張本美和、アジア選手権で兄・張本智和とそろってシングルス4強 卓球の張本兄妹が準決勝へ

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ウズベキスタン・タシケントで開催中の卓球アジア選手権で、張本美和(18)が10月24日の女子シングルス準々決勝に勝ち、4強入りした。兄の張本智和も男子シングルスで逆転勝ちし、兄妹そろって準決勝へ進んだ。美和は団体と混合ダブルスですでに金メダル2個を手にしており、最大4冠の可能性を残す。準決勝と決勝は25日に行われる。
美和は第1シードの貫禄、1ゲームも落とさず準決勝へ
ITTF-ATTUアジア選手権タシケント2026は10月19日に開幕し、25日まで行われる。大会6日目の24日、女子シングルス準々決勝に第1シードで臨んだ張本美和=木下グループ=は、韓国の李ダウン(イ・ダウン)を3-0で下した。
スコアは11-3、11-7、11-9。第1ゲームを3点に抑えて主導権を握ると、競り合いになった第3ゲームも振り切った。相手に1ゲームも与えない完勝で、ベスト4の座をつかんだ。
同じ日、男子シングルス準々決勝では兄の張本智和=トヨタ自動車=も勝ち上がった。アジアの頂点を争う舞台で、兄妹が同時にシングルスの4強に名を連ねたことになる。
金2個を手にしてからのシングルス、最大4冠が射程に
美和にとって、今大会はここまで最高の流れだった。
22日の女子団体決勝で、日本は中国を3-2で破り優勝。2024年以来、2大会ぶりの頂点だった。橋本帆乃香=デンソー=が陳熠にストレート勝ちし、王芸迪にも3-1で勝って2勝を挙げた試合で、美和も陳熠に3-0のストレート勝ちを収め、優勝に欠かせない1点をもたらした。
翌23日には混合ダブルス決勝に松島輝空(19)と組んで出場し、中国ペアに3-2で競り勝った。日本勢がこの種目を制したのは5年ぶりと伝えられている。これで美和は大会2つ目の金メダルを手にした。
残る種目も勝ち進む。早田ひな(26)=日本生命=と組む女子ダブルスは準決勝に進出しており、世界ランキング1位の「みわひな」ペアとして、シングルスと合わせて4種目すべての優勝に可能性を残す。女子ダブルスでは大藤沙月=ミキハウス=、長崎美柚=木下グループ=組も4強に入った。
美和の今大会の歩みは次のとおりだ。
| 種目 | 結果 | 日付 |
|---|---|---|
| 女子団体 | 金メダル(決勝で中国に3-2) | 10月22日 |
| 混合ダブルス | 金メダル(松島輝空と組み、中国ペアに3-2) | 10月23日 |
| 女子ダブルス | 準決勝進出(早田ひなと組む) | 10月24日時点 |
| 女子シングルス | 準決勝進出(李ダウンに3-0) | 10月24日 |
智和は0-2からの逆転、日本男子で唯一の4強
兄の試合は妹とは対照的に、苦しい立ち上がりだった。
男子シングルス準々決勝の相手は台湾の馮翊新。智和は第1ゲームを11-13で落とすと、第2ゲームも8-11で失い、0-2と追い込まれた。だが、第3ゲームを11-2と大差で取り返すと流れが変わる。第4ゲームを11-5、最終第5ゲームも11-5で奪い、3ゲームを連取して逆転勝ちを決めた。
この日は準々決勝の前に4回戦もあり、智和は中国の黄友政に11-7、11-8、12-10の3-0で快勝していた。黄友政は2024年の世界ユース選手権で4冠を成し遂げた2005年生まれの21歳で、世界ランキングは59位。第3ゲームはデュースまで粘られたが、1ゲームも落とさなかった。
日本の男子勢で4強に残ったのは智和1人だ。松島輝空と戸上隼輔=井村屋=は男子シングルスを棄権。篠塚大登=東都観光バス=は3回戦でイランのベンヤミン・ファラジに1-3で敗れ、田中佑汰=ファースト=は智和が準々決勝で下した馮翊新に2-3で屈した。2人は17〜32位の順位決定戦に回っている。
男子シングルスは、2027年世界選手権のアジア大陸予選を兼ねる。16強入りで出場枠を得る仕組みで、智和は3回戦を突破した時点で枠を確保したと報じられた。準決勝の相手は中国の温瑞博に決まっている。
1か月前のアジア競技大会では届かなかった頂点
兄妹にとって、今大会は9月のアジア競技大会(愛知・名古屋)に続くアジアの大舞台になる。
アジア競技大会の女子シングルスで、美和は準決勝で中国の王曼昱に1-4で敗れ、銅メダルだった。3位決定戦はなく、4強の時点で表彰台が決まる方式だった。早田も準決勝で孫穎莎に1-4で敗れ、日本の2人がそろって銅メダルとなっている。女子団体の決勝でも美和は王曼昱に2-3で競り負け、早田と組んだ女子ダブルスも決勝で蒯曼、王曼昱組に0-4で敗れ、銀メダルにとどまった。
智和も篠塚と組んだ男子ダブルスで準優勝だった。準決勝では中国の温瑞博、向鵬組に第4ゲームを1-11で落としてゲームカウント1-3とリードされながら、そこから3ゲームを連取して4-3で逆転勝ち。日本男子として44年ぶりにこの種目の決勝へ進んだが、決勝では中国の林詩棟、黄友政組に敗れ、金メダルには届かなかった。
今大会の智和は、その黄友政に4回戦でストレート勝ちし、準決勝では温瑞博と顔を合わせる。9月にダブルスで対戦した中国の2人と、今度はシングルスで続けて向き合う形になった。
アジア競技大会と今回のアジア選手権は別の大会で、出場する顔ぶれも同じではない。それでも、9月に中国勢の壁に阻まれて金メダルに届かなかった美和が、1か月後に団体で中国を倒し、混合ダブルスでも中国ペアを下して金をつかんだ流れは、結果ではっきり表れている。
兄妹そろっての準決勝、25日にアジアの頂点を争う
準決勝と決勝は大会最終日の25日に行われる。
世界ランキング3位の智和にとって、中国勢が上位を占めることの多いアジア選手権で、中国の若手を2人続けて破れるかが焦点になる。0-2からはね返した準々決勝の粘りを、もう一度見せられるかが鍵になる。
美和は、団体と混合ダブルスの2冠を手にした状態で最終日を迎える。シングルスと女子ダブルスの両方を勝ち抜けば4冠。大会の主役を担う立場だ。
兄が先にトップ選手として世界の舞台を戦い、その背中を追ってきた妹が、今大会では金メダル2個を先に手にした。同じ大会のシングルスで兄妹がそろって準決勝に残り、最終日は2人のシングルスと美和の女子ダブルスが日本勢の注目カードになる。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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