米子北高等学校、境に9-0で17年連続の選手権出場 鳥取県予選を制したサッカー部メンバー

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第105回全国高校サッカー選手権の鳥取県予選決勝が10月31日、鳥取市のAxisバードスタジアムであり、米子北高等学校が鳥取県立境高等学校を9-0で破った。米子北は17年連続22回目の全国大会出場を決め、県予選は17連覇となった。前半6分に主将のDF熊野俊典が先制し、前半だけで4点、後半にも5点を重ねた。
決勝は前半4点、後半5点の大差
キックオフは13時35分。境にとっては5年ぶりの決勝で、2009年度以来、17年ぶりの全国出場がかかっていた。
試合が動いたのは前半6分だった。左サイドを崩した米子北は、森元聖のクロスを清水大世が折り返し、熊野が頭で押し込んで先制する。15分には細かいパス交換で中央を破り、MF大原暁のシュートがいったん相手GKに防がれたものの、こぼれ球を拾って攻め続け、最後は大原がエリア内で相手をかわして右足で2点目を決めた。23分と36分にはMF奈良碧士が続けてゴールを奪い、4-0で前半を折り返した。
報道によると、境の初シュートは前半20分、FKからのDF尾崎徠斗のヘディングだった。ハーフタイムに1人を代えて反撃を図ったものの、流れは変わらない。後半16分にFW洞琉斗が左から切り返して5点目を挙げると、24分にDF成田天夢、27分に大原、35分に洞が加点し、39分には途中出場のFW泉飛駕が9点目を決めた。
| 時間 | 得点者(米子北) | 学年・ポジション |
|---|---|---|
| 前半6分 | 熊野俊典 | 3年・DF |
| 前半15分 | 大原暁 | 3年・MF |
| 前半23分 | 奈良碧士 | 3年・MF |
| 前半36分 | 奈良碧士 | 3年・MF |
| 後半16分 | 洞琉斗 | 3年・FW |
| 後半24分 | 成田天夢 | 2年・DF |
| 後半27分 | 大原暁 | 3年・MF |
| 後半35分 | 洞琉斗 | 3年・FW |
| 後半39分 | 泉飛駕 | 3年・FW |
得点者は6人。大原、奈良、洞の3人が2点ずつを挙げ、守っては無失点だった。境は後半10分にこの試合で初めてのCKを得たが、シュートまでは持ち込めず、最後まで米子北のゴールを割れなかった。
9得点のうち5点は後半に入ってから。3年生が8点を挙げ、残る1点は2年生の成田が決めた。先制点の熊野と2得点の奈良は、1年生だった2024年のインターハイでも登録メンバーに入っていた。
13得点、7得点、10得点で勝ち上がった県予選
米子北は県予選の初戦から大量点を重ねた。勝ち上がりは次のとおりで、4試合の合計は39得点2失点となる。
| 回戦(日付) | 相手 | スコア |
|---|---|---|
| 2回戦(10月17日) | 倉吉総合産業 | 13-0で米子北の勝ち |
| 準々決勝(10月24日) | 倉吉北 | 7-2で米子北の勝ち |
| 準決勝(10月25日) | 米子松蔭 | 10-0で米子北の勝ち |
| 決勝(10月31日) | 境 | 9-0で米子北の勝ち |
決勝の相手となった境も、2回戦で鳥取敬愛を10-2で下して勢いに乗った。ただ、その先は楽な試合ではない。準々決勝で米子東を2-1で下し、準決勝では前年度まで4年連続で決勝に進んでいた鳥取城北と1-1で並んだ末、PK戦を4-3で制した。境は2006年度から2009年度まで県予選を4連覇したチームで、米子北の連覇はその翌年度、2010年度から始まった。
2010年度は第89回大会にあたり、そこから第105回まで17大会続けて鳥取県代表の座を守ってきた。通算22回の出場のうち5回は、この連続記録が始まる前のものになる。1年ごとに主力の3年生が入れ替わる高校の部活動で、県内の頂点を17年間譲っていない。
