大坂なおみ、東レ パン パシフィック オープンテニス2回戦で敗退 赤いガウンで入場

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
女子テニスの東レ パン パシフィック オープン(WTA500)は10月29日、東京・有明コロシアムでシングルス2回戦を行い、第7シードの大坂なおみが、ワイルドカードで出場した18歳のミア・ポハンコバ(スロバキア)に3-6、5-7で敗れた。試合時間は1時間35分。入場では真っ赤な着物風のガウンを羽織って観客を沸かせたが、2019年以来の大会制覇はならず、この試合が大坂の今季最後の試合となった。
世界144位の18歳にストレート負け
大坂なおみ(29)=フリー=は10月29日、センターコートの有明コロシアムでポハンコバ(18)と初めて対戦した。10月26日付のWTA世界ランキングは大坂が18位、ポハンコバが144位。数字の上では大きな差があったが、勝ったのは18歳のほうだった。
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大会公式の記録では、第1セットが39分、第2セットが57分。大坂は第1セットの第2ゲームで先にブレークし、2-0とリードした。ところが直後の自分のサービスゲームを落とし、そこから流れが変わる。このセットでは3度サービスゲームを破られ、3-6で先取された。
第2セットは互いにサービスゲームを守り合う接戦となった。大坂にも相手のサービスゲームを破る好機が2度あったが、どちらも生かせない。5-6で迎えた第12ゲーム、大坂はこのセットで初めてサービスゲームを破られ、試合が終わった。
ブレークポイントの成績は、大坂が5度のうち1度、ポハンコバが9度のうち4度。勝負どころを取り切ったかどうかが、そのままスコアに出た。
公式スタッツが示したサーブの差
WTAが公開した試合データを見ると、サーブの数字で差がついている。
| 項目 | 大坂 | ポハンコバ |
|---|---|---|
| サービスエース | 3本 | 7本 |
| ダブルフォールト | 3本 | 1本 |
| ファーストサーブの確率 | 61% | 55% |
| ファーストサーブの得点率 | 68% | 74% |
| サービスポイントの得点率 | 58% | 67% |
| ブレーク | 1度 | 4度 |
| 総ポイント | 65 | 76 |
ファーストサーブが入る確率は大坂のほうが高かった。それでも、入ったときにポイントを取る割合ではポハンコバが上回り、エースの数も倍以上だった。大坂は自分のサービスで取ったポイントが6割に届かず、相手の返球に押される場面が多かったのだ。
セットごとに見ると、差は第1セットに集中する。大坂はこのセット、自分のサービスで41ポイントを戦い、取れたのは20ポイントと半分に届かなかった。第2セットは31ポイント中22ポイントまで立て直し、第10ゲームまで自分のサービスゲームを守り続ける。一方のポハンコバは第2セットにファーストサーブを29本入れて20ポイントを奪い、大坂に与えたブレークポイントは2度だけだった。
試合後、大坂は相手の打ち返してくる球には何かしらの回転がかかっていて、対応が難しかったと明かした。
真っ赤な着物風ガウン、フリルを幾重にも
試合前に会場の目を引いたのは、入場時の衣装だった。大坂はウェアの上に真っ赤な着物風のガウンを羽織って登場。袖と裾にフリルをあしらい、裾には何枚も重なったフリルが広がっていた。姿を見せると、スタンドから大きな歓声が上がった。
1回戦とは色も雰囲気もがらりと変えた。10月27日の初戦では、青い生地に鶴の柄を入れ、白いフリルを合わせたガウンだった。大坂は衣装の狙いについて、テニスにあまり興味のない人でも、こうした入り口からテニスの世界に関心を持ってもらえると語っている。
勝ち進んだ場合に備えて、準々決勝以降のために別の衣装も用意していた。披露できなかったことを問われると、大坂は笑顔で残念がった。
1回戦では元世界4位パオリーニを破っていた
大坂にとって、この大会は2022年以来4年ぶりの出場だった。10月27日の1回戦では、元世界4位のジャスミン・パオリーニ(イタリア)に6-3、7-6(タイブレーク7-4)で勝ち、1時間37分で2回戦へ進んでいた。
関連記事:大坂なおみ、東レ1回戦でパオリーニに勝利 衣装は鶴の柄の青いガウン、2回戦はポハンコバ
大坂とこの大会の縁は深い。2016年の決勝ではキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に、2018年の決勝ではカロリナ・プリスコバ(チェコ)に敗れて準優勝。3度目の決勝となった2019年は、大阪で開かれた大会で優勝した。前回出場の2022年は、2回戦の当日に腹痛で棄権した。4年ぶりの東京で7年ぶりの頂点を狙ったが、届かなかった。
勝ったポハンコバは昨年のウィンブルドン・ジュニア女王
ポハンコバは2008年10月21日生まれのスロバキア選手で、試合の8日前に18歳になったばかり。大坂より11歳若い。2025年のウィンブルドン選手権ではジュニアの女子シングルスで優勝した。
世界ランキングはこの1年で大きく上がった。WTAによると、1年前の同じ時期は659位で、10月26日付の144位は自己最高。今季はITFの下部大会で優勝し、9月にはWTA125の大会で2大会続けて4強に入った。東京にはワイルドカードで出場し、1回戦では予選から勝ち上がったテレザ・バレントバ(チェコ)を6-1、6-4で下していた。
試合後、ポハンコバはいつも自分を信じていると話し、大坂を相手に本当にいい試合ができたと喜んだ。準々決勝は10月30日に予定され、予選から勝ち上がった世界65位のアリシア・パークス(アメリカ)と対戦する。パークスは2回戦でキンバリー・ビレル(オーストラリア)を6-3、6-1で退けた。ポハンコバにとっては、WTA500で初めての準々決勝になる。
今季はこれで終了、娘とサンリオピューロランドへ
大坂は試合後の会見で、悪い試合だったとは思わないと話し、相手のほうがいいプレーをしたと敗戦を受け止めた。もちろん勝ちたかったが、どちらかが負けなければならないとも語っている。
表情は落ち着いていた。終わったばかりでも、今はとても穏やかな気持ちだという。数年前なら悲しい気持ちになっていたが、今はこういう日もあると受け止められるようになったと明かした。
大坂は四大大会で4度優勝し、2019年には世界ランキング1位に立った。2023年に長女を出産し、2024年1月にツアーへ戻っている。
2026年は、7月のウィンブルドン選手権で準々決勝まで進み、カロリナ・ムホバ(チェコ)に敗れた。9月の全米オープンでは4回戦でエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)に1-6、4-6で敗退。そのルバキナは10月26日付の世界ランキングでも1位で、東京でも第1シードとして準々決勝へ進んでいる。WTAによると、東京での敗戦で、準々決勝に届かなかった大会は3大会続いた。
今季の公式戦は、この2回戦で終わる。大会は早めに離れるが、数日は日本に残る予定で、3歳の長女シャイを東京・多摩市のサンリオピューロランドに連れて行きたいと話した。オフシーズンは長くとらず、少し休んだあとに来季へ向けた練習を再開する。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]


















































































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