大谷亮平、地元・大阪の十三で主演映画『遥かな町へ』舞台あいさつ 中学バレー部時代は「天狗だった」

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俳優の大谷亮平(46)が10月11日、大阪市淀川区十三本町の第七藝術劇場で主演映画「遥かな町へ」の公開記念舞台あいさつに立った。大阪府出身の大谷にとっては地元での登壇で、93席は満席、立ち見も22人出た。バレーボールに打ち込んだ10代を語り、強豪の清風高校へ進んで天狗の鼻を折られた思い出を明かした。
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大阪で唯一の上映館、第七藝術劇場が満席に
舞台あいさつは10月11日、10時の回の上映後に開かれた。登壇したのは大谷と脚本・監督の錦織良成で、司会は作品のプロデューサーを務めた安川唯史が担当している。
10月9日の全国公開から3日目。大谷は東京のシネスイッチ銀座を皮切りに、横浜、名古屋、京都と劇場を回ってきた。5か所目に選ばれたのが、地元・大阪の十三だった。
大阪府内で本作を上映するのはこの劇場だけだ。ナナゲイの愛称で親しまれるミニシアターで、十三のサンポードシティの6階にある。この日は93席がすべて埋まり、22人の立ち見の観客も出た。
上映が終わってエンドロールが流れると、客席から大きな拍手が起きる。舞台袖でその音を聞いていた大谷は「うれしかった」と目を細めた。
「昭和の香りがふんだんに香る作品。自分にとっても心に残る、好きな作品です。皆さんの心に残る作品になれば」
大谷は客席に向けて、そう呼びかけた。10月1日に46歳の誕生日を迎えたばかり。作品を通して、家族の大切さやありがたさ、絆を考え直したと話している。
中学でバレー部の主将、清風高校で天狗の鼻を折られる
安川プロデューサーの質問は、事前の打ち合わせにないものばかりだった。映画は48歳の主人公が14歳の自分に戻る物語で、質問は自然と大谷自身の中学時代へ向かう。
最初に明かしたのは体の変化だ。「中学1年で急激に身長が伸び、中学2年で(伸びが)とまった」と、30年以上前の記憶をたどった。
当時の大谷は、バレーボール一色の毎日を送っていた。中学では主将を務め、エースとして大阪の選抜チームにも選ばれている。本人いわく「そこそこうまかった。天狗だった」。勝つことしか頭になく、「うまくない子や補欠の子のことを考えずに突っ走ってた」と語った。
その姿を見かねたのが姉だったという。「寝てる僕の骨を折ってやろうかと思ったそうです。勝つことがすべてだったんで」と明かした。
だが、天狗の時期は長く続かない。進学先は、大阪市天王寺区にあるバレーボールの強豪校、清風高等学校だった。
高校に入ると、その天狗の鼻は折れた。
大谷は、そんな若いころの自分に「当時に戻れたら説教したいですね」と笑った。
大谷のバレーボール歴は長い。始めたのは小学生のころで、清風高校時代には国体の大阪選抜に入った。東京の大学でも学生リーグでプレーしている。2024年1月に出演したテレビ番組では「高校とかまでは、バレーで食ってく言う感じで、本当にやってて」と、競技で生きていくつもりだった高校時代を語った。
身長が足りないことや才能も含めて、大学を最後に競技の道は諦めた。卒業後はモデルに転じ、韓国で俳優としてのキャリアをつかむ。2017年10月に大阪市内で開かれたドラマの試写会では、今もクラブチームでプレーを続けていると話していた。俳優の道へ進んだ今も、バレーボールとの縁は切れていない。
十三の劇場は「ロケ地みたい」
この日の大谷は、十三という町と劇場の雰囲気をとても気に入った様子だった。
「本当に来られてうれしい。この劇場は非常にこの作品と合っていて、ロケ地なんじゃないかと思うぐらい」
小さな上映館で立ち見の客を前に舞台あいさつをするのは、初めての経験だったという。「十三に来られてうれしい」と話し、「ロケ地みたいだし、レトロなところもある」と、昭和の空気が残る町での上映を喜んだ。
劇場は淀川区とのつながりも深い。以前から淀川区民を割引の対象にしてきたが、2025年5月からは区内に勤める人も対象に加えた「よどがわ割引」を始めている。十三の町に根を張るミニシアターで、昭和の町を描いた映画の主演俳優が、町と劇場に昭和の香りを感じ取ったのだ。
原作は谷口ジロー、舞台とロケ地は鳥取県倉吉市
「遥かな町へ」は、48歳の建築デザイナー・中原博史(大谷亮平)が主人公の物語だ。出張帰りに故郷の鳥取県倉吉市を訪れ、墓参りをした帰りに1963年の町へ迷い込み、14歳の自分の体に戻ってしまう。意識は48歳のまま、若き日の母(戸田菜穂)や、やがて突然家を出て行方が分からなくなる父(滝藤賢一)と、もう一度向き合う。
14歳の博史は及川桃利、初恋の相手・長瀬智子は磯谷萌々子が演じた。2人はともにオーディションで選ばれた2010年生まれだ。脚本と監督は、「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」「たたら侍」「高津川」など、地域に根ざした作品を撮ってきた錦織良成が務めた。上映時間は126分で、配給はMAPが担当している。
撮影は、昭和30年代の町並みが今も残る倉吉市を中心に行われた。全国公開に先立つ10月4日には、倉吉市で完成披露試写会が開かれている。
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原作は、「孤独のグルメ」(作・久住昌之)や「神々の山嶺」(作・夢枕獏)で知られる鳥取県出身の漫画家・谷口ジローが、自身のオリジナルストーリーで描き1998年に発表した同名漫画だ。フランスのアングレーム国際漫画祭をはじめ海外の漫画賞を受け、2010年にはベルギー、フランス、ドイツ、ルクセンブルクの合作で映画化された。日本の監督とキャストによる実写化は、本作が初めてとなる。
原作漫画は、映画の公開と同じ10月9日に双葉社から408ページの1冊で刊行されている。
舞台あいさつは広島、福岡へ続く
大谷と錦織監督は、十三での舞台あいさつの後、同じ10月11日の14時30分の回で兵庫県の宝塚シネピピアにも登壇する予定が組まれていた。10月12日は広島市の八丁座、福岡市のKBCシネマを回る。10月17日には及川と磯谷が錦織監督とともに、福島、山形、仙台の劇場で舞台あいさつに立つ。
第七藝術劇場での上映は、10月23日までの予定だ。10月12日から16日までは11時30分の回、19日から23日までは17時40分の回と、日によって上映時間が変わる。劇場は、23日で上映を終える可能性もあるとしている。
大阪のファンには、もう一つ予定がある。大谷は芸能活動20周年と日本デビュー10周年を記念した初の写真集「ROAD AHEAD」(光文社)を10月17日に出し、翌18日には大阪のMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店でお渡し会を開く。
中学時代の天狗ぶりを、大谷は清風高校で鼻を折られた思い出とともに笑って振り返った。主人公が14歳の自分と向き合う映画で十三を沸かせた大谷は、10月18日、再び地元・大阪のファンの前に立つ。
[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]

















































































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