高川学園高等学校、山口県高校駅伝で男子初優勝し都大路へ 2時間8分1秒の記録と駅伝メンバー

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
2026年11月1日の山口県高校駅伝男子で、防府市の高川学園高等学校が2時間8分1秒で初優勝した。6区終了時点では山口県立西京高等学校に8秒差の2位だったが、1年生アンカーの久野陽向が区間賞の走りで逆転し、20秒差でゴール。12月20日に京都で開かれる全国高校駅伝へ、山口県代表として初めて出場する。
アンカーの逆転で決着、西京に20秒差
大会は11月1日、山口市阿知須の山口きらら博記念公園の多目的ドームを発着点とする周回コースで行われた。男子は7区間42.195キロで、全国高校駅伝の山口県予選を兼ねる大会だ。男子は午前10時30分にスタートし、報道によると16校から21チームが出場した。優勝した1校が山口県代表として都大路へ進み、2位から6位の学校は11月の中国高校駅伝で地区代表の座を争う。大会の公式記録によると、高川学園高等学校は2時間8分1秒でフィニッシュし、2位の山口県立西京高等学校(2時間8分21秒)を20秒上回った。前年王者の宇部鴻城高等学校は2時間11分59秒で3位となった。
レースは中盤まで高川学園が主導権を握った。最長区間の1区は、区間賞の宇部鴻城から3位の高川学園までが10秒以内に収まる接戦で始まった。1区の山本悠牙(3年)が30分49秒の区間3位でまとめ、2区の重安輝(2年)が8分29秒の区間賞で2位へ浮上。3区では山下大知(3年)が24分3秒の区間賞を奪い、チームを首位に押し上げた。報道によると、山下は今季の5000メートルで県内トップのタイムを持って大会に臨んでおり、その力をそのまま示した形だった。
3区終了時点で西京との差は50秒あった。ところが後半は西京が反撃に出た。4区の山元俊、5区の新本竜也、6区の古谷隼士と3区間連続で区間賞を並べ、差は31秒、18秒と縮まっていった。6区の古谷は14分49秒で走り、区間記録の14分47秒にあと2秒まで迫った。この区間で西京が逆転し、高川学園は8秒差の2位でアンカーへたすきを渡すことになった。
勝負を決めたのは最終7区。高川学園の久野陽向(1年)は15分3秒で区間賞を獲得し、西京の国本力(3年)より28秒速く走り切った。8秒の差を跳ね返したうえで、ゴールでは20秒のリードを築いていた。7区の区間記録は14分49秒で、久野の記録はこれに14秒届かなかったものの、1年生がアンカーで競り勝った意味は大きい。区間賞の数は高川学園と西京がともに3つで、残る1区の区間賞は宇部鴻城の平尾洸太郞(3年)が30分39秒で手にした。
| 順位 | 学校名 | 総合タイム | 1位との差 |
|---|---|---|---|
| 1位(優勝) | 高川学園高等学校 | 2時間8分1秒 | - |
| 2位 | 山口県立西京高等学校 | 2時間8分21秒 | 20秒 |
| 3位 | 宇部鴻城高等学校 | 2時間11分59秒 | 3分58秒 |
4位以下は山口県立山口高等学校(2時間16分35秒)、山口県立南陽工業高等学校(2時間20分9秒)、山口県立美祢青嶺高等学校(2時間22分7秒)の順で続き、3位の宇部鴻城と4位の間には4分36秒の開きがあった。大会記録は2015年に西京が出した2時間5分16秒で、今回の優勝タイムはこれに2分45秒及ばなかった。
高川学園の駅伝メンバーと区間記録
優勝メンバー7人は3年生4人、2年生2人、1年生1人という構成だった。前半の3区間で首位に立ち、後半は粘って最後に抜き返すという、全員で積み上げた勝利でもあった。区間賞を取った3人のうち2人は下級生で、来季以降の戦力として残る。
| 区間 | 選手(学年) | 区間タイム | 区間順位 | 通過順位 |
|---|---|---|---|---|
| 1区 | 山本悠牙 | 30分49秒 | 3位 | 3位 |
| 2区 | 重安輝 | 8分29秒 | 区間賞 | 2位 |
| 3区 | 山下大知 | 24分3秒 | 区間賞 | 1位 |
