平野佳寿投手、今季限りで現役引退 日米通算852試合登板258セーブの記録を振り返る

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オリックスは8月9日、平野佳寿投手兼投手コーチ(42)が今季限りで現役を引退すると発表した。日米通算852試合登板、258セーブ205ホールドを残した名球会リリーバーが21年の現役生活に幕を下ろす。剛球とフォークを武器に、日本球界を代表する守護神として歩んだ。
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42歳の守護神、21年の現役に区切り
オリックス・バファローズは8月9日、平野佳寿投手兼投手コーチ(42)=オリックス=が今季限りで現役を引退すると発表した。球団を通じてファンへ報告し、生え抜きの功労者に引退試合を用意する方針だ。
京都府宇治市出身の平野は、鳥羽高、京都産業大を経て、2005年の大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックスに入団した。プロ入りは2006年。150キロを超える直球とフォークで、日本とアメリカの舞台を渡り歩いた。
日米通算成績は8日時点で852試合登板、65勝87敗258セーブ205ホールド。リリーフ一本で積み上げた数字だ。今季からは投手コーチを兼任し、3月29日の楽天戦(京セラドーム大阪)でNPB通算1000奪三振に到達した。だが4月16日に出場選手登録を抹消され、ここまで1軍では2試合の登板にとどまっていた。
先発失格からの再出発、10年目の転機
入団1年目の2006年、平野は先発として7勝を挙げた。しかし翌年はリーグワーストの13敗。2008年には右肘の遊離軟骨を除去する手術を受け、1軍での登板機会を失った。逆流性食道炎にも苦しみ、先発では結果が出なかった。
転機はプロ5年目の2010年だった。この年に監督へ就任した岡田彰布が平野をリリーフへ回した。「若いし、球に勢いがある。いけるよ」。その一言が守護神への道を開いた。
転向初年度から63試合に登板し、防御率1.67。翌2011年はリーグ最多の72試合に投げ、43ホールドで最優秀中継ぎ投手のタイトルを取った。2014年には最多セーブ王。セットアッパーからクローザーへと役割を変えながら、チームの後ろを支え続けた。
2017年のWBCでは当初発表の日本代表メンバーに選出され、初の国際舞台で評価を高めた。その年のオフに海外FA権を行使し、アリゾナ・ダイヤモンドバックスへ。マリナーズも含めメジャーでは3年間で150試合に登板した。
「一枠を取っているのは…」引退を決めた夏
2021年、平野はオリックスに復帰した。米国時代、古巣は「待っているから。いつでも帰っておいで」と気にかけてくれた。その恩に応えたいという思いが、復帰後の原動力になった。不動の守護神としてリーグ3連覇に貢献し、2023年には日米通算250セーブを達成。オリックスの選手として初めて名球会入りを果たした。
日米通算250セーブ200ホールドは前人未到の記録だ。2025年4月にNPB通算250セーブ、今季3月にNPB通算1000奪三振に到達し、両方を達成した史上初の投手となった。
引き際は自分でも意識していた。最後に1軍のマウンドに立てない日が続き、ファームでは1軍や支配下登録を目指す若手を指導する日々。心境をこう明かしたことがある。「基本的にずっと、1軍の勝っている試合で投げてきた。それが徐々にできなくなってきて、僕が投手の一枠を取っていることはどうなのか…。そう思うことはあります」(スポーツ報知)。
7月9日のファーム・ソフトバンク戦(みずほペイペイ)が最後のマウンドとなった。実はこのとき、右太もも裏を肉離れしていた。近年は右肘や腰の不安を抱えながら投げてきたが、太もも裏の負傷は初めてだった。「投手は走れないといけない」。走れなくなった体が、決断を後押しした。
気持ちを固めたのは7月下旬だった。チームがクライマックスシリーズ争いを続けるシーズン中の決断。尊敬する福良淳一GM、そして2005年のドラフト同期で盟友の岸田護監督に思いを伝えた。
背番号16、太く長い野球人生
オリックスは背番号16の生え抜きへ、引退試合を用意する方針だ。平野自身は残りのシーズンも「投手兼投手コーチ」として全力を注ぐつもりだという。
平野の引退報道が広がると、SNSでも長年の活躍を惜しむ反応が相次いだ。守護神として積み上げた記録と、故障を乗り越えてきた歩みに、ファンからねぎらいの言葉が寄せられた。
常時150キロの直球と伝家の宝刀フォーク。この2つで21年を生き抜いた。座右の銘は「一所懸命」。先発で挫折し、リリーフで再び立ち上がった右腕が、京都から始まった長い野球人生を締めくくる。
引退試合の日程や引退後の去就はまだ発表されていない。詳細は今後の球団発表を待つことになる。
[文/構成 by 橘すろべ]
































































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