彫師YouTuber・しげちとはどんな人なのか「タトゥー入れてるやつは99%バカ」でバズった42歳・茨城在住…全身タトゥーの裏にある意外な経歴と人柄とは

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
彫師YouTuberしげち(42)=茨城県阿見町「D-M TATTOO STUDIO」代表=が8月4日に投稿した動画「彫り師歴20年 刺青タトゥー入れてる奴は全員バカです」が200万回超再生され、大きな反響を呼んだ。自身も全身に刺青を入れながら客の実態を語った内容は賛否を呼び、後日は自虐を含んだ謝罪動画も公開している。本記事ではこの一連の出来事から見える経歴の実態と人柄を中心に整理する。
「彫師歴20年」しげちの動画、200万回超で拡散
8月4日、YouTuberのしげちが投稿した1本の動画がSNSで急速に広がった。タイトルは「彫り師歴20年 刺青タトゥー入れてる奴は全員バカです」。公開から数週間で200万回を超え、8月28日時点では300万回を超えている。
しげちは動画の冒頭、自分自身が全身に刺青を入れている立場であることを明かした上で、客の実態について語り始めた。「怖い人だ」「頭悪い」「バカ」「ヤンキー」といった世間の偏見について「おおよそ正しい」と肯定する発言が、拡散の引き金になった。
阿見町のスタジオで20年超、彫り師になるまでの道のり
しげちが営む「D-M TATTOO STUDIO」は、茨城県阿見町にあるプライベートタトゥースタジオだ。公式サイトによると創業20年以上、和彫り・洋彫りなど幅広いスタイルに対応し、最新機材を使った施術と当日予約・当日施術を強みとする。本名は重田と伝えられ、茨城で長くスタジオを営んできた。
動画のタイトルでは「彫師歴20年」とうたわれる一方、複数の報道では「この道23年」との表記も見られる。細かな年数表記には幅があるものの、20年以上にわたって同じ土地で1人の彫り師として客と向き合ってきた点は一致する。
しげちは以前、YouTubeの「街録チャンネル」のインタビューで、彫り師になる前の自身の歩みについても詳しく語っている。それによると、10代の頃に家庭の複雑な事情から親元を離れて暮らすようになり、彫り師への弟子入りを志した後も住まいが定まらない時期、いわゆるホームレス生活を経ながら独学で技術を身につけたという。開業当初は6畳ほどの狭いアパートの一室が作業場で、客は友人が中心だった。料金も材料費程度にあたる1000円から2000円ほどに抑えていたといい、そこから少しずつ評判が広がって客足が伸び、徐々に軌道に乗っていったと明かしている。
事業が形になり始めた30歳頃、しげちの人生観を大きく変える出会いがあった。フレンチブルドッグとの出会いだ。見返りを求めない無償の愛情を注がれる経験を通じて価値観が変わったといい、以降はブリーダーとしても活動するようになった。ブリーダーとしては、利益優先で繁殖数を増やすようなやり方とは一線を画し、健全な飼育を心がけたいという考え方も語っている。ドッグラン経営やアパレル販売の仕事に携わった時期もあったと明かしており、彫り師一筋のようで、実際には遠回りをしながらこの仕事にたどり着いた人物だ。
「電話の一言目でバカだとわかる」発言の中身、著名人も反応
動画の中でしげちが語ったのは、客の予約に関する率直な実態だった。無断キャンセルはおよそ3件に1件の割合で発生し、「電話のひとこと目で、まあ、バカだなってわかります」とも述べた。料金についても、5000円で施術を求める客が多いと明かしている。ただし全否定はせず、著名なミュージシャンやお笑いタレントの名前を挙げながら「1%の素敵な人」とも語った。
この発言には著名人からも反応があった。タレントの細川バレンタインは「パワーワードが多すぎて好き」と好意的に紹介し、美容外科医の高須幹弥は「僕の美容整形の患者さんでもタトゥー入っている人多いですけど、皆さんめちゃくちゃ礼儀正しいですよ」と自身の患者の礼儀正しさを引き合いに出し、「99%バカはさすがに盛っているんじゃないか」と疑問を投げかけた。一般の視聴者からも「物腰が柔らかくて不快にならない」「これもう新作落語だろ」といった声が上がり、賛否両方の反響を呼んだ。
「謝罪」動画、そして自宅に押しかけられる事態に
批判が強まったことを受け、しげちは8月11日、「刺青タトゥーのお客様を馬鹿にしたことを謝罪させてください」というタイトルの動画を公開した。ただし中身は殊勝な反省というより自虐色の強いもので、「自分も刺青だらけなので、私もバカであることを証明する」として、白紙の日本地図に都道府県名を漢字で書いてみせる実演がメインを占めた。形式こそ謝罪でも、失敗を深刻に受け止めすぎず笑いに変えて発信を続ける、しげちらしいスタンスがにじむ内容だった。
騒動はそれだけでは収まらなかった。しげちは8月23日に投稿した動画で、自宅の敷地に刺青のある男3人が侵入する出来事があったと明かしている。玄関先で物音がして監視カメラを確認すると、3人が写り込んでいたという。しげちはすぐに110番通報したが、警察から「今すぐ行くので、絶対に外には出ないでください」と指示されたにもかかわらず、好奇心から外に出てしまった。3人は「この間の動画見たんですけど、それについてインタビューさせてもらっていっすか?」と食い下がったものの、駆けつけたパトカー5台の警察官がさすまたを向けると両手を上げて投降し、全員が警察署へ連行された。しげちはこの一部始終を「【ガチ】ウチに家凸してきたタトゥーバカが逮捕されました」というタイトルの動画で報告している。
バズが変えた日常、しげちの人柄とこれから
一連の騒動を経て、しげちのYouTubeチャンネル登録者数は急増した。ニュースサイトの集計では、動画公開前の1万人台から11万人超へと、短期間で規模が大きく膨らんだと伝えられている。
「電話のひとこと目で、まあ、バカだなってわかります」という発言には、20年以上にわたって数えきれない客と向き合ってきた現場感覚がにじむ。取り繕わずに実感をそのまま口にする率直さが、賛否を呼びながらも多くの視聴者の耳に残った理由だろう。
批判が強まった場面での対応にも、しげちらしさが表れている。「謝罪動画」と銘打ちながらも、ただ頭を下げるだけでなく、白紙の日本地図に都道府県名を書いてみせるという一風変わった方法で「自分もバカである」ことを証明しようとしたその中身は、失敗や批判を深刻に受け止めすぎず、むしろ笑いに転じて発信を続けるサービス精神の持ち主であることを物語る。
自宅の敷地に見知らぬ男3人が侵入するという緊迫した場面でも、その気質は変わらなかった。警察から「絶対に外には出ないでください」と指示されながら、好奇心を抑えられず外に出てしまったという行動は、危険より興味が先に立ってしまう、良くも悪くも飾らない性分をよく表している。
飾らない率直さの裏には、意外な素顔ものぞく。しげちは高い知能指数を持つ人の国際グループ「メンサ」の試験に「一応、受かってはいる」と明かしているのだ。ただしYouTube活動では、天才だと思われると鼻につくと感じ、あえてそれを隠してきたのだという。率直な物言いや自虐でユーモアに変える姿勢の裏には、分かりやすいレッテルを避けたいという意外な一面もあった。
彫り師として20年以上、時に遠回りをしながら積み重ねてきたキャリアの裏には、こうした飾らない性格があった。
[文/構成 by さとう つづり]


































































コメントはこちら