高橋由伸、巨人ヘッドコーチを受けた理由は長嶋監督・松井監督との「繋がり」 電話の誘いに数日で返事、監督時代の成績は2位・4位・3位

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
巨人は2026年10月30日、来季のコーチングスタッフを発表し、元監督の高橋由伸(51)がヘッドコーチとして8年ぶりに球団へ戻った。同日始まった秋季キャンプで、高橋は松井秀喜新監督からの電話に数日で返事をしたと明かし、受けた理由に長嶋茂雄監督、松井監督との「繋がり」を挙げた。監督時代の3年間は2位、4位、3位。優勝には届かなかった。
秋季キャンプ初日、スーツ姿で語った受諾の理由
秋季キャンプは30日、ジャイアンツ球場とジャイアンツタウンスタジアムで始まった。新体制の初日、高橋はスーツ姿でグラウンドに立ち、選手の動きを見守った。練習後には報道陣の取材に応じている。
話は1本の電話から始まった。デイリースポーツによると、松井監督から直接かかってきた電話は「来年から(監督を)やることになったから一緒にやれないか」という誘いだった。スポーツ報知は、松井監督がその場で「いろいろと事情もあるだろうから(決断は)少し考えてからでいいから」と時間をくれたと伝えている。
返事は早かった。
「本当に数日で『是非、やらせてもらいます』という返事をしました」と高橋は明かした。受けた理由を問われると、こう続けている。
「長嶋監督、松井監督、そういった、繋がりというか、そういったものもありますし、一緒にプレーしている頃からいつかはそういう時が来ることもあるのではないかという思いをどこかに持つところもあった。」
監督を経験した人物が、のちにヘッドコーチとしてチームに戻る。巨人では異例の人事として報じられた。高橋自身もその見方を承知しており、「この世界に限っては、そういったいろいろ言う方はいらっしゃるかもしれないですけど、そういったものは関係なく、チームのため、ジャイアンツのために、頑張る時なのかなと思ってます」と語った。
「僕じゃないって言い続けてた」再登板説の中での電話
次の監督選びでは、高橋の名前も候補として取りざたされていた。本人はその当時を笑いまじりに語る。
「松井さんだったの?ってことですよね。散々僕じゃないかって言われてて、僕もあちこちで僕じゃないって言い続けてたんですけど。」
中日スポーツによると、松井監督の就任については「驚きではないけど、やっと松井さんがやるときが来たんだという感じでした」とも話した。10月24日に出演した日本テレビ系の番組「Going! Sports&News」では、司会の「いろいろ聞いちゃいます」というフリに「お察しください」と書いた札を掲げ、ヘッド格のコーチ要請も否定しなかった。その高橋が、正式発表の日に、自分の言葉で経緯を明かした。
かつて同じユニホームで戦った2人が、監督とヘッドコーチとして再び並ぶ。「こうしてまた一緒にグランドに立てるのは嬉しいですし、本当に楽しみ」。高橋はそう口にした。
高橋由伸の監督時代、3年間の成績は2位・4位・3位
では、監督としての高橋はどんな3年間を送ったのか。
高橋は2015年10月、現役を引退すると同時に、原辰徳監督の後任として巨人の第18代監督に就いた。この年は選手兼任で打撃コーチも務めており、現役続行を望みながらの決断だった。
NPB公式記録による、監督時代のレギュラーシーズン成績は次のとおりだ。
| 年 | 順位 | 勝敗(分) | 勝率 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | 2位 | 71勝69敗 | .507 |
| 2017年 | 4位 | 72勝68敗 | .514 |
| 2018年 | 3位 | 67勝71敗 | .486 |
1年目の2016年は2位でクライマックスシリーズ(CS)に進んだが、ファーストステージで3位のDeNAに1勝2敗で敗れた。優勝した広島とは17.5ゲーム差がついていた。
2年目の2017年は、勝ち越しながら4位に沈み、CS出場を逃した。この年は球団ワーストの13連敗も喫している。勝率は3年間で最も高い.514だったが、Aクラスには届かない。
3年目の2018年は67勝71敗の3位。シーズン終盤の10月3日、球団は高橋監督の今季限りでの退任を発表した。3年契約の最終年だった。CSでは、ファーストステージで2位ヤクルトに2連勝し、第2戦では菅野智之が9回を無安打無失点に抑えた。だが、ファイナルステージでは広島に3連敗し、日本シリーズには進めなかった。
3年間でリーグ優勝はなく、Aクラスは2度。翌2019年からは原監督が再び指揮を執り、高橋はユニホームを脱いで、野球解説者などとして活動してきた。
現役時代の歩みと、松井監督との接点
高橋は桐蔭学園高等学校から慶應義塾大学に進み、1997年のドラフトで巨人に入団した。現役18年で通算1753安打、321本塁打、986打点を残している。
入団した1998年から、松井監督が大リーグへ移る2002年まで、2人は同じ打線に名を連ねた。2000年には長嶋監督のもと、そろって日本一を経験している。高橋が口にした「繋がり」の背景には、長嶋監督のもとで松井監督と同じ打線に並んだこうした時間がある。
スポーツ報知は30日の発表に先立つ28日、高橋のヘッドコーチ就任を「入閣1号」として報じていた。30日の発表は、その人事を球団が正式に認めたものとなった。
来季の1軍コーチングスタッフ
30日に発表された来季の1軍スタッフは次のとおり。打撃チーフには清水隆行が新たに就き、1軍の打撃コーチ1人は未定で、決まり次第発表される。
| 役職 | 氏名 |
|---|---|
| 監督 | 松井秀喜(新任) |
| ヘッドコーチ | 高橋由伸(復帰) |
| 打撃チーフ | 清水隆行(復帰) |
| 打撃 | 未定 |
| ディフェンスチーフ | 川相昌弘 |
| 内野守備走塁 | 吉川大幾 |
| 外野守備走塁 | 亀井善行 |
| 投手チーフ | 杉内俊哉 |
| 投手 | 内海哲也 |
| バッテリーチーフ | 村田善則 |
2軍監督は会田有志、3軍監督には高木康成が新たに就く。今季途中から監督代行を務めた橋上秀樹は、11月1日付で編成本部長代理(プロスカウト担当)に就任し、フロントへ移る。
清水も、高橋や松井監督と同じ時期に巨人の打線を支えた一人だ。首脳陣には、2000年前後の巨人を知る名前が並ぶ。
「黄金時代をつくる」松井監督の右腕として
東京スポーツによると、高橋は「松井監督が『黄金時代をつくる』と言ってますから」と話した。監督とはまだ深い話はしていないとしたうえで、一緒に強いチームをつくりたいという思いを口にしている。
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監督として3年間で届かなかったリーグ優勝。今度はヘッドコーチとして、松井監督の隣からそこを目指す。秋季キャンプは始まったばかりで、新体制は2027年シーズンへ向かう。
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[文/構成 by ライター 凪]










































































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