学法石川(学校法人石川高等学校)、福島県高校駅伝で男女優勝 女子11年連続の駅伝メンバー

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
10月31日に猪苗代町で開かれた福島県高校駅伝で、学校法人石川高等学校(通称・学法石川)が男女とも優勝した。男子は2時間7分2秒で16年連続18度目、女子は1時間12分56秒で11年連続13度目の頂点。女子は5区間すべてで区間賞を取り、男女そろって12月20日に京都市で開かれる全国高校駅伝への出場を決めた。
男子は2時間7分2秒、田村との1区の競り合いを抜け出す
大会は男子が第71回、女子が第44回。猪苗代町総合体育館カメリーナ前を発着点とするコースで、男子は午前9時30分にスタートした。連合チームを含む24チームが出場し、7区間42.195キロでタスキをつないだ。
勝負の1区10キロは、各校のエースが集まる区間だ。7キロ手前で田村の伊藤瞭太(2年)が仕掛けると、学法石川の若田大尚(2年)との競り合いになり、2人はほぼ同時に第1中継所でタスキをつないだ。記録はともに30分27秒で、福島陸上競技協会の公式記録では2人が区間1位に並んだ。
伊藤は前回大会の1区で学法石川の選手に次ぐ2位に入り、今秋の県高校新人陸上では5000メートルと1500メートルの2冠を取った田村のエースだ。大会前の取材では、自分の持ち味を「途中まで粘って走って、ラストスパートで相手を引き離すことができるかな」と話していた。本番でも7キロ手前で前に出たが、若田を振り切るまでには至らなかった。田村は1995年の全国高校駅伝で男子が準優勝した伝統校で、学法石川を追う構図は前回と変わらない。前回も2位は田村、3位は帝京安積で、上位3校の顔ぶれは2年続けて同じになった。
流れを動かしたのは2区の山寺慧太(2年)だった。3キロを8分41秒で走って区間賞を取り、2位の田村との差を25秒に広げる。ここから先、学法石川は一度も先頭を譲らなかった。3区の美澤央佑(2年)、4区の杉村大豪(3年)も区間賞の走りで差を広げ、5区以降もトップのまま。最後は7区の朽木悠翔(3年)が15分9秒の区間賞で締め、2位の田村に2分9秒差をつけてゴールした。
アンカーを務めた朽木は大会後、「不安もあったが後輩たちを信じて自分の走りができたと思うので喜びが大きい」と話した。2区から7区までの6人全員が区間賞で、1区も区間1位タイ。7区間すべてで区間トップの記録を並べた。
男子の上位5チームは次のとおり(10月31日時点の福島陸上競技協会の公式記録)。
| 順位 | 学校 | 記録 |
|---|---|---|
| 優勝 | 学法石川 | 2時間7分2秒 |
| 2位 | 田村 | 2時間9分11秒 |
| 3位 | 帝京安積 | 2時間11分4秒 |
| 4位 | いわき秀英 | 2時間15分18秒 |
| 5位 | ザベリオ学園 | 2時間15分49秒 |
学法石川男子の7人と区間記録は次のとおり。学年は大会の公式記録による。
| 区間(距離) | 選手(学年) | 区間記録・区間順位 |
|---|---|---|
| 1区(10キロ) | 若田大尚(2年) | 30分27秒・ |
| 2区(3キロ) | 山寺慧太(2年) | 8分41秒・ |
| 3区(8.1075キロ) | 美澤央佑(2年) | 24分6秒・ |
| 4区(8.0875キロ) | 杉村大豪(3年) | 24分50秒・ |
| 5区(3キロ) | 溝部幸太(1年) | 8分51秒・ |
| 6区(5キロ) | 岩﨑大門(3年) | 14分58秒・ |
| 7区(5キロ) | 朽木悠翔(3年) | 15分9秒・ |
女子は雨の中で5区間すべて区間賞
女子は午後0時30分のスタート。午前の晴れ間から一転して雨の中のレースとなり、連合チームを含む11チームが5区間21.0975キロを走った。公式記録の気象は、女子スタート時が曇りで気温13度、午後1時は雨で気温14度だった。
学法石川は1区の岩橋菜乃(3年)がスタート直後から先頭に立つ。6キロを21分11秒で走り、2位の日大東北に1分9秒の差をつけてタスキを渡した。2区のキャプテン金原埜乃(3年)、3区の竹之下舞帆(2年)、4区の渡辺優夢(3年)、5区の宍戸涼七(3年)も続けて区間賞。一度もトップを譲らず、1時間12分56秒でゴールした。2位との差は4分4秒に広がった。
金原は「全員がそれぞれの役割をしっかり果たしていてよかった」と語った。
