張本美和、アジア大会で王曼昱に1-4で敗れ銅メダル 「完敗だったかなと思った」と振り返る

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愛知・名古屋アジア大会の卓球女子シングルス準決勝が27日にあり、世界ランク3位の張本美和(18)は世界1位の王曼昱(中国)に1-4で敗れた。3位決定戦がないため銅メダルが決まった。24日の団体決勝に続く連敗で、日本勢32年ぶりの金には届かなかった。28日は早田ひなと組む女子ダブルス準決勝に臨む。
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世界1位の王曼昱に1-4、張本美和は銅メダル
卓球の愛知・名古屋アジア大会は27日、スカイホール豊田(愛知県豊田市)で女子シングルス準決勝を行い、張本美和(18)=木下グループ=が王曼昱(27)=中国=に1-4で敗れた。スコアは8-11、4-11、10-12、11-9、6-11。この大会は3位決定戦を行わないため、準決勝で敗れた張本の銅メダルが確定した。
王曼昱はその後の決勝も制し、優勝している。もう一方の準決勝では早田ひな=日本生命=が孫穎莎(中国)に1-4で敗れ、日本勢はそろって銅メダル。1994年広島大会の小山ちれ以来となる、日本勢32年ぶりの女子シングルス金はならなかった。
試合後、張本は涙を見せた。東スポWEBの取材には「結果的にも完敗だったかなと思った」と語った。第4ゲームを奪ったことにも「1セット取れたのは最低限と言うか、ラッキーだった1セットだっただけなので」と続け、スコア以上の差を口にしている。
0-3から1ゲーム返すも、第5ゲームで突き放される
序盤は一方的だった。第1ゲームは中盤まで競りながら8-11、第2ゲームは出足から離されて4-11で落とす。
勝負どころは第3ゲームにあった。スポーツ報知によると、張本は台上の技術に工夫を加えて9-5までリードを広げたが、そこから王の強烈なフォアハンドで5連続失点。卓球王国WEBの記録では、9-8でタイムアウトを取ったものの9-10と逆転され、バックハンドのストレート攻撃で10-10に追いつく場面もあった。最後は張本のバックハンドがオーバーとなり、10-12でこのゲームを失っている。
後がなくなった第4ゲームは、張本が意地を見せた。6-3のリードから逆転を許しながらも9-8で再び前に出て、10-9から逆チキータで王のミスを誘い、11-9で1ゲームを返す。
だが、流れは続かない。第5ゲームは張本の1-0から、王が速い打点のフォアハンドで一気に得点を重ね、1-9まで突き放す。張本は4-9まで詰め寄ったが、王がタイムアウトで間を取り、6-11で試合を締めくくった。
5月に初勝利、団体決勝は2-3の惜敗だった
張本にとって王曼昱は、何度も跳ね返されてきた相手だ。スポーツ報知によると、この準決勝の前までの通算成績は1勝12敗。その1勝が5月の世界選手権団体戦の決勝で、12度目の挑戦で初めて破った相手だった。
今大会でも、24日の団体決勝で2人は顔を合わせている。張本はこの試合で2-3の逆転負けを喫し、日本女子は団体で2大会連続の銀メダル。中2日で迎えたシングルスは、リベンジの舞台と見られていた。
団体の接戦について、張本自身は複雑な受け止めをしていた。日刊スポーツの取材には「正直、自分の中では驚いていた。自分がここまで成長したのかなと思ったり、きっと違うだろうなと思ったり。実際に今日やっても、たまたま団体戦で相手が緊張していただけなのかなと。実力はまだまだ足りない」と、準決勝を経て見えた距離感を明かした。
会場のスカイホール豊田には中国のファンも多く詰めかけ、ほぼ1球ごとに王への声援が飛んだという。日本開催でありながら、アウェーに近い空気の中での試合だった。
「練習あるのみ」涙の後に語った現在地
敗戦直後の言葉は、どの媒体でも「完敗」が軸にあった。スポーツ報知には「完敗だった。全てにおいて相手が強かった。実力の部分でまだまだ足りない。練習あるのみです」と話している。
卓球王国WEBが伝えたコメントは、より具体的だ。王について「バックハンドだけでなくフォアハンドも非常に強烈で自信を持って攻め込まれたため、前回は互角に近い形で戦えていたラリーでも優位に立つことができず」と分析し、サービスやレシーブ、3球目・4球目の攻撃でも打開策を見いだせなかったと語った。
それでも、下を向いたままでは終わらない。日刊スポーツには「そういう意味では、自分のことを知れて良かった。練習あるのみ」と語った。ロサンゼルス五輪までは、あと2年。中国勢との差を、次への材料に変える構えだ。
表彰式は試合から約6時間後、決勝が終わった午後10時ごろに始まった。スポーツ報知によると、張本は会見で「試合後は悔しい気持ちはあったけど、こうして表彰式が終わって、自分自身、大きい大会での個人戦でメダルをかけていただけたので、今はすごく嬉しいです」とうなずいた。前回2023年の杭州大会は団体銀と女子ダブルス銅で、アジア大会のシングルスでメダルを手にしたのは初めてとなった。
28日は早田ひなと女子ダブルス準決勝、残る1種目で金を狙う
張本の今大会は、まだ終わっていない。早田と組む女子ダブルスは世界ランク1位のペアで、26日の準々決勝では中国の陳熠、范姝涵組にストレート勝ちし、銅メダル以上を決めている。
28日の準決勝の相手は、香港の杜凱琹、呉詠琳組。卓球王国WEBによると試合は12時開始の予定。スポーツ報知によると、張本と早田は8月のWTTヨーロッパスマッシュ決勝でこのペアを破り、優勝している。もう一方の準決勝は中国の蒯曼、王曼昱組とタイのパラナン、サウェータブット組の対戦となる。
張本は東スポWEBに「一番金メダルを目指すうえでチャンスがあるのは、ダブルスかなと思っている」と話した。スポーツ報知の取材には「ラスト1種目なので、全力を出して頑張りたい」と語り、早田も「タフな試合になると思うけど、自分たちの長所を生かせるように元気よくプレーしたい」と気持ちを整えている。
27日は兄の張本智和も篠塚大登と組んだ男子ダブルス準決勝で中国ペアに逆転勝ちし、決勝へ進んだ(決勝は中国ペアに敗れて銀メダル)。兄の戦いぶりに「自分にはないものを持っている」と東スポWEBに語った妹は、団体、シングルスで阻まれた中国勢の壁に、ダブルスでもう一度向かう。
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[文/構成 by スポーツライター TAKU]








































































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