MediaDogs

新着記事

榊原七斗、阪神ドラフト1位は兵庫・高砂市出身の外野手 「将来なりたいのは近本選手」報徳学園→明大、WCBC大会MVPまでの歩み

榊原七斗、阪神ドラフト1位は兵庫・高砂市出身の外野手 「将来なりたいのは近本選手」報徳学園→明大、WCBC大会MVPまでの歩み

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

阪神が10月22日のプロ野球ドラフト会議で、榊原七斗外野手(22)=明治大学4年=を1位で単独指名した。兵庫県高砂市出身で、報徳学園高校から明大へ進んだ左投げ左打ちの外野手だ。今年7月の第1回ワールド・カレッジ・ベースボール・チャンピオンシップ(WCBC)では打率.563を残し、大会MVPに選ばれている。理想に掲げてきたのは、同じ兵庫県出身の近本光司だった。

阪神が1位で単独指名、明治大学から17年連続のドラフト指名

ドラフト会議は22日、東京都内で開かれた。阪神は1位で榊原の名前を読み上げ、他球団との競合はなく単独で交渉権を得た。青山学院大学の選手を指名するとの予想もあったなかでの選択で、会場にはどよめきが起きたという。

明大からのドラフト指名は2010年から17年連続となり、最長記録を更新した。1位指名は2023年の上田希由翔、2024年の宗山塁、2025年の小島大河・大川慈英に続いて4年連続。今年は榊原を含む6人がプロ志望届を出していた。

榊原は2004年7月15日生まれ。173センチ、79キロと小柄ながら、大学通算12本塁打のパンチ力を持つ。走って打って守れる外野手として、大学球界でも上位に名前が挙がる存在だった。

藤川球児監督は会議後、決め手をこう明かしている。

「当日まで悩みながら、獲得できる選手、チームにフィットするであろう選手が結構いましたので、そういう部分で何を優先するかというところでは、榊原選手になりました」

さらに「名字の中に阪神の神が入ってましたから、縁があるんじゃないかなと(笑)それは冗談ですけどね」と、冗談交じりに付け加えた。

兵庫県高砂市で始まった野球、兄のいるチームで中学生と練習

榊原の出発点は、兵庫県高砂市だ。阪神の1位指名選手が、高砂市から出たことになる。

高砂市立曽根小学校1年で曽根南野球部へ

野球を始めたのは高砂市立曽根小学校1年のとき。地元の曽根南野球部に入った。小学4年になると、3つ年上の兄が所属していた全播磨硬式野球団ヤングに加わり、中学生にまじって練習を重ねる。高砂市立松陽中学校に進んでからも、同じ全播磨硬式野球団ヤングでプレーを続けた。

報徳学園では投手と外野手の二刀流

高校は兵庫県西宮市の報徳学園高校へ進んだ。1年秋に野手としてベンチ入りし、2年秋からはエースを任される。左腕の投手と外野手を兼ねる二刀流だったが、在学中に甲子園の土を踏むことはかなわなかった。

大学では投手をやめ、外野手一本に絞る。打者としての才能が開いていくのは、ここからだ。

明治大学で外野手に専念、ベストナインからWCBC大会MVPへ

東京六大学の明大では1年春からリーグ戦に出場し、1年秋には中堅のレギュラーに定着した。

3年秋は打率.390でベストナイン

大きく伸びたのは3年だった2025年。夏は大学日本代表に選ばれ、日米大学野球選手権の3連覇に加わった。秋のリーグ戦では打率.390、3本塁打、10打点でベストナインを初めて受賞し、明大の5季ぶりの優勝を支えた。

ただ、その年の明治神宮大会は初戦で敗れ、榊原自身は5打数無安打で最後の打者になった。デイリースポーツの取材に「求められていることができなかった」と語り、オフは元大洋(現DeNA)の松岡功祐コーチとマンツーマンで、打球をとらえる確率を上げる練習に取り組んだ。約3メートルの距離から投げられたスポンジボールを毎日打ち返す、地道なメニューだ。副将としてチームをまとめる立場でもあった。

