寺西一浩氏の経歴とは 慶大在学中に作家デビュー、映画『女優』で監督に 『SPELL』シリーズ手がけ参院選にも挑戦

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作家で映画監督の寺西一浩(てらにし・かずひろ)氏は、1979年10月2日生まれの47歳。慶應義塾大学在学中の2002年に作家デビューし、2012年の映画『女優』から監督も務める。ホラーミステリー『SPELL』シリーズの原作者で、映画製作会社HumanPicturesの代表取締役でもある。2025年には参政党から参院選に立候補した。
慶大在学中に田中真紀子氏の本でデビュー
学歴は慶應義塾大学法学部政治学科卒業。2025年の参院選で参政党が示した候補者紹介にも、この学歴が記されていた。
作家としての出発点は大学在学中の2002年4月だった。すばる舎から出した『ありがとう眞紀子さん』は、元外相の田中真紀子氏を題材にした一冊で、国立国会図書館の書誌でも田中氏が主題として登録されている。
その後は小説に軸足を移した。2006年に『クロスセンス』、2007年に『新宿ミッドナイトベイビー』、2010年には講談社から『女優』を出版。『新宿ミッドナイトベイビー』は2010年に寺西氏自身の演出で舞台になり、のちに映画にもなる。推理小説の書き手が集まる日本推理作家協会の会員でもある。
2000年代半ばは島倉千代子さんの事務所社長
作家活動と並行して、寺西氏は芸能の裏方も経験した。2004年ごろには、歌手の島倉千代子さんの事務所で社長を務めていたと報じられている。寺西氏自身も週刊誌の取材で、社長時代に島倉さんがTBSの料理番組『チューボーですよ!』に出演したと振り返った。
島倉さんは『この世の花』『人生いろいろ』などのヒット曲で知られ、2013年11月に75歳で亡くなった。2人の接点は、この事務所社長の時期にある。
映画『女優』で監督に、ミステリー『SPELL』へ
転機は2012年。自身の小説を原作にした映画『女優』で、初めてメガホンを取った。日中国交正常化40周年の記念作品として、中国と日本を舞台に女優への道を描いた映画だった。
以降は、原作・脚本・監督を1人で担う作品が増える。2018年12月の第16回モナコ国際映画祭では、監督作『TOKYO24』で最優秀プロデューサー賞を受け、のちに映画になる『17歳のシンデレラ』の脚本も脚本部門の公式選出作に入った。主な仕事は次のとおりだ。
| 年 | 作品 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 2012 | 映画『女優』 | 原作、 |
| 2014 | 映画『東京 | 原作、 |
| 2016 | 映画『新宿ミッドナイトベイビー』 | 原作、 |
| 2019 | 映画『17歳のシンデレラ』 | 脚本、 |
| 2021 | ドラマ『寺西一浩ドラマ | 原作、 |
| 2022 | 映画『劇場版 | 脚本、 |
| 2023 | 映画『SPELL』第1章 | 原作、 |
| 2024 | ドラマ『~if~ | 原作、 |
| 2026 | 映画『AYUMI』 | 脚本、 |
| 2026 | 映画『養父』 | 脚本、 |
代表作の一つが、ホラーミステリー『SPELL』シリーズだ。霊能者の馬飼野俊平(寺西優真)が、呪いや悪霊にまつわる依頼に挑む物語で、映画では祖父の霊山(大村崑)と組んで除霊に当たった。もとは寺西氏の小説で、2023年10月に映画『SPELL 第一章 呪われたら、終わり』として公開。主演2人の年齢差は62歳あり、同じ年に第2章も公開した。
シリーズはドラマでも続く。BSフジで2024年11月に『SPELL 緑の猿の逆襲』を放送し、2025年9月には第4章「死因」、2026年7月には第5章「正しい呪い」が流れた。いずれも「寺西一浩ミステリー」の冠が付く。2024年1月からBSフジで放送した『~if~ 警視庁捜査一課 剣木善治』も、刑事が難事件を24時間で解く謎解きミステリーだった。
ドラマの代表作には、TOKYO MXの『彼が僕に恋した理由』(2020年)と、老舗和菓子店を舞台にした『寺西一浩ドラマ 人生いろいろ』(2021年)がある。占星術研究家の顔もあり、2022年12月には『五行占星術』を5冊同時に出した。最新作は2026年10月公開の映画2本で、『AYUMI』は実在の女医・増田あゆみさんをモデルに、太田奈緒さんと寺西優真さんがダブル主演を務めた。
HumanPictures代表、寺西優真さんとの関係は
寺西氏が代表取締役を務める株式会社HumanPicturesは、東京都新宿区に所在地を置く。自作の映画やドラマの製作と配給に加え、出版レーベル「HP出版」で寺西氏の著書も出す。公式Xは「HumanPictures/寺西一浩事務所」の名で発信している。
多くの作品で主演を務めてきたのが、歌手で俳優の寺西優真さんだ。『17歳のシンデレラ』から『SPELL』『AYUMI』まで、寺西氏の作品に続けて出演し、主題歌も担当してきた。2025年3月の会見では、寺西氏を「僕の歌手・俳優としての生みの親である寺西一浩監督」と紹介した。同じ寺西姓のため親子ではないかという声もあるが、事務所の公式Xは2024年12月、寺西優真さんの父親は寺西氏ではないとする記事を紹介し、「皆様、本当に噂好きですね」と添えた。
2025年参院選に参政党から立候補
政治の世界にも踏み出した。参政党は2025年3月26日、夏の参院選の比例代表に、作家の寺西氏を新人として擁立すると発表した。寺西氏は会見で「積極財政、文化政策の強化、若者の政治参画の3つを大きな柱として掲げていきたい」と語り、SPELLで主演を務める大村崑さんが応援に駆けつけた。
7月20日の投開票で、参政党は比例代表で7議席を得た。「寺西かずひろ」の名で戦った寺西氏の得票は8718票で、党の候補10人の中で最も少なく、当選には届かなかった。この選挙戦に密着した作品『I am Model』は、寺西優真さんの監督デビュー作だ。
作家、映画監督、会社経営、占星術、そして選挙。大学在学中のデビューから20年あまりで、寺西氏は肩書を次々と広げてきた。
[文/構成 by ライター さとう つづり]















































































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