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渋野日向子、TOTO2日目は71で72位タイ 「ダボとボギーで消えました」

渋野日向子、TOTO2日目は71で72位タイ 「ダボとボギーで消えました」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

渋野日向子(27)=サントリー=が11月6日、米女子ツアーと日本女子ツアーの共催大会「TOTOジャパンクラシック」の第2ラウンドを71で回り、通算3オーバーの72位タイで大会を折り返した。後半2番までに4バーディーを奪いながら、続く3番でダブルボギー、4番でボギーをたたき、伸ばしきれなかった。首位は通算12アンダーの畑岡奈紗で、その差は15打。予選落ちのない大会で、週末の36ホールに巻き返しをかける。

1アンダー71、通算3オーバーで72位タイ

大会は11月5日から8日まで、茨城県小美玉市の太平洋クラブ美野里コース(6598ヤード、パー72)で行われている。日米のツアーから78人が出場し、予選カットのない72ホールのストロークプレーで争う。米女子ツアーからは8月30日のFMチャンピオンシップ終了時点のポイントランキングをもとに43人、日本女子ツアーからは10月18日の富士通レディース終了時点のメルセデス・ランキングをもとに35人が出場権を得た。賞金総額は210万ドルで、優勝賞金は31万5000ドルとなる。

初日はバーディーを一つも奪えず、4ボギーの76で74位タイと出遅れた。巻き返しを期した渋野は、2日目に5バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71をマークした。スコアを一つ伸ばして通算3オーバー。大会公式のリーダーボードでは、ローレン・ウォルシュ、ポリー・マックと並ぶ72位タイとなった。

この日は上位で好スコアが相次いだ。畑岡奈紗の64を筆頭に、アナ・ベラツ、佐久間朱莉、原英莉花、アルピチャヤ・ユボル(タイ)が65をマーク。1アンダーの71では周りとの差を詰められず、順位は二つ上がるにとどまった。初日は山下美夢有、岩井明愛、髙橋彩華の3人が6アンダーで首位に並んでおり、上位の伸ばし合いは2日目も続いた。

2日目からは成績順に組み合わせが組み直されたため、渋野は10番からのスタートに回った。それでもロープの外には最終9番まで大勢のギャラリーが続き、この日の観衆は4550人を数えた。

関連記事:TOTOジャパンクラシック2026初日結果 山下美夢有・岩井明愛・髙橋彩華が6アンダー首位タイ

4バーディー先行から3番のダブルボギー

流れをつかみかけたのは序盤だった。2ホール目の11番パー4で、6番アイアンの第2打をピンそばにつけてバーディー。今大会20ホール目にして、ようやく初めてのバーディーが来る。13番パー3では長い距離のバーディーパットを沈め、15番パー4のボギーの後も17番パー5で取り返した。

折り返して2番パー5でもバーディーを奪い、ここまでに4バーディー、1ボギー。通算1オーバーまで戻し、イーブンパーが目前に迫る。

暗転したのは直後の3番パー3だ。ティーショットをバンカーに入れ、4メートルほどから3パットしてダブルボギー。続く4番パー4もボギーとし、一気に3打を失った。8番パー3でバーディーを奪い返したが、通算3オーバーで18ホールを終えた。トップ10の通算9アンダーまでは12打の差がある。

ホールパー結果
11番4バーディー
13番3バーディー
15番4ボギー
17番5バーディー
2番5バーディー
3番3ダブルボギー
4番4ボギー
8番3バーディー

※10番スタート。表に載せていない10ホールはパー。

「ダボとボギーで消えました」

この日の目標は、通算4オーバーから通算イーブンパーまでスコアを戻すことだった。ラウンド後、渋野は3番と4番を振り返り「ダボとボギーで消えました」と悔しさを口にした。

手応えがあったのは11番の一打だけだったという。「打てるやん」と思った直後から、いいショットが続かなかったと明かした。スタンスの向きや体の位置が合わない感覚があり、ショットを打った直後に素振りでスイングを確かめる場面も目立ったという。この日のフェアウェーキープ率は50%にとどまった。

パットの悔いも残る。後半に短いパットを2回続けて外したことを「すごくもったいなかった」と語り、もう少しいいゴルフができたと思う一方で、ショットの荒れ方からすればまだ耐えられたほうだと振り返った。

支えになったのはギャラリーの声援だ。ボギーやダブルボギーの後にも「まだあるから頑張れ」と声をかけられ、落ち込みそうなところを持ち上げてもらったと感謝を述べた。残り2日間に向けては、ティーショットを修正してフェアウェーから打ち、バーディーチャンスを増やす考えを示した。「これより悪くなることはない」とも話し、週末の巻き返しを誓った。

首位は大会連覇を狙う畑岡奈紗

上位には日本勢が並ぶ。米ツアー通算7勝で昨年大会を制した畑岡奈紗(27)=アビームコンサルティング=が7位から出て1イーグル、8バーディー、2ボギーの64をマークし、通算12アンダーの単独首位に浮上した。この日のベストスコアで、茨城県出身の畑岡にとっては、地元開催の今大会で連覇がかかる。

順位選手通算
1位畑岡奈紗12アンダー
2位山下美夢有11アンダー
3位タイアナ・ベラツ、菅楓華10アンダー
5位タイ原英莉花、佐久間朱莉、河本結、髙橋彩華、岩井明愛、黄裕敏9アンダー

初日首位タイの山下美夢有は67で回り、1打差の2位。前週のメイバンク選手権に続く2週連続優勝を狙う位置にいる。トップ10のうち8人が日本勢で、首位から3打差の5位タイにも6人がひしめく。一方、ミンジー・リー(オーストラリア)は通算8オーバーの77位と下位に沈んだ。

関連記事:TOTOジャパンクラシック、出場選手発表 天本ハルカが日本ツアー枠の繰り下がりで出場権

来季の出場資格争いはこの大会を含め残り2試合

渋野が抱える課題はスコアだけではない。今季の米ツアーでは、来季の出場資格をかけた戦いが続く。

前週のメイバンク選手権(マレーシア)は、待機リストからの繰り上がりで出場が決まった大会だった。4日間を73、70、70、74で回り、通算1アンダーの59位。72ホールで16バーディーを奪ったものの、上位には食い込めなかった。ショットには手応えを口にしながら、ランキングを押し上げるまでには至らなかった。

大会前の時点で年間ポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)は97位。出場優先順位が高い「カテゴリー1」のボーダーラインである80位との差は小さくない。ランキングはメイバンク選手権の後も動かず、来季の出場資格争いは、この大会を含めて残り2試合しかない。

予選落ちのない大会で週末の36ホールをプレーできることは、ポイントを積み上げる機会になる。米女子ツアー公式サイトの暫定ランキングでは、2日目終了時点で96位の見込みとなっている。2019年のAIG全英女子オープンで、日本勢として樋口久子以来42年ぶりのメジャー制覇を成し遂げた渋野にとって、米ツアーの試合を日本で戦えるのは年に一度、この大会だけだ。2年ぶりに出場した母国開催の大会で、どこまで順位を上げられるかが来季を左右する。

第3ラウンドは11月7日に行われ、地上波ではMBS・TBS系列の全国ネットが同日14時から15時24分まで中継する。

関連記事:畑岡奈紗、TOTO2日目に64で単独首位 茨城・笠間市出身の地元大会で山下美夢有に1打差

[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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