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岡山学芸館高等学校サッカー部、作陽学園に2-1逆転勝ち 6年連続9回目の選手権とメンバー

岡山学芸館高等学校サッカー部、作陽学園に2-1逆転勝ち 6年連続9回目の選手権とメンバー

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第105回全国高校サッカー選手権岡山県予選の決勝が11月1日、岡山市のJFE晴れの国スタジアムであり、岡山学芸館高等学校が作陽学園高等学校に2-1で逆転勝ちした。前半19分に先制されたが、前半27分に2年生MF吉田龍紋が追いつき、後半34分にFW山田琉斗が決勝点。県予選6連覇で、6年連続9回目の全国大会出場を決めた。

先制を許した決勝、前半27分と後半34分の得点で逆転

決勝の顔合わせは、6連覇を狙う岡山学芸館と、6年ぶりの全国出場を目指す作陽学園。2026年に入ってからは2月の新人戦決勝(4-1)、6月の全国高校総体(インターハイ)県予選決勝(1-0)で岡山学芸館が勝っており、県内の頂点を何度も争ってきた相手との一戦となった。

試合は40分ハーフで行われ、立ち上がりから一進一退の展開が続く。均衡を破ったのは作陽学園だった。前半19分、DF福谷天慈(3年)の長い縦パスを受けたFW南田康介(3年)がドリブルで運び、ペナルティーエリアの外、約25メートルの距離から右足で決めた。

岡山学芸館はゴール前まで迫りながら、なかなかシュートを打てない。流れを変えたのは前半27分の一撃だった。左サイドバックのDF井上樹(2年)が中央から右のスペースへ長いパスを送り、相手DFの背後へ抜け出した吉田がボールを地面に落とさず右足で2度触り、ニアサイドを破った。これがチーム最初のシュートで、前半に放った唯一のシュートでもある。

後半は両チームとも攻撃の圧力を強めた。岡山学芸館は途中出場のMF辻琥白(2年)のシュートがクロスバーを叩き、FW本村悠斗(3年)のシュートと、そのこぼれ球を狙った辻のシュートも、作陽学園GK唐辰銘(3年)に連続で止められる。作陽学園もFW大西朋之(3年)の落としを起点にしたパス交換や、FW横山翔真(3年)の左サイドの突破で押し返したが、岡山学芸館はCBのDF松田兼心(3年)、DF徳村保成(3年)を中心に決定機を与えなかった。

決着は後半34分だった。主将のMF吉岡大和(3年)が右足アウトサイドで前線へ送ったパスを山田が受け、カットインしてエリアの外、中央から右足でゴール右へ突き刺した。その後は作陽学園の反撃を受け止め、2-1のまま試合を終えた。

時間チーム得点者
前半19分作陽学園FW南田康介(3年)
前半27分岡山学芸館MF吉田龍紋(2年)
後半34分岡山学芸館FW山田琉斗(3年)

勝者は岡山学芸館高等学校(2-1)。同点ゴールを前半28分とする速報もあるが、試合後の詳報と地元テレビ局の報道はいずれも前半27分としている。

6連覇は県史上2位、作陽の8連覇に次ぐ記録

岡山学芸館の県予選6連覇は、作陽学園が「作陽」の校名だった2005年度から2012年度にかけて成し遂げた8連覇に次ぐ、岡山県予選で史上2位の記録となった。全国大会は6年連続9回目。その記録を持つ作陽学園を決勝で退けての節目だった。

学校にとって大きな勲章は、第101回大会(2022年度)の全国制覇だ。2023年1月9日に国立競技場であった決勝で東山高等学校(京都)を3-1で下し、岡山県勢として初めて選手権の頂点に立った。

ただ、その後の全国大会は思うように勝てていない。第102回大会(2023年度)は2回戦で尚志高等学校(福島)に逆転勝ちしたが、3回戦で名古屋高等学校(愛知)と1-1からのPK戦に敗れた。続く2大会はいずれも初戦で敗れ、日本一以降の3大会で挙げた白星は1つにとどまる。