白熱したのは2位争いだった。最終5区でザベリオ学園がいわき秀英を抜き、1時間17分0秒で2位に入る。いわき秀英が3位、日大東北が4位で続き、2位から4位までが58秒差にひしめいた。
女子の上位5チームは次のとおり(10月31日時点の福島陸上競技協会の公式記録)。
| 順位 | 学校 | 記録 |
|---|---|---|
| 優勝 | 学法石川 | 1時間12分56秒 |
| 2位 | ザベリオ学園 | 1時間17分0秒 |
| 3位 | いわき秀英 | 1時間17分32秒 |
| 4位 | 日大東北 | 1時間17分58秒 |
| 5位 | 安積黎明 | 1時間25分20秒 |
学法石川女子の5人と区間記録は次のとおり。
| 区間(距離) | 選手(学年) | 区間記録 |
|---|---|---|
| 1区(6キロ) | 岩橋菜乃 | 21分11秒・ |
| 2区(4.0975キロ) | 金原埜乃 | 14分13秒・ |
| 3区(3キロ) | 竹之下舞帆 | 10分1秒・ |
| 4区(3キロ) | 渡辺優夢 | 10分13秒・ |
| 5区(5キロ) | 宍戸涼七 | 17分18秒・ |
「11年連続」は県大会の連続優勝、男女そろっての優勝も11年続く
タイトルの「11年連続」は、女子が県高校駅伝で続けている優勝の回数を指す。前回2025年10月23日の大会で女子は10年連続12回目の優勝を飾っており、今大会で11年連続13度目となった。男子も前回の15年連続17回目から1つ伸ばし、16年連続18度目。男女そろっての優勝は前回の時点で10年連続で、これも11年に伸びた。
前回大会と比べると、記録は男女とも前回を下回った。男子は前回、大会記録を2分8秒更新する2時間2分58秒で走り、1区の増子陽太が28分20秒の区間新記録を出していた。女子の前回は1時間10分47秒で、男子と同じく全区間で区間賞を取っていた。今大会は男子が約4分、女子が約2分遅い。女子は雨の中のレースだった。
メンバーの顔ぶれには前回からのつながりがある。男子1区の若田は前回、1年生で7区を走って区間賞を取った選手だ。3区の美澤は前回5区で区間タイ記録を出し、4区の杉村は前回6区の区間賞。女子では2区の金原が前回4区、1区の岩橋が前回5区でいずれも区間賞を取っていた。前回の経験者が主要区間へ移り、新しい顔ぶれと組んで連覇をつないだ。
学校法人石川高等学校と陸上競技部の歩み
学校法人石川高等学校は福島県石川郡石川町にある私立高校で、「学法石川」の呼び名で親しまれている。学校の沿革によると、前身の石川義塾は1892年(明治25年)に森嘉種が創立した。学校は福島県で最初の私学と紹介しており、2022年には創立130周年を迎えた。駅伝では1981年の第32回全国高校駅伝が都大路の初出場だった。
男子が全国の頂点に立ったのは、2025年12月21日の第76回全国高校駅伝だ。たけびしスタジアム京都を発着点とするレースで、2時間0分36秒(速報値)の大会新記録をマーク。1区の増子がリードを奪うと最後まで後続を寄せつけず、福島県勢として初の優勝を果たした。石川町は12月27日、新町交差点から学法石川高校の校門前まで優勝パレードを行い、同校の体育館で優勝報告会を開いた。
その王者が、今年も県大会を勝ち抜いた。全国制覇の翌年も、県内では16年続けて男子の優勝を守っている。
次は11月14日の東北大会、そして12月20日の都大路
県大会の上位校は、11月14日に山形県長井市の光洋精機アスリートフィールド長井付設周回コースで開かれる東北高校駅伝に進む。福島県からは男子が上位5チーム(学法石川、田村、帝京安積、いわき秀英、ザベリオ学園)、女子が上位4チーム(学法石川、ザベリオ学園、いわき秀英、日大東北)が出場する。
全国高校駅伝は男子が第77回、女子が第38回で、12月20日に京都市のたけびしスタジアム京都(西京極)を発着点とするコースで行われる。男子の学法石川は前回王者として連覇がかかる大会になり、女子は県大会11連覇のチームとして都大路に臨む。
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[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]










































































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