内島萌夏、ジャパンオープン1回戦で柴原瑛菜に勝ち3年ぶり初戦突破 2回戦はストイアナと対戦

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
女子テニスの木下グループジャパンオープン(WTA250、大阪)で10月20日、内島萌夏が日本勢対決となった1回戦で柴原瑛菜を6-4、6-7(7-9)、6-3で下した。この大会での初戦突破は2023年以来、3年ぶり2度目。2回戦では予選から勝ち上がったメアリー・ストイアナ(米国)と対戦する。
日本勢対決は2時間32分のフルセット
大会は大阪市のモリタテニスセンターうつぼで10月19日に本戦が始まり、25日に決勝を迎える。ハードコートで行われるWTAツアーの250大会(WTA250)で、賞金総額は28万3347ドル。1回戦はセンターコートで行われ、主催者推薦(ワイルドカード)同士の対戦だった。
内島萌夏(25)=安藤証券=は10月19日付の世界ランキングで121位、柴原瑛菜(28)=橋本総業ホールディングス=は同492位。公式戦で顔を合わせるのはこれが初めてだった。
第1セットは内島が先にブレークを奪う。第6ゲームをラブゲームで落として追いつかれたものの、続く第7ゲームで4度のデュースの末に再びブレークし、6-4で先取した。このセットで内島が奪ったブレークは2度、許したのは1度だけだった。
第2セットも内島が第3ゲームでブレークに成功する。だが第5ゲームで2度のブレークポイントを生かせず、直後の第6ゲームで追いつかれ、タイブレークに入った。ここで内島は4ポイント連取などで6-3とリードし、3本続けてマッチポイントを握る。しかし柴原にしのがれ、もう1本のマッチポイントも生かせないまま7-9で落とした。
勝負は最終セットへ。両者がサービスゲームを守り合い、4-3で迎えた第8ゲームに内島がブレークを奪う。最後は自分のサービスゲームを締め、2時間32分の熱戦に決着をつけた。
シングルス本戦に出た日本勢は4人。1回戦では本玉真唯が10月19日にビクトリヤ・ゴルビッチ(スイス)に敗れ、坂詰姫野も雨で順延となり20日に再開された試合で第8シードのケイティ・ボールター(英国)に敗れていた。内島と柴原のどちらかしか勝ち上がれない組み合わせで、2回戦に残った日本勢は内島ただ1人となった。
「難しい試合でした」内島が明かした胸の内
試合後の会見で、内島は相手をよく知るがゆえの難しさを口にした。「柴原選手との対戦だったんですけど、お互いよく知っている中でやりづらさもあったり、その分お互い情報もあったりと難しい試合でした。本当にどっちに転ぶかわからない展開で、セカンド(セット)取りきれなかったんですけど、3セット目は切り替えて自分らしく最後までできたのが良かったかなと思います」。
柴原のサーブについては「あそこまでスピードと角度のあるサービスを打てる選手は、なかなかいない」と評価した。そのうえで自分のサービスゲームに集中し、リターンゲームでは数少ない好機を逃さないことを心がけてコートに入ったという。
4本のマッチポイントを逃した第2セットの後も、気持ちは崩れなかった。「ああいう展開の試合は何度も見てきたし、自分も経験してきた」。日本勢同士の対戦が決まったときも、どちらかが必ず2回戦に進めると前向きに受け止めていたと明かしている。
苦手だった国内のツアー大会
内島はこの大会の本戦に2023年から4年連続で出場している。2023年は1回戦でアンキタ・ライナ(インド)に6-4、6-2で勝ち、2回戦で第1シードの朱琳(中国)にフルセットで敗れた。2024年はマリー・ボウズコバ(チェコ)、2025年はソラナ・チルステア(ルーマニア)にいずれもフルセットで屈し、初戦で姿を消している。
本人も国内での戦績には悩んできた。「多くのファンの方たちの前でプレーできる機会も少ないなかで、私自身、本当に日本で成績が良くなかった」と語り、国内のファンの前で戦う重圧を認める。ただ、今大会はいつもと違うコーチを帯同し、「うまくリラックスする時間を作ったり、いい刺激を入れている」という。そのうえで「プレッシャーもありますけど、意外と楽しめてるかな」と話した。
この大会ではダブルスにも本玉真唯と組んで出場したが、10月19日の1回戦で台湾のペアに3-6、3-6で敗れている。
内島は2025年4月のマドリード・オープンで、ジェシカ・ペグラ(米国)らを破ってWTA1000大会で初めて準々決勝に進んだ。翌5月にはキャリア最高の47位に到達し、国別対抗戦のビリー・ジーン・キング・カップでもエース格を担う。その後は順位を下げ、9月28日付の106位から10月12日付で121位となり、19日付も121位のままだった。
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敗れた柴原はダブルスで世界4位まで上った実績を持つ。2022年の全仏オープン混合ダブルスでウェスレイ・クールホフ(オランダ)と組んで優勝し、2024年にはこの大阪の大会でダブルスを制した。シングルスは2024年と2025年に続く3年連続の本戦出場だったが、本戦初勝利には届かなかった。
2回戦の相手は米大学の団体王者を率いたストイアナ
2回戦で当たるストイアナは2003年5月生まれの23歳で、10月19日付の世界ランキングは114位。米テキサスA&M大学出身で、2024年には同大学を全米大学選手権(NCAA)の団体初優勝に導いた。
プロのツアーでも今季は結果を出している。全米オープンでは予選3試合を勝ち抜いて4大大会の本戦に初めて立ち、1回戦でアレクサンドラ・イアラ(フィリピン)に敗れたものの、9月のサンパウロ・オープン(WTA250、ブラジル)ではツアー本戦初勝利から準々決勝まで進んだ。世界ランキングでは9月21日付で自己最高の114位に初めて到達し、10月12日付で再び114位に戻った。
予選では日本勢2人をいずれもストレートで破って本戦入りし、1回戦では第7シードのオレクサンドラ・オリニコワ(ウクライナ)に6-2、6-3で快勝した。ランキングは内島より7つ上で、勢いに乗って大阪に乗り込んできた相手だ。
内島はストイアナについて、柴原とは違う試合の流れになり、粘り強さのある相手になりそうだと予想し、まずは疲れを抜くことに集中すると話している。2回戦は10月21日の試合順には組まれておらず、22日以降に行われる。試合の日時は大会公式の試合順(オーダー・オブ・プレー)で発表される。
内島の2回戦進出は、この大会では2023年以来2度目。日本のファンの前で勝ち星を積み上げられるか、まずはストイアナ戦が次の関門になる。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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