亀田和毅、WBAフェザー級2位に上昇し王座決定戦の可能性 1位ミルコ・クエジョの戦績

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世界戦が当日朝に中止となった亀田和毅(35)=TMK=が、WBA(世界ボクシング協会)の最新ランキングでフェザー級2位に上がった。WBAが10月31日(日本時間11月1日)に更新した10月度のランキングで、前回の3位から一つ上昇。王座は空位のままで、報道では1位ミルコ・クエジョ(26)=アルゼンチン=との王座決定戦の可能性が高まったと伝えられている。ただ、11月2日時点でWBAから決定戦の指令や日程は発表されていない。
10月度ランキング、和毅が3位から2位へ
WBAの公式サイトに載った10月度のフェザー級ランキングは、王者の欄が「空位」となった。1位は前回と変わらずクエジョで、名前の横には公式挑戦者を示す注記が付く。その次に入ったのが和毅だ。3位には、前日計量で王座を失った前王者ブランドン・フィゲロア(29)=米国=が入り、9月度に2位だった中野幹士(31)=帝拳=は4位に下がった。
| 順位 | 選手(国) | 9月度の順位 |
|---|---|---|
| 王者 | 空位 | ブランドン・ |
| 1位 | ミルコ・ | 1位 |
| 2位 | 亀田和毅 | 3位 |
| 3位 | ブランドン・ | 王者 |
| 4位 | 中野幹士 | 2位 |
| 5位 | イワン・ | 4位 |
上位5人のうち日本選手が2人。10位以内には9位の堤麗斗も名を連ね、前回の10位から一つ上げている。
WBAは順位を上げた理由を、11月2日時点で公式サイトに示していない。報道では、世界戦中止の経緯が異例だったことから、WBAの選手権委員会が和毅を2位に上げて世界挑戦の機会を与えたとみられている。
計量オーバーと当日朝の棄権、空いたベルト
順位が動いたきっかけは、10月17日(日本時間18日)に米ラスベガスで組まれていたWBA世界フェザー級タイトルマッチだった。王者だったフィゲロアは前日計量でリミットの126ポンド(約57.1キロ)を超え、その場で王座をはく奪される。リミット内でパスした和毅が勝った場合だけ新王者が生まれる変則の条件で試合は行われる予定だったが、当日朝にフィゲロアが体調不良を訴え、試合そのものがなくなった。
フィゲロアは1回目の計量で127.4ポンドを計測し、量り直しても126.8ポンドとリミットに届かなかった。2026年2月に英リバプールでニック・ボール(英国)を12回TKOで破って手にしたベルトを、一度も防衛しないまま手放したことになる。戦績は30戦27勝(20KO)2敗1分け。体調不良の具体的な中身は明らかにされていない。
勝てば、2013年のWBO世界バンタム級、2018年のWBC世界スーパーバンタム級暫定王座に続く世界3階級制覇だった。和毅の戦績は47戦42勝(23KO)5敗。前戦は2025年5月、大阪でIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオ(米国)に判定で敗れた一戦で、約1年5か月ぶりのリングになるはずだった。7月30日に日本を出て、メキシコで約3か月の合宿を積んでからラスベガスに入っていた。
関連記事:亀田和毅の世界戦が当日朝に中止 体重超過で王座はく奪のフィゲロアが体調不良、和毅「プロとして失格」
中止が決まった日、和毅はインスタグラムで「プロモーターおよびWBAから、次回のWBAフェザー級王座決定戦における優先権をいただく約束を交わしました」と書き込んだ。一方で、WBAのヒルベルト・メンドーサ会長は自身のXで、フィゲロア対亀田戦は指名試合ではなく任意の防衛戦だったと指摘し、優先されるべきは1位クエジョと2位中野だという見方を示していた。
WBAは10月19日、フェザー級王座についての声明を公式サイトに出し、同じ日に開く選手権委員会で、和毅の状況をランキング選手の権利とともに最優先事項として扱うとした。会長の書き込みと、和毅が明かした約束。二つの話が食い違うなかで出た10月度のランキングで、和毅は上位2人に入った。
1位クエジョは16戦全勝、リビアで暫定王座
決定戦の相手として名前が挙がるクエジョは、2000年9月21日生まれの26歳。アルゼンチン・サンタフェ州のアロヨ・セコ出身で、構えはオーソドックスだ。プロ戦績は16戦16勝(13KO)で、まだ負けがない。
2020年11月に米国でプロデビューし、アルゼンチン、コロンビア、メキシコ、パナマ、ウルグアイと各地のリングで白星を重ねた。2022年6月にWBAインターナショナル王座を手にし、2025年2月には米ラスベガスのT-モバイル・アリーナでクリスチャン・オリボを10回TKOで退けている。
大きな転機は2025年8月8日。リビア東部ベンガジのスタジアムで、メキシコのセルヒオ・リオスを2回で倒し、空位のWBA世界フェザー級暫定王座に就いた。1回に右でダウンを奪い、2回にボディへの左で試合を終わらせる内容だった。
その暫定王座の扱いは、2026年3月度のランキングで変わる。WBAのランキング変動の資料には、暫定王者の認定を外れたため1位に入ると記された。以後、ベルトを持たないまま1位に座り続けている。試合は2025年8月の暫定王座獲得が最後で、報道でも1年以上リングから遠ざかっていると指摘されている。
関連記事:中野幹士、WBA世界フェザー級ランキング2位 会長の見解と19日の世界選手権委員会、戦績16戦15勝1敗
中野幹士は4位、決定戦はまだ「可能性」
順位を下げたのは中野だった。戦績は16戦15勝(14KO)1敗。唯一の黒星は2025年11月のIBF世界フェザー級挑戦者決定戦でライース・アリーム(米国)に喫した判定負けで、2026年5月の再起戦ではレラト・ドラミニ(南アフリカ)を4回TKOで退けていた。10月の中止直後は、会長が名前を挙げた「2位」として決定戦の候補に浮上していたが、10月度のランキングでは和毅とフィゲロアの後ろに回った。
クエジョの長いブランクを指摘する声は、ランキング発表の前からあった。10月20日に報じられたYouTube番組での発言で、フレアジム会長の赤井祥彦氏は、クエジョが1年以上試合から遠ざかっていることを踏まえ、次のランキングでクエジョを5位ほどに下げ、1位中野、2位和毅の決定戦で決着させる案を口にしていた。実際の10月度ランキングでは、クエジョは1位のまま残り、和毅が中野を上回る並びとなった。
注意したいのは、決定戦が決まったわけではない点だ。報道各社は「可能性が高まった」「有力となった」という言い方にとどめており、WBAから正式な対戦指令は出ていない。対戦の時期や場所、興行を誰が手がけるのかも、11月2日時点では明らかにされていない。
和毅は中止の2日後、家族とともに海外活動の拠点にしているメキシコ市へ移った。15歳で単身渡った原点の土地で、取材には「むしろ逆にすごいモチベーションも上がってる」と話していた。日本時間10月19日に更新したインスタグラムは「必ず近いうちに、皆さんに良い報告をさせていただきます」と結ばれている。
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日本人のWBA世界フェザー級王者は、1968年の西城正三しかいない。決定戦が実現して勝てば、和毅は西城以来2人目となる。ランキングの数字は2位。WBAが次にどんな発表をするのかが、35歳の3階級制覇の道を左右する。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]









































































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