WCBCで16打数9安打、世界一とMVP

4年になった2026年7月、台湾で開かれた第1回WCBCに、侍ジャパン大学代表の3番・中堅として全4試合フル出場した。16打数9安打の打率.563、5打点。チームは優勝し、榊原は大会MVPに選ばれた。2年連続で選ばれた大学日本代表で、世界の舞台でも結果を残した。

ドラフト前日の21日、榊原は東京都府中市の明大グラウンドで中日スポーツの取材に応じ、自分の強みをこう話している。

「走攻守全てで高いレベルが持ち味」

「コンタクト率を上げてきた中で、長打も打てるところが強みです」とも語った。

「将来なりたいのは近本選手」兵庫出身の先輩に重ねる理想像

榊原が理想像として名前を挙げ続けてきたのが、阪神の近本光司だ。近本は兵庫県淡路市の出身で、2018年のドラフト1位で阪神に入った。同じ兵庫県出身で、同じ左投げ左打ちの外野手にあたる。

デイリースポーツに語った近本への思い

今年2月、デイリースポーツの取材で榊原ははっきり言い切っている。

「将来なりたいのは近本選手。自分の走攻守で(貢献する)というプレースタイルがかぶるところが多い」

意識し始めたのは高校時代だった。テレビで試合を見て「1試合に安打を量産できる。凡退の内容もいい」と感じたのが、理想像になったきっかけだという。ドラフト前日の中日スポーツの取材でも「守備では難しい打球でも簡単そうに捕球している。打撃のコンタクト率もすごい。そういったところを参考にしています」と話していた。

報道が並べる「ポスト近本」

指名を伝えた日刊スポーツは、榊原の将来像を「ポスト近本」と表現した。スポーツニッポンも「近本級の逸材」と評している。入団すれば、テレビの前で見ていた憧れの選手とチームメートになる。

兄への恩返しと、藤川監督が求めた「ライバル」としての春

榊原を支えてきた一人が、3つ年上の兄だ。小学4年で入った全播磨硬式野球団ヤングも、兄が所属していたチームだった。

会社勤めの兄が電話で相談役に

デイリースポーツによると、兄は会社勤めをしながら、2025年のシーズン中も電話で相談に乗ってくれたという。その兄への思いを、榊原はこう語っていた。

「ドラフト1位でいくこと。長く野球をプロで続けることが恩返しになる」

昨年12月には「1位で行くことに意味がある。大口をたたいてますけど、口に出さないと、かなえられない」とも宣言していた。口にし続けた目標は、22日に現実になった。

スポーツニッポンによると、指名を受けた榊原の第一声は「素直に本当にうれしい気持ちでいっぱいなので、ホッとしている気持ちもありますが、これからプロ野球の世界に立ってプレーできることをうれしく思っています」だった。

藤川監督「いいライバルとしてスタートできるくらいのものを」

藤川監督は、榊原と近本の関係にも触れた。日刊スポーツによると、こう期待を込めている。

「最初は憧れてもいいんですけど、入団するまでにはいいライバルとしてスタートできるくらいのものは持っていかなければ」

「これは非常にいい競争が見られるんじゃないか。それは近本に限らず、とにかくチーム内競争を高めて相手に向かうと」と続け、「まずは故障せずにやってもらいたい」とも求めた。

榊原自身もドラフト前日、「1年目からレギュラーで出たい思いがあります。ただ、そんな甘い世界ではない」と語り、「自分がどれだけチームに貢献できるかは入ってからが勝負」と気を引き締めていた。高砂市の曽根南野球部で始まった野球は、地元・兵庫に本拠地を置く球団からの1位指名にたどり着いた。

[文/構成 by さとう つづり]

寄稿者

さとう つづり
つづり|ライター・編集者 2018年より個人ブログの運営を開始。アフィリエイトライターとして活動後、Webメディアの運営、記事入稿、編集業務に携わる。7年にわたり「読まれる記事」を追求してきた経験を活かし、現在は日常での気になるニュースに対してコラムを執筆中。トレンドから日常の機微まで、幅広いテーマを独自の視点で言語化します。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More
Return Top