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伊勢大夢、阪神戦9回の緊急降板は熱中症の症状か 相川監督が試合後に言及、現時点で球団の公式発表はなし

伊勢大夢、阪神戦9回の緊急降板は熱中症の症状か 相川監督が試合後に言及、現時点で球団の公式発表はなし

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DeNAの伊勢大夢(28)が7月21日の阪神戦(甲子園)の9回、投球直後に緊急降板した。相川亮二監督は試合後、熱中症の症状かと問われ「そうですね」と認めている。試合は延長11回までもつれ、阪神が2-1でサヨナラ勝ち。22日時点で、球団から伊勢の状態について公式な発表は出ていない。

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元山への2球目、返球直後に異変

伊勢は8回途中からマウンドに上がり、そのまま回をまたいで9回も続投した。5番手としての登板で、9回1死から阪神・元山への2球目を投じた後、捕手からの返球を受け取ると、苦しそうな表情を見せてマウンド周辺を歩き始めた。

異変にいち早く気づいたのは、内野を守る佐野恵太(31)だった。2020年に首位打者に輝いた実績を持つベテランは、マウンドに駆け寄って声をかけ、ベンチに向かって水を求めるようなしぐさを見せている。ほどなくトレーナーが駆けつけ、伊勢はそのままベンチへ下がった。緊急降板を受けてマウンドを託されたのは、阪神から移籍して左のワンポイントとして起用されてきた岩田将貴だった。

伊勢は今季ここまで29試合に登板し、救援陣の中心を担ってきた投手だ。8回途中のピンチから9回までまたいで続投を任されるのは、伊勢がチームの信頼を集めてきたセットアッパーだからこそ回ってくる役回りといえる。

猛暑の甲子園、相川監督「そうですね」

試合が行われた甲子園は、午後9時を過ぎても気温30度を超える厳しい暑さだったという。試合後、相川監督は伊勢の状態について問われ、熱中症の症状だったのかとの質問に「そうですね」と答えた。詳しい症状の程度や、その後の検査結果までは明らかにしていない。

解説を務めた秋山拓巳氏(阪神OB)は、当日の湿度の高さに触れたうえで「脱水のような症状なのかもしれませんね」と分析している。実戦の場でベテラン投手にも異変が及ぶほど、この日の暑さが尋常でなかったことがうかがえる。

延長戦の末にサヨナラ負けを喫した一戦を、相川監督は「投手陣も野手も、本当によく戦ってくれました」と振り返った。伊勢の緊急降板を含め、選手のコンディション管理が改めて問われる試合になった。

延長11回サヨナラ負け、試合は2-1で決着

試合は4回、DeNAの牧秀悟がフルカウントからレフトスタンドへ先制ソロを放って動いた。だが阪神も5回、無死一塁から元山飛優が四球で出塁し、坂本誠志郎の左前二塁打で二、三塁とすると、下村海翔の遊ゴロの間に1点を返して同点に追いついた。1-1のまま試合は膠着し、両軍譲らず延長戦に突入する。

10回裏には阪神が2死満塁のチャンスを作ったが、大山悠輔が三振に倒れてサヨナラを逃している。両軍にとって決めきれない場面が続くなか、決着したのは11回裏だった。2死二塁から、阪神の髙寺望夢がセンターへ適時二塁打を放ち、そのままサヨナラ勝ちを決めた。試合時間は4時間5分に及び、観客数は4万2642人。伊勢が緊急降板したのは、まさにその大詰めの攻防のさなかだった。9回に伊勢と対峙していた元山は、5回の同点劇でも出塁の起点となった選手である。

ピンチに強い”伊勢大明神”、今季も継投の柱

伊勢は熊本県出身、九州学院高校から明治大学に進み、2019年のドラフトでDeNAから3位指名を受けた右腕だ。大学では先発として投げていたが、プロでは中継ぎに転向し、ピンチの場面で崩れない安定感から”伊勢大明神”の愛称でファンに親しまれてきた。2024年の日本シリーズでは4試合に登板して被安打1、無失点に抑え、球団26年ぶりの日本一に貢献した実績を持つ。

今季もここまで29試合に登板し、2勝1敗14ホールド、防御率2.57という数字を残している。セーブはまだ記録していないが、セットアッパーとして相川監督の継投の柱を担ってきた投手だ。通算では322試合に登板し、14勝20敗16セーブ158ホールド、防御率2.59という成績を積み上げている。今季は一軍登録・抹消を経ながらも登板数を重ねており、ブルペンの中心であり続けてきたことがうかがえる。

公式発表なきまま迎える後半戦、離脱の長さは不透明

そんな主力右腕の緊急降板だけに、チームへの影響を懸念する声は少なくない。ただ、22日時点でDeNA球団のウェブサイトや公式の選手登録・抹消公示に、伊勢の状態や今後の処遇についての言及は見当たらない。相川監督の試合後コメント以外に、症状の詳しい程度やその後の経過、今後の起用方針を説明する公式な発表は出ていない状況だ。

このタイミングでの離脱がどこまで長引くのか、それとも数日の様子見で済むのか。7月22日以降の登録・抹消公示や、次に組まれる継投を見れば、伊勢の状態を推し量る手がかりになるはずだ。後半戦を戦うDeNAの救援陣にとって、主力の一人である伊勢の状態は見過ごせない焦点であり続けている。続報が入り次第、球団側の正式な説明が待たれる。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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