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中井亜美さん、木下グループ杯の女子SPで自己ベスト80.27点の首位 シニア国際大会デビューの島田麻央さんとの1.43点差を整理

中井亜美さん、木下グループ杯の女子SPで自己ベスト80.27点の首位 シニア国際大会デビューの島田麻央さんとの1.43点差を整理

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ミラノ・コルティナ五輪銅メダルの中井亜美(18)=TOKIOインカラミ=が9月4日、フィギュアスケートの木下グループ杯女子ショートプログラム(SP)で自己ベストの80.27点をマークし、首位に立った。2位は78.84点の島田麻央(17)=木下グループ=で、シニアの国際大会デビュー戦だった。差は1.43点。

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中井亜美が80.27点で首位 自己ベストを1.56点更新

大会は国際スケート連盟(ISU)のチャレンジャーシリーズの一戦で、9月4日から6日まで東京・田中貴金属アイスアリーナ(東京辰巳アイスアリーナ)で開かれる。女子SPは初日にあった。

中井にとっては今季初戦になる。タンゴの「ポル・ウナ・カベサ」に乗せ、冒頭の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)をきれいに着氷させると、3回転ルッツ―3回転トーループ、単発の3回転ループも決めた。スピンは3本ともレベル4。ステップシークエンスでレベルを取りこぼしたが、減点はゼロだった。

80.27点は自己ベストの更新で、2月のミラノ・コルティナ五輪で出した78.71点を1.56点上回った。スポニチアネックスによると女子SPの世界歴代8位で、日本勢では紀平梨花、坂本花織に続く3人目の80点超えになる。

技術点で1.62点差 演技構成点は島田麻央が上回った

内訳を見ると、差がどこで生まれたのか分かる。中井の技術点は出場者トップの47.08点、演技構成点は33.19点。島田は技術点45.46点、演技構成点33.38点だった。

表現面の評価では、島田の33.38点が出場者トップになり、中井を0.19点上回った。1.43点の差を作ったのは技術点の1.62点差だ。島田は冒頭のトリプルアクセルが4分の1回転不足と判定され、スピンでもレベルを取りこぼした。それが、そのまま点差に表れる。

3位はカミラ・ネリュボワの76.08点、4位は2022年北京五輪銀メダルのアレクサンドラ・イグナトワ(旧姓トルソワ)で74.92点だった。3位から5位は、個人資格の中立選手(AIN)として出場したロシア出身の3人が占めた。日本勢の青木祐奈は58.61点で8位につけている。上位3人はそろって冒頭のトリプルアクセルを着氷させた。

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五輪銅メダルの次の一歩 カナダ合宿で磨いた3回転半

中井は2月のミラノ・コルティナ五輪で、SP首位から総合219.16点の3位に入った。17歳で銅メダルを手にし、日本のフィギュアスケート選手として史上最年少の五輪メダリストになる。

夏はカナダで過ごした。7月下旬からトロントの名門クリケットクラブで約2週間の合宿を積み、取り組んだのが代名詞のトリプルアクセルの改良だった。空中で体を締めるタイミングをミリ単位で遅らせたという。

「シーズン初戦でどうなるかな、と思っていた。ここまで良い演技ができるとは思わなかった」。中井はこう明かし、この日のジャンプは100点満点と言っていい出来だと話した。「正直びっくりしているけど、まだSPの段階。誰が1位とかは気にせず、自分自身に集中していい演技ができた」

今季からのルール改正で、スピンとステップの基礎点が引き上げられた。3本ともレベル4でそろえた中井には、追い風になる変更だ。

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島田麻央のシニア国際大会デビュー 1番滑走で78.84点

島田はジュニアで39連勝し、世界ジュニア選手権では史上初の4連覇を果たした。2008年10月30日生まれで、五輪の年齢制限に約4カ月届かず、ミラノ・コルティナには出られていない。今季からシニアへ上がり、7月の国内大会「みなとアクルス杯」を制した。国際大会でのシニア戦は今回が最初になる。

1番滑走で登場し、冒頭のトリプルアクセルを回転不足ながら着氷。終盤の高速スピンで会場を沸かせ、自己ベストを更新した。

「一番滑走で緊張したけど、その中でもいい演技をして、楽しんで滑れたので良かった。演技的には100点でいいかなと思う」。島田はそう答え、ジュニアの頃の苦しさを乗り越えたから、今は緊張しても大丈夫だと思える、と続けた。一方で、得意にしている最後のスピンでレベルを取りこぼした点には「そこを考えるとまだ100点にいけてない」と厳しい。当面の目標には、国際大会のSPで80点台を出すことを挙げる。

女子フリーは6日 4回転を予告した17歳と18歳

女子フリースケーティングは6日に行われる。

島田はフリーで4回転ジャンプを跳ぶ予定で、思い切り挑戦したいと語った。シニア1年目で一番下の立場、まずはシニアの選手に追いついていけるように、とも口にする。目指すエース像は坂本花織だという。

中井のほうは、五輪メダリストとしての気負いを見せない。SPで積み上げた1.43点のリードを、フリーでどこまで守れるか。ミラノ・コルティナの銅メダリストと、ジュニアで無敗だった17歳。新シーズンの日本女子は、この2人の並走から動き出す。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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