『サタデー・ナイト・シアター』坂東龍汰・髙石あかりW主演で2027年春公開 原案はゆきはるの短編小説

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羊文学の楽曲「夜を越えて」から生まれた物語を実写化する映画『サタデー・ナイト・シアター』が、坂東龍汰と髙石あかりのW主演で2027年春に全国公開される。10月20日に製作が発表され、ティザービジュアル2種も公開された。もとになったのは、ゆきはるが書き「羊文学賞」の第2回で大賞を受けた同名の短編小説だ。監督・脚本は遠藤泰己で、本作が初の長編劇場映画となる。
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坂東龍汰と髙石あかりが映画好きの男女に
坂東龍汰(29)が演じるのは、映画監督を目指す青年・鵜飼美紀夫。髙石あかり(23)は、美紀夫と出会う映画好きの女性・山中ツグミを演じる。2人の共演は初めてで、公開は2027年春。具体的な公開日はまだ発表されていない。
物語は、恋愛映画を撮らなければならなくなった映画オタクの青年から始まる。26歳の春、美紀夫は劇場チェーンが主催する新人発掘企画で監督賞を受け、商業映画デビューの機会をつかんだ。ところが条件は、自分が最も苦手とする恋愛映画の脚本を書いて監督すること。9年間恋人がいない美紀夫は、恋愛経験の少なさに頭を抱える。
そこでミニシアターで働く親友が持ちかけたのが、「脚本通りに自分で恋愛して、映画に落とし込めばいいんじゃない?」という一言だった。美紀夫は映画レビューサイトで趣味の合いそうなツグミを見つけ、彼女が毎週土曜に通う映画館で、脚本どおりの出会いを演出する。映画談議で打ち解けた2人は、土曜の夜から日曜の朝にかけて一緒に映画を観る2人だけの会「サタデー・ナイト・シアター」を約束した。季節は夏から冬へ移り、会を重ねるごとに距離が縮まっていくが、脚本どおりの恋愛はやがて思わぬ方向へ転がり出す。
公式サイトのあらすじには「最初に言っておくが、これは(想像通りの)ラブストーリーではない」という一文が添えられた。
原案は「夜を越えて」から生まれた短編小説
「羊文学賞」は、YOASOBIを生んだ小説投稿サイト「monogatary.com(モノガタリドットコム)」と羊文学が組み、2021年に始めた新人作家の発掘企画だ。羊文学の楽曲「夜を越えて」にインスパイアされた物語を募った第2回で、1000を超える投稿作の中から大賞に選ばれたのが、ゆきはるの「サタデー・ナイト・シアター」になる。
映画のクレジットでは、ゆきはるの小説は「原案」と表記されている。映画は短編をベースに、オリジナルの要素と新たな解釈を加えて作られた。
「夜を越えて」は、2021年リリースのEP『you love』に入っている曲。映画でも劇中歌として流れる。10月17日には、坂東と髙石が出演し、映画本編の映像で構成した「夜を越えて」のスペシャルミュージックビデオが羊文学の公式YouTubeチャンネルで公開された。
羊文学は、この曲について「自分に必要のなくなったことたちに別れを告げるために作った曲」だと説明する。恋人との別れというテーマを借りながら、周りの目を気にして我慢していたことや、自分になじまない価値観を手放し、自由になりたいという思いを歌ったという。映画については「曲に込めた、何か、衝動のようなものをうまく掬い取ってくださいました」とコメントし、「とっても面白いお話です。お楽しみに。」と締めくくった。
「何度も劇場に」坂東・髙石が寄せたコメント
坂東は、遠藤監督とは長年の知り合いだったと明かした。「スタッフの皆さんの映画愛に触れて、僕自身も改めて映画の現場がさらに好きになりました」と撮影を振り返り、初共演の髙石については「目の中に吸い込まれてしまうんじゃないかと思うほど魅力的なお芝居をされる方」と表現。丁寧に話し合いながら芝居を作り上げたといい、「最高の映画になっていると思います」と自信を見せた。
髙石は、脚本や事前に受け取った役の資料から「熱量と愛情を感じました」とコメントした。坂東との共演は「いつかご一緒したいと願っていた」もので、本番で何が起こるかわからないほど自由に役を生きる姿に刺激を受けたと語る。「様々な視点が交差する作品なので、何度も劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです!」と呼びかけた。