境の住田尚規監督は、試合中に「ビビるな!」「勇気を持て!」と選手に声をかけ続けた。米子北のスピードや強度、圧力はミーティングで何度もイメージさせてきたが、決勝の舞台で初めて戦うにあたって、そうした声掛けが必要だと考えていたという。住田監督自身、2015年度の県予選決勝に境の主将として出場し、米子北に1-4で敗れている。0-4から1点を返した試合だった。11月には新人戦が始まるとして、1、2年生がこの決勝から何を感じ取るかに期待を寄せた。
中村真吾監督が語った「徹底したこと」
米子北を率いるのは中村真吾監督だ。決勝では難しいことをせず、ドリブルやパスで無理なくゴールに近づくよう選手に伝えていたという。相手を縦と横に広げ、その間のスペースを使うことを意識させてきたとも話し、今後に向けては「状況を見て判断を変えつつ、徹底したことができるようにしていきたい」と語った。
チームは今季、高校年代の最上位リーグにあたる高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグのWESTに復帰し、すでに残留を決めている。アウェーでのサンフレッチェ広島ユース戦では、過去のプレミア参戦時に一度も勝てなかった相手から初めて白星を挙げた。
一方、夏の全国大会は初戦で終わった。7月のインターハイ(全国高校総体)は1回戦で日章学園(宮崎)に1-2で敗れている。この試合で1点を返したのが、決勝でもゴールを決めた2年生の成田だった。
8強が最高成績、佐野海舟・佐野航大を育てた全国常連校
米子北高等学校は鳥取県米子市にある私立高校だ。サッカー部は全国大会の常連で、選手権の最高成績は2017年度の第96回大会のベスト8。このときは準々決勝で前橋育英に0-3で敗れた。インターハイでは2009年と2021年に準優勝し、2022年と2024年には3位に入った。
ここ2年の選手権は早い段階で敗れている。第103回大会は1回戦で前橋育英に0-2、前回の第104回大会は2回戦で流通経済大柏に0-3で敗れた。8強の壁をもう一度越えられるかが、17年連続となる冬の舞台の焦点になる。
卒業生からは日本代表選手が育った。兄の佐野海舟は、選手権で8強入りした2017年度に10番を背負った。米子北高等学校を卒業後、2019年にFC町田ゼルビアへ加入し、鹿島アントラーズを経て2024年7月にドイツ1部のマインツへ移った。2026年5月には、北中米で開かれたW杯に臨む日本代表メンバーにも選ばれている。弟の佐野航大も米子北高等学校の卒業生で、2022年にファジアーノ岡山へ加入し、オランダのNECナイメヘンを経て2026年8月にPSVへ移籍している。PSVとは2031年夏までの5年契約を結び、10月20日(現地時間)の欧州チャンピオンズリーグ、ポルト戦にはボランチでフル出場した。兄弟がともに欧州のクラブでプレーし、その出発点が米子市の同じ高校だった。
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全国大会は12月28日開幕、抽選会は11月16日
第105回全国高校サッカー選手権は12月28日から2027年1月11日まで、首都圏で開かれる。組み合わせ抽選会は11月16日。開会式と開幕戦は12月28日にMUFGスタジアム(国立競技場)で行われ、1回戦は12月29日、2回戦は12月31日、3回戦は1月2日、準々決勝は1月4日、準決勝は1月9日に予定されている。決勝は1月11日に同じMUFGスタジアムで行われる。
学校も公式サイトで、全国高校サッカー選手権大会への出場が決まったことを伝えている。鳥取県代表の決定は、10月31日時点で秋田の明桜、山形の羽黒に続いて全国3校目だった。各地の予選はこれから佳境に入る。
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全国の初戦の相手は、11月16日の抽選で決まる。県予選4試合で39得点を挙げた攻撃が、冬の首都圏でどこまで通用するか。
[文/構成 by スポーツ担当ライター Mika]










































































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