関連記事:尚志高等学校サッカー部、帝京安積に後半AT勝ち越し3-2で6年連続17回目の選手権へ メンバー

2026年度の県内では、作陽学園との直接対決を重ねてきた。6月の県高校総体決勝は美作ラグビー・サッカー場で行われ、前半22分の作陽学園の決定機をGK山田聡甫がしのぐと、後半7分にDF徳村保成の浮き球がそのままゴールに吸い込まれて1-0。総体は2年連続9回目の優勝だった。6月のプリンスリーグ中国でも2-1で勝っており、2026年度の主な対戦はいずれも岡山学芸館が制していた。

もっとも、夏の全国の舞台では悔しさが残った。7月のインターハイは1回戦で桐蔭学園に2-3で競り負け、初戦で姿を消している。選手権予選は、その敗戦から立て直す場でもあった。

県予選では10月25日に津山陸上競技場で行われた準決勝で、就実高等学校に2-0で勝った。39分に濱口颯羽、72分に辻が得点している(時間は試合開始からの経過)。作陽学園は同じ日、玉野光南高等学校を1-0で破って決勝に進んでいた。

高原良明監督と吉岡大和主将が語ったこと

チームを率いる高原良明監督は試合後、「どんな状況でも最後まで諦めず、最後の笛が鳴るまでやり続けることを、ずっとテーマにしてやってきている」と話した。苦しい時間をしのいでチャンスを生かした選手たちを称え、吉田の同点弾には「前半のうちに追いつけたのが大きかった」と語っている。全国に向けては「プレッシャーがある状況でも堂々とプレーできる選手を増やさなければいけない」と課題を挙げた。

主将の吉岡は1年生のころから選手権の全国大会を経験してきたが、まだ勝利を手にしていない。地元テレビ局の取材には「今まで5連覇というものがあって、自分たちの代で絶対崩すわけにいかないと意識していて、6連覇達成できてうれしい」と喜びを口にした。別の取材では、まず初戦に勝ち、新チーム発足時から掲げるベスト4を目指す考えを示している。

同点弾の吉田は、7月のインターハイ1回戦で桐蔭学園(神奈川)に2-3で敗れた試合で、途中出場から途中交代となった悔しさを抱えていた。GKとポストの間を破ったコースは狙ったものではなく「適当です。たまたま」と明かしつつ、夏以降は「絶対に選手権に行くと思っていた」と語った。決勝点の山田は、相手DFをずらして打つ形を「ずっと狙っていた」と話している。

決勝で名前の出た選手(メンバー)

11月2日時点で、決勝の先発メンバーと全国大会の登録メンバーは公表されていない。以下は決勝と準決勝の報道で名前が出た岡山学芸館の選手だ。

選手ポジション・学年主なプレー
吉岡大和MF・3年(主将)決勝点につながるパス
山田琉斗FW・3年後半34分の決勝点
吉田龍紋MF・2年前半27分の同点弾、フル出場
井上樹DF・2年同点弾につながるロングパス
辻琥白MF・2年決勝は途中出場、準決勝で得点
本村悠斗FW・3年後半の決定機
松田兼心DF・3年センターバック
徳村保成DF・3年センターバック
濱口颯羽FW・3年準決勝で先制点

全国大会のメンバーは、大会前に公表される登録選手で確定する。

全国大会は12月28日開幕、組み合わせ抽選は11月16日

第105回全国高校サッカー選手権大会は、2026年12月28日から2027年1月11日まで、東京・神奈川・埼玉・千葉の会場で開かれる。開会式と開幕戦、準決勝、決勝はMUFGスタジアム(国立競技場)が舞台となる。出場は46道府県の代表と東京都の2校を合わせた48校。

組み合わせ抽選会は11月16日にある。試合時間は準々決勝まで80分、準決勝と決勝が90分で、決勝以外は同点ならPK戦で勝敗を決める。全試合は「TVer」と「SPORTS BULL」で無料ライブ配信される予定だ。

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日本一から3年。初戦の壁を越え、ベスト4という目標に届くか。岡山学芸館の9度目の挑戦は、11月16日の抽選で相手が決まる。

[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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