秋競馬が9月5日に開幕。京成杯AH・札幌2歳Sの追い切りと注目馬を整理

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2026年の秋競馬が9月5日に開幕する。中山競馬場ではGⅢ京成杯オータムハンデキャップ(芝1600メートル、16頭)、札幌競馬場ではGⅢ札幌2歳ステークス(芝1800メートル、9頭)が行われる。京成杯AHは武豊騎乗のエコロブルームが1番人気、札幌2歳Sは新馬戦レコード勝ちのショウナンガレオンが注目を集めるが、有力馬ノヴァヴェローチェが追い切り後の跛行で出走を回避した。
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京成杯AH――1番人気エコロブルームは「言うことなし」の仕上がり
9月5日の中山開幕週を飾る第71回京成杯オータムハンデキャップには、16頭がそろった。サマーマイルシリーズの最終戦でもあり、秋のGⅠ戦線を占う一戦だ。
単勝1番人気に推されたのはエコロブルーム(牡5)=加藤征弘厩舎=。鞍上は武豊。2日の最終追い切りでは美浦ウッドチップコースで3頭併せに臨み、先頭から僚馬を引き連れる形で6ハロン85秒6―3ハロン39秒5―1ハロン12秒4を計時した。余裕を持って併入し、動きは軽快そのもの。加藤征調教師は「調教の動きは言うことない。先週の動きが良く、今週はセーブしたくらい。中山のコースは合っているし、ハンデは58キロだけど斤量負けする馬ではない」と太鼓判を押す。
5歳ながらキャリアはわずか6戦。骨折による長期休養を2度経験し、復帰戦のダービー卿CTではゲートのアクシデントで競走除外になるなど、試練が続いた。だが前走では不利を受けながらも勝ち切り、地力の高さを見せつけている。重賞を勝った中山マイルは5月以来の実戦となるが、陣営に不安の色はない。
3歳勢の台頭――レザベーションとディールメーカーが古馬に挑む
上位人気には3歳馬が2頭入る。
5枠9番のレザベーション(牡3)=松下武士厩舎=は、NHKマイルC(6着)以来約4カ月ぶりの実戦。重賞初制覇を果たしたのは同じ中山マイルのニュージーランドTで、得意舞台に戻る。2日の栗東坂路では単走で4ハロン54秒6―12秒6をマーク。松下調教師は「良かったと思う。体つきも見た目に幅が出た。ハンデ55キロもいい」と好感触を伝えた。大野木厩務員も「10キロちょっとくらい大きくなって帰ってきた」と成長ぶりに目を細める。
6枠12番のディールメーカー(牡3)=大和田成厩舎=は、前走ラジオNIKKEI賞2着の実績を引っ提げて参戦する。2日の美浦ウッドコースで併せ馬を実施し、直線でやや反応が遅れる場面を見せたものの、最後は内から力強く伸びて5ハロン66秒7―11秒4で先着した。大和田調教師は「モタモタするのはいつものこと。奮い立たせるような状況を作って反応してくれている。現状の力を出せる仕上がりだ」と手応えを口にする。鞍上は横山武史。小回りのマイルという条件は合っており、内枠の12番からどう立ち回るかが鍵になる。
フォルテアンジェロ、ファンダム――上位勢の動きと話題の騎手
2枠4番に入ったフォルテアンジェロ(牡3)=上原佑厩舎=は、D.レーンとのコンビで挑む。3頭併せの最内を後方から追走し、軽めの調整ながら5ハロン67秒0―11秒5で併入。上原調教師は「先週しっかりやったので、今朝は折り合いの確認。動きも良かったし、折り合いも良かった」と語った。
3枠5番のサイルーン(セ7)=堀宣行厩舎=は大野拓弥が手綱を取る。4枠7番のエコロブルームに続く人気のファンダム(牡4)=辻哲英厩舎=は、サマーマイルシリーズの逆転優勝がかかる。中山マイル【2・0・1・1】の好相性を武器に、新コンビの戸崎圭太と末脚勝負に出る構え。辻調教師は「気分良く行かせるとしまいに伸びない。我慢させて、しまいの脚につなげる方が良さそう」と分析した。
