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横浜、桐光学園に11-1で快勝 2年連続22度目・4季連続の甲子園出場は県内史上初

横浜、桐光学園に11-1で快勝 2年連続22度目・4季連続の甲子園出場は県内史上初

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第108回全国高校野球選手権神奈川大会決勝が7月26日、横浜スタジアムで開かれた。横浜が桐光学園を11-1で下し、2年連続22度目となる夏の甲子園出場を決めた。4季連続の甲子園出場は神奈川県勢で史上初となる。エース織田翔希は6安打1失点で完投し、9回に自己最速タイの157キロを計測した。

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横浜が桐光学園下し11-1で優勝

7月26日の決勝は横浜スタジアムを舞台に、横浜が桐光学園を11-1で下し、2年連続22度目となる夏の甲子園出場を決めた。横浜打線は12安打11得点と最後までつながった。1回に小野舜友の二塁打などで先制すると、2回にも2番・小林大雅(2年)の適時打などで加点し、早々に主導権を握る展開となった。その後も打線は着実に加点し、5回を終えて5-0とリードを広げた。エース織田翔希(3年)は桐光学園打線を6安打1失点に抑え、9回には自己最速タイとなる157キロを計測。完投で試合を締めくくった。神奈川県勢が4季連続で夏の甲子園に出場するのは史上初となる。今大会の優勝で、横浜は神奈川大会における優勝回数を22回に伸ばし、大会史上最多を更新した。

15年ぶりの決勝、道のりは平たんでなかった

横浜と桐光学園が夏の決勝で対戦するのは2011年以来15年ぶりだった。当時は横浜が延長10回の末に2-1でサヨナラ勝ちを収めており、桐光学園では1年生ながら先発投手としてマウンドに上がった松井裕樹(現・パドレス)が4回1/3を投げていた。あれから15年、両校は再び決勝の舞台で向き合う。前回は1点差の接戦だったが、今回は10点差の大差がついた。

横浜にとって、今大会までの道のりは平たんではなかった。3月の選抜高校野球では初戦で敗れ、村田浩明監督(40)は5回を終えたところでナインに「足りなかったなというところ」を説いたという。それでも5月の春季関東大会で優勝を果たし、夏へ向けて弾みをつけた。

神奈川大会は172チーム(合同5チームを含む)が参加して7月5日に開幕し、横浜スタジアムでの開会式には3112人の球児が入場行進した。3週間に及んだ熱戦を制したのは横浜で、公式戦の連勝もこの優勝で39まで伸びた。

1946年に創部した横浜野球部は、部員67人を抱える神奈川屈指の伝統校だ。卒業生にはメジャーリーグでもプレーした松坂大輔や、現在は中日ドラゴンズに所属する涌井秀章らを輩出しており、甲子園での優勝も春夏通算で複数回に上る。今回の22度目の優勝で、横浜は神奈川大会の優勝回数でも歴代トップに立った。

織田翔希、痛めた右足で意地の投球

織田は2日前の準決勝(慶応戦)でも先発のマウンドに上がったが、右足(右ふくらはぎ)の違和感により6回0/3(6回を投げ切ったところ)で降板した。村田浩明監督は当初、右足を気遣って2年生左腕・小林鉄三郎の先発起用を決めていたが、織田本人が「きょう(先発で)行きたい」と直訴。村田監督が「これは初めてです」と振り返るほど異例の申し出を受け入れ、中1日で迎えた決勝のマウンドを託した。「自分の力でチームを勝たせたい」。マウンドに立った理由を、織田はそう語った。普段から150キロ超の直球を投げ込む右腕は、チームを負けさせられないというプレッシャーと向き合いながら9回を投げ抜いたという。

甲子園出場が決まった瞬間、織田の目には涙があふれた。「言葉じゃ表せないぐらい幸せな時間でした」。声を震わせながら、そう述べた。

女房役の捕手・岸瑛人(3年)は、織田の早朝練習をこう評した。平日は5時30分、休日は4時起き。「素直に尊敬している」。主将の小野も、練習に取り組む姿勢の変化についてこう続けた。「みんなが変わってくれた」。

先制点の重みについて、村田監督はこう口にする。「決勝の1点というのは、相手にとっては2点、3点と重みのある点数になる」。横浜打線が終始リードを保てた背景には、初回からアグレッシブに得点を重ねる姿勢があった。この日、ナインがそろえたTシャツにはヒマワリの模様が入っていた。夏らしい花を選んだのは村田監督だったという。

桐光学園はエース林晃成(3年)を中心に食い下がったが、あと一歩及ばなかった。191センチの右腕は最速151キロを誇り、この日も力を尽くしたものの、夏の甲子園には一度も届いていない。14年ぶりの出場を狙った夏は、決勝で幕を閉じた。林は今秋のドラフト会議に向けてプロ志望届を提出する考えを明かしており、「プロ一本という思いは変わりません」と前を向いた。

8月1日抽選、5日甲子園開幕へ

横浜は8月5日開幕の第108回全国高校野球選手権大会に、神奈川代表として乗り込む。対戦校を決める組み合わせ抽選会は、8月1日午後5時からオンラインで開かれる。舞台は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場だ。

名門・横浜にとって、2年連続22度目となる甲子園出場は見慣れた数字だろう。しかし4季連続という記録を成し遂げた県勢は、これまでなかった。エース織田の右足がどこまで回復するかは、甲子園でも鍵を握る。桐光学園は林晃成というプロ注目の右腕を擁しながらも初出場を逃し、悔しさをにじませた。組み合わせ抽選の結果次第では、初戦から強豪との対戦も想定される。横浜がこれから目指すのは、神奈川の頂点ではなく全国の頂点だ。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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