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キル・ビル、1本に再編集した新版が1月22日公開 2部作との違いは275分・R18+

キル・ビル、1本に再編集した新版が1月22日公開 2部作との違いは275分・R18+

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クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」2部作を1本の映画に再編集した「キル・ビル ザ・ホール・ブラッディー・アフェア」が、2027年1月22日から2週間限定で全国公開される。配給のギャガが2026年10月16日に発表した。上映時間は15分の休憩を含む275分で、映倫区分は「Vol.1」のR15+からR18+に引き上げられた。

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「キル・ビル」新版は2027年1月22日から2週間限定

上映はTOHOシネマズ 日比谷ほかの全国の映画館で、期間は2週間に限られる。原題は「KILL BILL: THE WHOLE BLOODY AFFAIR」。2003年の「キル・ビル Vol.1」と2004年の「キル・ビル Vol.2」を一続きの物語としてつなぎ直した版だ。

発表に合わせて日本版の本ポスターと予告編も公開された。ポスターは白と黒を基調にしたモノトーンで、ザ・ブライド(ユマ・サーマン)の顔の前を、服部半蔵(千葉真一)が授けた日本刀が横切る構図。赤く入るのは「THE WHOLE BLOODY AFFAIR」の文字だけで、黄色をテーマカラーにしていた2部作とは印象が大きく変わる。予告編は本国版をそのまま日本向けに仕立てたもので、新たに加わったアニメーション映像も一部映る。

監督・脚本はタランティーノ、製作はローレンス・ベンダー、字幕翻訳は石田泰子が担当する。出演はユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ヴィヴィカ・A・フォックス、マイケル・マドセン、ダリル・ハンナ、デヴィッド・キャラダイン、千葉真一、ジュリー・ドレフュス、栗山千明、ゴードン・リュー、マイケル・パークスら。日本からは千葉真一、栗山千明のほか、國村隼、麿赤兒、北村一輝らも名を連ねる。オーレン・イシイ(ルーシー・リュー)やGOGO夕張(栗山千明)、ビル(デヴィッド・キャラダイン)といったおなじみの顔ぶれが、1本の映画の中にそろう。

2部作の249分から275分へ、R15+からR18+へ

数字で比べると違いがはっきりする。日本での公開時、「Vol.1」は113分、「Vol.2」は136分で、合わせて249分だった。新版は275分。ただしこの中には15分のインターミッション(休憩)が入っており、休憩を除いた本編は260分になる。2本を続けて見るより11分長い計算だ。

項目キル・ビル Vol.1キル・ビル Vol.2ザ・ホール・ブラッディー・アフェア
日本公開日2003年10月25日2004年4月24日2027年1月22日(2週間限定)
上映時間113分136分275分(休憩15分を含む)
映倫区分R15+―R18+
日本の配給ギャガ=ヒューマックスギャガ=ヒューマックスギャガ

もう一つの違いが年齢制限だ。日本公開時、「Vol.1」は15歳未満が見られないR15+だったが、新版はR18+となり、18歳未満は観覧できない。15歳から17歳の人は、「Vol.1」なら見られても新版は見られないことになる。区分が上がった理由について、配給元の発表は触れていない。

公開から20年以上がたつ作品で、日本での興行収入は「Vol.1」が約25億円、「Vol.2」が約11億円だった。当時劇場で見た人にとっても、配信やソフトでしか知らない世代にとっても、大きなスクリーンで物語の最初から最後までを一度に見られる機会になる。上映が2週間で終わるため、見たい人は早めの予定づくりが要る。

色調・音響・カットの見直しとProduction I.Gの新アニメ

手が入ったのは長さだけでなく、映像と音にも及ぶ。配給元の発表によると、全編で色調を調整し、音楽と音響を変え、使うカットも組み直した。目玉はProduction I.Gによる新たなアニメーション・シークエンスで、これまで一度も公開されていなかった映像が加わる。Production I.Gは「Vol.1」でも、オーレン・イシイの生い立ちを描いたアニメパートを手がけたスタジオだ。

米国での報道によると、新版ではこのオーレン・イシイの過去を描くアニメパートが長くなり、少女時代がより詳しく描かれる。2部作で「Vol.1」の最後に置かれていた次回への引きと、「Vol.2」の冒頭にあったそれまでのあらすじは、1本につながったことで外された。追加の場面や、セリフを差し替えた箇所もある。

もともと1本の映画だった「キル・ビル」

「キル・ビル」は、結婚式の最中にかつてのボスのビルと仲間に襲われ、夫とおなかの子を奪われた元暗殺者のザ・ブライドが、長い昏睡から目覚めて復讐に向かう物語だ。脚本の段階では1本の映画として書かれていた。

ところが製作の途中で、製作・配給のミラマックスの意向により2部作に分けて公開された。1本の作品として届けたかったタランティーノにとって、分割は苦渋の決断だったという。

タランティーノはその後も、1本につないだ版の公開に何度も言及してきた。2011年には、自身が持つロサンゼルスの映画館ニュー・ビバリー・シネマでこの版を上映している。ただ、広い劇場公開はなかなか実現しなかった。

米国では2025年12月5日に全米公開

一般の劇場公開が先に実現したのは米国だった。ライオンズゲートが2025年12月5日(現地時間)に全米で公開し、一部の劇場では70ミリと35ミリのフィルムでも上映した。米国の上映時間も休憩15分を含む275分とされた。興行収入の集計サイトでは、北米での興行収入は約600万ドル、公開初週末は約340万ドルとなっている。

米国では関連企画も動いた。初期の脚本にありながら撮影されなかった章を、タランティーノがゲーム「フォートナイト」の制作会社エピックゲームズと組んで映像にした短編「The Lost Chapter: Yuki’s Revenge」で、2025年11月30日(米国東部時間)にフォートナイトの中で初公開された。GOGO夕張の妹ユキがザ・ブライドを追う物語で、上映時間が延びすぎることと製作費がかさむことから、当時は見送られた章だった。短編ではユマ・サーマンが声とモーションキャプチャーで参加した。米国などでは劇場上映と合わせて公開されたが、日本の上映でこの短編が付くかどうかは、10月17日時点の配給元の発表には書かれていない。IMAXなど特別な上映方式についても、現時点で発表はない。

公開前に2部作を見直す方法

新版を見る前に、元の2部作を見ておきたい人もいるだろう。「キル・ビル Vol.1」と「キル・ビル Vol.2」は、10月17日時点でどちらもU-NEXTの見放題作品として配信されている。2部作の流れを頭に入れてから劇場に向かえば、色調やカットの変化、増えたアニメパートの違いが分かりやすくなる。

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日本公開まではおよそ3か月ある。2部作で見た人は変わった部分を確かめに、初めての人は監督が最初に描いた形で、同じ275分を過ごすことになる。前売り券については、10月16日の発表には含まれていなかった。

[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]

寄稿者

和泉ユウスケ
映画とアニメのことばかり書いているライターの和泉です。Webメディアで映画レビューを書き始めて9年になりました。深夜アニメは毎クール20本前後を追いかけ、映画館には月に数回、公開初日にもよく出没します。公開日・配信日・キャスト情報は正確に、ネタバレには慎重にお届けします。

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