もう一つの注目はミナデオロ(牡5)=藤原英昭厩舎=に騎乗するミカエル・ミシェル(31)。初めてJRAの短期免許を取得し、これが重賞初騎乗となる。「ガールズパワーで頑張ります」と力強く意気込んだ。
札幌2歳S――レコード勝ちショウナンガレオンに期待、ノヴァヴェローチェは回避
同じ9月5日、札幌競馬場では第61回札幌2歳ステークスが行われる。
最大の注目はショウナンガレオン(牡2)=加藤士津八厩舎=。7月5日の函館新馬戦を2歳コースレコードの1分47秒6で快勝したフライトライン産駒だ。2日の札幌芝コースでは3頭併せに臨み、馬なりでこの日の一番時計をマーク。鮫島克駿騎手は「先週にしっかり負荷をかけているので、折り合いを確かめるような感じだった」と振り返る。走りとのギャップに驚いたかのような口ぶりだ。
「キャリア2戦目なので、当日の雰囲気が一番のポイントになる。普段から反応がいいぶん、他の馬の動きや音で動いてしまうので、そういうところを出さずに落ち着いて臨めれば」と鮫島騎手。加藤士調教師も「ちょっと気負い過ぎないかが心配ですが、今の感じなら大丈夫そう」とうなずいた。2枠2番からの発走となる。
一方、有力視されていたノヴァヴェローチェ(牡2)=上村洋行厩舎=は出走を回避した。2日の札幌芝コースでの追い切り後、左後肢の跛行が判明したためだ。上村調教師はスポーツ報知の取材に「残念。軽いものであってほしいです。追い切りの雰囲気は良かったからね」と説明している。デビュー戦を3馬身半差で快勝したエフフォーリア産駒だけに、陣営の無念さがにじむ。
札幌2歳S――コスモハナミズキ、デザートスピリットら対抗勢の仕上がり
ノヴァヴェローチェの離脱で9頭立てとなったが、対抗馬は粒ぞろいだ。
4枠4番のコスモハナミズキ(牝2)=菊川正達厩舎=はコスモス賞3着からの参戦。札幌芝コースで新馬のララアウローラと併走し、馬なりで5ハロン65秒0―11秒7の同入。佐々木大輔騎手は「硬さも取れて本当の走りに戻った」と好感触を伝えた。
3枠3番のデザートスピリット(牡2)=平岩大典厩舎=も見逃せない。今春に新規開業した平岩調教師にとって重賞初挑戦となる。「グンと良くなったところはないが、いい意味で平行線」と追い切りを見守りつつ、「以前よりフットワークに力強さが出てきたし、メンタルの完成度も高い」と成長を実感している。鞍上は横山和生。
8枠8番のテンカタイヘイ(牡2)=小野次郎厩舎=は函館の新馬戦を勝ち上がり、丹内祐次が手綱を取る。
開幕週の中山と最終週の札幌、秋の行方を占う土曜日に
中山は開幕週でCコース替わり。京成杯AHでは雨の予報が気になるところで、エコロブルームの加藤征調教師は「雨は歓迎ではない」と率直に語り、ディールメーカーの大和田調教師も「馬場の緩みがあると進みの悪いところが出てくるかもしれないが、開幕週ですし内枠を引ければ」と当日の馬場状態を注視する。
札幌は2回5日目。2歳戦の有力馬が一堂に会し、来年のクラシック戦線を見据えた戦いが始まる。京成杯AHの発走は15時45分、札幌2歳Sは15時20分。秋競馬の開幕を告げる土曜日、中山と札幌の芝コースに注目が集まる。
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[文/構成 by たかなし もか]














































































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