佐藤輝明、ポスティング公示でメジャー30球団と交渉へ 移籍先の候補と契約予想、ロックアウトで揺れる交渉期限

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MLB機構は11月1日(日本時間2日)、阪神の佐藤輝明内野手(27)を全30球団と契約交渉できる選手として公示した。交渉期間は公示から45日間だが、労使協定の失効でロックアウトに入れば、期限が12月1日に早まるとする報道と、期間が止まるとする報道に分かれている。移籍先の候補、米メディアの契約予想、交渉期限の3点をまとめた。
佐藤輝明のポスティング公示、全30球団と交渉が解禁
MLB機構が全30球団に契約可能選手として通知したのは、佐藤のほか、西武の平良海馬投手(26)と日本ハムの伊藤大海投手(29)の計3人だった。韓国プロ野球ハンファの盧施煥(ノ・シファン)内野手も同じ日に公示され、日韓の4選手が一斉に交渉のテーブルに着く。
佐藤の交渉期間は米東部時間2日から45日間で、最終日の米東部時間午後5時に締め切られる。譲渡金を支払う意思があれば、どの球団とも話し合える仕組みだ。25歳以上でプロ6シーズン以上の経験があるため、海外選手の契約金に上限を設ける国際ボーナスプールの対象から外れ、マイナー契約に縛られることもない。
阪神が移籍を正式に容認したのは10月19日、ポスティング申請の受け付けが始まったのは11月1日だった。容認会見の内容や譲渡金の計算方法は、次の記事で詳しく伝えている。
関連記事:佐藤輝明、阪神がポスティング移籍を正式容認 三冠王のメジャー挑戦を球団が後押し
兵庫県西宮市出身の佐藤は、仁川学院高等学校から近畿大学に進み、ドラフト1位で2021年に阪神入りした。2025年は本塁打王と打点王の2冠でセ・リーグMVPに選ばれ、今季は打率.306、39本塁打、106打点。首位打者も加え、プロ野球史上9人目の三冠王となった。
佐藤輝明のメジャー移籍先はどこ? 米メディアが挙げる候補
候補として名前が挙がる球団は、発信元によって顔ぶれが少しずつ違う。主な報道と予想は次のとおりだ。
| 発信元 | 名前が挙がった球団 |
|---|---|
| MLBネットワーク | メッツ、 |
| ジ・ | ヤンキース、 |
| ブリーチャー・ | 1位メッツ、 |
3つすべてに入るのはヤンキースで、メッツとドジャースも2つで名前が重なる。ヘイマン記者の情報は、MLB公式サイトが公示を伝える記事の中で紹介していた。ボウデン氏はレッズとナショナルズでGMなどを通算16年務めた人物で、フィリーズ、レッドソックス、エンゼルス、ヤンキースにとって理想的な補強になると評価し、資金力のある大都市の球団による争奪戦を見込む。ロイター記者は上位5球団の次点として、レッドソックス、エンゼルス、フィリーズ、パイレーツ、レンジャーズを挙げた。
いずれも記者や元GMの見立てや報道で、球団が交渉入りを公表したものではない。
守る位置も、行き先を左右する材料になる。MLB公式サイトは主に三塁を守り、外野でもNPBで262試合の経験があると紹介し、一塁へ回る案にも触れている。ボウデン氏も、球団によっては一塁や左翼での起用が合うと見る可能性を指摘した。三塁と右翼を守れる点は、獲る側の選択肢を広げる。
契約予想は5年1億8000万ドルから6年1億2000万ドル
契約の規模をめぐる米メディアの予想には、年数と総額に開きがある。
| 発信元 | 評価・契約予想 |
|---|---|
| ジ・ | FAランキング3位、 |
| ブリーチャー・ | 6年総額1億2000万ドル |
| MLB公式サイト | FAトップ30で全体4位 |
MLB公式サイトは、強打者が不足する市場で佐藤の潜在能力は大きな注目を集めるだろうと評価した。一方で三振の多さを指摘し、村上宗隆と比べている。今季の三振は164、三振率は26.7%に上った。MLB公式サイトは過去2シーズンの三振率を約27%、四球率を10.3%と紹介している。
比べる対象になるのが、ここ数年でメジャーへ渡ったアジアの野手の契約だ。
| 選手 | 移籍先 | 契約 |
|---|---|---|
| イ・ | ジャイアンツ | 6年1億1300万ドル |
| 村上宗隆 | ホワイトソックス | 2年3400万ドル |
| 岡本和真 | ブルージェイズ | 4年6000万ドル |
韓国・キウムから移ったイ・ジョンフの6年1億1300万ドルは、ポスティングで移籍したアジア人野手として最高額にあたる。ブリーチャー・レポートは、この額が佐藤の交渉の出発点になるとみている。
村上は長期の大型契約を予想されながら、交渉期限の直前に2年契約で合意した。三振の多さが市場の評価を抑えた要因の一つとされ、佐藤にも同じ懸念がつきまとう。ただ、村上はメジャー1年目に35本塁打を放ち、日本人打者を見る目は変わりつつある。米CBSスポーツは、佐藤が村上の契約を上回る条件を得る可能性があるとみている。
交渉期限はいつまで ロックアウトなら前倒しか中断か
なぜ12月1日なのか。
答えは、メジャーの労使協定にある。現行の協定は米東部時間12月1日午後11時59分(日本時間2日午後1時59分)に失効し、球団側がロックアウトに入ると、新しい協定が結ばれるまでメジャー契約は一切結べなくなる。新協定の交渉は難航し、ロックアウト入りは避けられないと報じられた。日本の報道では、新協定が結ばれなければ佐藤の交渉期限が12月1日(日本時間2日)まで前倒しになる見通しと伝えられた。一方、米国の移籍情報サイトのMLBトレード・ルーマーズやCBSスポーツは、ロックアウトの間は45日間の交渉期間が止まり、明けてから残りの日数で再開するとの見方を示しており、報道によって見方が分かれている。MLB公式サイトの公示記事も、ロックアウト中の扱いには触れていない。
| ケース | 交渉の期限・扱い |
|---|---|
| 新しい労使協定が結ばれた場合 | 公示から45日目の米東部時間午後5時まで |
| 協定が結ばれずロックアウトに入った場合 | 日本の報道は12月1日 |
| 期間内に合意できなかった場合 | 阪神に残り、 |
前回のロックアウトがあった2021年オフは、交渉期間がロックアウトの間止まり、明けてから再開したため、広島からカブスへ移った鈴木誠也の合意は2022年3月までずれ込んだ。この前例は、佐藤と同じ日に公示された伊藤大海の容認を伝えた記事で、表にまとめている。
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なお、12月15日は日本の球団がポスティングを申請できる期間(11月1日〜12月15日)の締め切りで、交渉の期限とは別の日付だ。佐藤はすでに公示を受けているため、12月15日まで交渉できるわけではない。ハンファの盧施煥は交渉期間が30日間で、米東部時間12月1日午後5時に締め切られる。
1か月足らずで決まるか、三冠王の交渉の行方
ロックアウトまでに使える交渉の時間は、公示から1か月足らずだ。佐藤は10月、ポスティング申請を前にファンへの感謝を語っていた。
関連記事:佐藤輝明が感謝「甲子園の大歓声は本当に世界一だと思うので」 ポスティング申請は11月1日から
佐藤の交渉は、労使交渉の行方によって期限そのものが動く。平良、伊藤と同時に始まった3人の交渉は、12月1日の労使協定の失効をまず一つの節目として進む。
[文/構成 by ライター 凪]









































































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