坂東は1997年5月24日、ニューヨーク生まれの北海道出身。2017年に俳優デビューし、映画『フタリノセカイ』で第32回日本映画批評家大賞の新人男優賞を受けた。映画『爆弾』では2026年の第49回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受けた。2024年のドラマ『ライオンの隠れ家』で演じた主人公の弟・小森美路人役で注目を集め、最近は映画『黒牢城』『我々は宇宙人』『わたしの知らない子どもたち』など出演作が続く。『我々は宇宙人』と『わたしの知らない子どもたち』は10月21日時点で公開中だ。『ライオンの隠れ家』は10月21日時点でU-NEXTの見放題作品として配信されている。
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髙石は2002年12月19日生まれ、宮崎県出身。2021年の『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演を務め、同作はその後シリーズ化された。2023年に第15回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞、2026年に第50回エランドール賞を受賞。2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』ではヒロインを務めた。最近の出演作には、ドラマ『御上先生』、映画『夏の砂の上』、Netflix『グラスハート』などがある。『ベイビーわるきゅーれ』は10月21日時点でU-NEXTの見放題作品として配信されている。
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5年かけた企画 監督・遠藤泰己とスタッフ
監督・脚本の遠藤泰己は大阪府生まれ、京都府育ち。ドラマやミュージックビデオを中心に監督・脚本を手がけてきた。YouTubeのソーシャルドラマ『愛のある場所』や、NOMELON NOLEMONのミュージックビデオを数多く監督し、2021年の映画『青葉家のテーブル』では脚本を担当。縦型ショートドラマの監督・脚本にも携わる。
企画の始まりは約5年前だった。遠藤監督は、プロデューサーから原案の短編小説が送られてきた日を出発点に挙げる。登場人物は「何者」と「何者でもない」の間にいて、男性は映画監督を目指していた。その姿がどこか自分にも似ていたという。
原案から受け取ったエッセンスに「情熱と、少しのひねくれ」を注いで脚本を書き上げ、撮影は2026年の春に行った。主演の2人については「とにかく主演のお二人がかわいくて、キラキラ輝いていて、モニター越しにずっと見ていたくなりました」と明かし、まだ発表されていないほかのキャストにも触れている。最後は「来年の春、劇場でお会いしましょう!」と結んだ。
撮影は映画『ドライブ・マイ・カー』の四宮秀俊、照明は『ナギダイアリー』の加藤大輝、録音は『敵』の伊豆田廉明が担当する。企画・製作幹事はソニー・ミュージックエンタテインメント、配給・製作幹事はパルコ、制作プロダクションはオフィスアッシュ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公開 | 2027年春(全国公開) |
| 出演 | 坂東龍汰(鵜飼美紀夫)、髙石あかり(山中ツグミ) |
| 監督・脚本 | 遠藤泰己 |
| 原案 | ゆきはる「サタデー・ナイト・シアター」(monogatary.com) |
| 劇中歌 | 羊文学「夜を越えて」 |
| 配給 | パルコ |
ノベライズは11月18日発売 公開までの動き
映画の公開に先がけ、遠藤監督が映画版のストーリーをもとに書いた小説『サタデー・ナイト・シアター (Not) A Love Story』が、11月18日に講談社から発売される。四六判256ページで、価格は1900円(税別)。ゆきはるの原案小説とは別の本で、映画の筋書きを一足早く読める。
公開日や、ほかの出演者はこれから発表される。2種類のティザービジュアルは、美紀夫とツグミがそれぞれ朝方のベランダで物思いにふける姿を写したものだ。土曜の夜から日曜の朝まで続く2人の映画会が、作品のタイトルになっている。
[文/構成 by MediaDogs編集部]









































































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