| 4区 | 齋藤煌來 | 25分24秒 | 2位 | 1位 |
| 5区 | 山本睦生 | 8分58秒 | 2位 | 1位 |
| 6区 | 御園生奏人 | 15分15秒 | 2位 | 2位 |
| 7区 | 久野陽向 | 15分3秒 | 区間賞 | 1位 |
7人全員が区間3位以内に入った。区間賞を逃した4区から6区も、相手の区間賞にはそれぞれ19秒、13秒、26秒の差で踏みとどまっている。区間記録との比較でも、2区の重安は区間記録(8分25秒)まで4秒、3区の山下は区間記録(23分57秒)まで6秒に迫った。後半に西京の追い上げを受けながらも大きく崩れなかったことが、アンカー勝負に持ち込めた理由といえる。
主将の山本睦生は1年生から3年続けて県大会のメンバーに入り、今年は5区を任された。報道によると、山本は1年生のときに先輩から自分たちの代で優勝するよう託されたといい、レース後は念願だった都大路にようやく届いた喜びを語った。
西京の連覇が途切れた翌年、新たな県代表が誕生
山口県の高校駅伝男子は、長く西京の時代が続いた。西京は男子で通算37度の優勝を誇り、2024年までに32連覇を積み上げていた。この流れを止めたのが前年2025年の宇部鴻城で、33年ぶりの優勝を2位と6秒差でつかんでいる。
西京にとっては、県大会の連覇が途切れてから2年続けて王座を逃す結果となった。今年の大会前には、初優勝を狙う高川学園と、王座奪還を目指す西京の争いになると報じられていた。結果はその見立てどおりの接戦となり、高川学園が男子で初めて県大会の頂点に立った。2年続けて西京以外の学校が男子を制したことになり、県内の勢力図は大きく動いた。
関連記事:西条農業高校駅伝、男子31年ぶり・女子22年ぶりのアベック優勝 広島県立西条農業高等学校のメンバー
一方の女子(5区間)は西京が1時間10分19秒で10年連続35度目の優勝を果たした。5区間すべてで区間賞を独占する完勝で、高川学園は1時間15分13秒で2位に入った。西京との差は4分54秒あり、3位は山口県立山口高等学校の1時間17分35秒。女子の西京は2025年に1時間9分30秒の大会記録を出しており、今年もその強さは揺るがなかった。
中国大会を経て12月20日の都大路へ
高川学園高等学校は山口県防府市にある私立高校で、12月20日に京都市で開かれる全国高校駅伝に山口県代表として出場する。前年王者の宇部鴻城と通算37度優勝の西京を同じレースで退けての県代表で、全国の舞台でも前半から流れをつくれるかが鍵を握る。報道によると、男子が県代表の座をつかんだのは今回が初めて。高校駅伝の聖地とされる都大路で、初めて県代表となったチームがどこまで順位を上げられるかが注目される。
全国大会の前には、11月14日に鳥取県境港市で中国高校駅伝が予定されている。山口県大会の男女上位6チームが出場する大会で、高川学園は男女そろって出場権を得た。男子は高川学園、西京、宇部鴻城、山口、南陽工業、美祢青嶺の6校が上位に入っており、各県の優勝校を除いた最上位の学校には全国大会の中国地区代表の出場権が与えられるため、県大会で敗れた学校にとっては都大路への最後の機会ともなる。県大会で西京と競り合った7人が、中国地方の強豪とどう戦うかも都大路への試金石になる。
1年生アンカーの久野をはじめ、2区の重安、4区の齋藤と下級生が主要区間を担ったのも今年の高川学園の特徴だった。1、2年生の3人は来季もチームに残る。そのため、来年以降の山口県大会も、西京、宇部鴻城、高川学園の争いが続きそうだ。
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[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]









































































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