この秋、姉妹はそれぞれの勝負に向かう。

関連記事:長澤愛羅、女子プロテストに通算15アンダーでトップ合格 日本女子アマ優勝の18歳

[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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