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管田彪翔と村雲脩吾、敦賀気比高等学校から育成2位と14位 そろって支配下登録を目指す

管田彪翔と村雲脩吾、敦賀気比高等学校から育成2位と14位 そろって支配下登録を目指す

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10月22日のプロ野球ドラフト会議で、敦賀気比高等学校(福井県敦賀市)の管田彪翔投手が福岡ソフトバンクホークスから育成2位、村雲脩吾捕手が同じソフトバンクから育成14位で指名された。10月29日には球団スカウトが同校を訪れ、2人に指名あいさつをした。同じ高校で3年間を過ごした左腕と捕手は、そろって支配下登録を目標に掲げる。

敦賀気比高等学校で受けたソフトバンクの指名あいさつ

指名あいさつは10月29日、敦賀市の敦賀気比高等学校であった。ソフトバンクからは松本輝チーフスカウト補佐と、2人を担当した古澤勝吾スカウトが訪れ、管田と村雲、東哲平監督らが迎えた。

古澤スカウトは評価のポイントを「管田投手は威力ある直球、村雲捕手は強肩」と説明した。福井県出身でソフトバンクの主力として活躍する栗原陵矢の名前を挙げ、「プレーでチームを引っ張っていく選手になってほしい」と期待を込めている。

ソフトバンクはその前日、10月28日の日本シリーズ第4戦で横浜DeNAベイスターズを4-2で下し、4連勝で2年連続13度目の日本一を決めたばかりだった。2人はこの第4戦を一緒に見ていたという。指名あいさつは、その日本一の翌日だった。

関連記事:ソフトバンクが4連勝で2年連続日本一、MVPは正木智也 第3戦でサヨナラ弾、慶應義塾高・慶大から今季28本塁打の経歴

報道によると、2人は11月に仮契約を結ぶ予定で、12月には福岡市内での入団会見に臨む。

「小さいころからの夢」と語った管田、上を見る村雲

管田は指名あいさつの後、「ソフトバンクホークスに入ることが自分の小さいころからの夢でもあったので。1年でも1日でも早く支配下登録されて、1軍で投げられるような投手になっていきたい」と語った。ようやくプロに入る実感がわいたとも話し、チームを勝利に導ける投手になりたいと意気込みを見せている。

村雲は、これまで画面の向こうにあったプロの世界に自分たちも入るという気持ちになったと明かした。私生活から野球に向き合い、「1分1秒」も無駄にせず、いち早く支配下に上がれるよう努力すると話している。管田とバッテリーを組んで日本一を取りたいという目標も口にした。

育成14位という順位について、村雲は上を見るしかないと受け止めている。

管田彪翔は山口県出身の左腕、1年秋から先発を担う

管田彪翔(かんだ・ひゅうが)は2008年9月2日生まれの18歳。山口県出身で、末武中学校から敦賀気比高等学校に進んだ。左投げ左打ちの投手だ。

1年秋から主戦として投げた。2024年秋の北信越大会では4試合すべてに先発し、22回1/3を投げて23三振を奪っている。準々決勝の松本第一戦では7回を3安打無失点に抑え、決勝の日本航空石川戦でも先発のマウンドに上がった。敦賀気比はこの決勝を9回の逆転で6-5と制し、3年ぶり8回目の北信越大会優勝。翌2025年春の第97回選抜高校野球大会への出場につながった。

当時の自己最速は136キロで、球のキレとチェンジアップで勝負するタイプとされていた。そこから最速146キロまで球速を伸ばした。ソフトバンクのスカウト評は、球速以上の威力がある直球で空振りを奪える点を一番の魅力に挙げ、カーブ、スライダー、チェンジアップ、スプリットと変化球も多彩な本格派左腕と位置づけた。

3年夏の第108回全国高校野球選手権大会では背番号10でベンチに入った。

村雲脩吾は二塁送球1.8秒台の強肩捕手

村雲脩吾(むらくも・しゅうご)は京都府の洛北中学校出身で、右投げ右打ちの捕手。球団の発表では身長178cm、体重76kgだ。

一番の持ち味は肩の強さだ。二塁への送球タイムは1.8秒台から1.9秒台を計測する。だが、ここまでの道のりは順調ではなかった。1年生のときに右肘の疲労骨折を経験し、2度の手術を経て実戦に戻っている。

打撃でも結果を残した。2025年秋の北信越大会では打率.545を記録。ソフトバンクのスカウト評は、ブロッキングやフットワーク、投手への声かけやリードといった捕手としての意識の高さにも触れ、将来の成長が期待できる素材型の捕手としている。

2026年夏は正捕手として甲子園に立った。8月11日の2回戦では横手(秋田)を10-0で破り、村雲は登板した4投手をリードして完封勝利に導いている。この試合の後、進路はじっくりと相談して決めたいと話していた。続く8月15日の3回戦は智弁和歌山(和歌山)に延長11回タイブレークの末、3-7で敗れた。

育成14位は12球団で3例目

ソフトバンクは2026年のドラフトで支配下9人、育成15人の計24人を指名した。12球団全体では支配下76人、育成51人の計127人。そのうち育成の約3割をソフトバンク1球団が占めている。

育成ドラフトの指名が14位まで進むのは珍しい。NPB公式サイトの年度別の選択選手一覧で、育成ドラフトが始まった2005年から数えると、14位以降まで指名したのは2021年、2022年、2026年のソフトバンクだけだ。2026年は東筑高等学校の平山護捕手を育成15位で指名し、これが12球団で最後の指名となった。

2021年に育成14位でソフトバンクに入った仲田慶介は、プロ3年目の2024年3月に支配下選手登録を勝ち取っている。同年オフにソフトバンクを戦力外となったが、西武と育成契約を結び、2025年3月に再び支配下登録された。順位が下でも、結果を出せば支配下への道は開ける。

ソフトバンクは育成出身の選手を主力に育ててきた球団でもある。2010年の育成ドラフトでは4位で千賀滉大(蒲郡高)、6位で甲斐拓也(楊志館高)を指名した。2017年の育成2位は東京農業大学北海道オホーツクの周東佑京で、のちに盗塁王のタイトルを手にしている。管田にとっては同じ育成2位の先輩だ。

2026年の育成指名15人のうち、高校生は管田と村雲を含めて7人。育成1位の丹羽涼介投手(市立和歌山高)、5位の亀田優次郎投手(山村学園高)、6位の木下瑛二投手(高川学園高)らが同期になる。ここから誰が先に支配下の枠をつかむのか。

敦賀気比高等学校から同じ年に3人がプロの指名

2026年のドラフトでは、敦賀気比高等学校の卒業生で大阪商業大学の春山陽登外野手もオリックス・バファローズから3位で指名を受けた。高校の在校生2人と卒業生1人が同じ年にプロの指名を受けたことになる。

管田と村雲は11月に予定する仮契約を経て、育成選手としてソフトバンクのユニフォームに袖を通す。育成選手は1軍の公式戦に出られず、出場には支配下選手登録が必要になる。管田の言う「1年でも1日でも早く」が、2人にとって当面の目標だ。

同じ高校で白球を追った投手と捕手が、今度はプロの舞台で支配下の背番号を目指す。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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