健大高崎(群馬)がセンバツ当確 エース主将の石垣聡志が3安打完封、8回コールドで関東4強

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群馬県高崎市の高崎健康福祉大学高崎高等学校(健大高崎)が10月19日、秋季関東高校野球大会の準々決勝で霞ケ浦(茨城2位)を7-0の8回コールドで破り、2年ぶりの4強入りを決めた。エースで主将の石垣聡志(2年)が8回を3安打無四死球で完封した。関東4強は来春センバツ出場の当確ラインとされ、出場校が正式に決まるのは2027年1月29日の選考委員会だ。
霞ケ浦に7-0、8回コールドで4強一番乗り
試合は10月19日、群馬県前橋市の上毛新聞敷島球場で行われた第79回秋季関東地区高校野球大会の準々決勝第1試合だった。大会第3日にあたるこの日は、群馬開催の大会で地元の第1代表が登場する一戦でもあった。群馬県予選を制した健大高崎はシード扱いで、この試合が関東大会の初戦。それでも立ち上がりから主導権を握った。
1回、1死満塁から5番・萩原雄大(2年)の中犠飛で先制する。2回には2死走者なしから3つの四死球で再び満塁とし、3番・狩野蓮義(1年)の2点適時打で3-0とした。中盤は霞ケ浦の先発・三浦颯介を攻めあぐねたが、7回に4番・神崎翔斗(2年)の2点適時打に相手の失策も重なって3点を追加。8回表には狩野がこの日2本目の適時打を放って7点差とし、その裏を石垣が三者凡退で締めてコールドが成立した。
| 回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 健大高崎(勝利) | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 7 |
| 霞ケ浦 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
同じ日の第2試合では、慶応(神奈川1位)が山梨学院(山梨1位)に延長10回タイブレークの末、2-1でサヨナラ勝ちした。この日の2試合で4強が2校決まり、第1試合で勝った健大高崎が関東4強の一番乗りとなった。
石垣聡志、24人で8回を締めた完封劇
マウンドを任されたのは、右腕の石垣だった。報道によると、この日の最速は148キロ。力のある直球にツーシームとカットボールを交え、霞ケ浦打線にバットの芯でとらえさせない。8回を投げて被安打3、四死球はゼロ。8イニングを打者24人で終えるテンポの良さが目立った。
試合後、石垣は序盤に援護をもらったことで余裕を持って投げられたと話し、打たせて取る投球を意識したと明かした。守備に助けられたとも口にしている。
速さを追う投手ではない。2学年上の先輩には、高校時代に最速158キロを記録した石垣元気(現ロッテ)がいる。だが本人は試合でスピードを求めないよう意識していると語り、今春の群馬県大会準々決勝あたりからツーシームの手応えをつかんだことで、ゴロを打たせる投球が自分に合っていると説明した。
「エース主将」の肩書には補足が要る。新チームでは内野手の神崎とともにダブルキャプテンを務めており、2人で主将を担う体制だ。試合前、チームメートからはチームのことより自分の投球に集中するよう声をかけられたという。甲子園のマウンドを経験させてもらったからこそ、ほかの選手以上に甲子園で戦いたい思いがある。石垣はそう胸の内を明かしている。
夏の甲子園準優勝から始まった新チーム
石垣にとって、この秋は甲子園の続きでもある。1年春に公式戦デビューし、2026年夏の第108回全国高校野球選手権には2年生エースとして臨んだ。健大高崎は夏の甲子園で初めて決勝に進んだが、8月22日の決勝で智弁和歌山に3-4で敗れ、準優勝に終わった。
あと1勝に届かなかった悔しさは、そのまま新チームに持ち込まれた。秋の群馬県予選では、9月27日の準決勝で桐生第一に11-0の5回コールド勝ちを収め、石垣は5回を無安打無得点に抑えている。5回で試合が終わったため参考記録の扱いだ。9月29日には桐生市の小倉クラッチ・スタジアムで行われた決勝で、ノーシードから勝ち上がった樹徳を3-2で下し、秋の群馬県予選で2年ぶり9度目の優勝を果たした。
10月17日の関東大会開会式では、石垣が主将として選手宣誓を務めた。試合を通じて成長していく姿を見せることを誓った宣誓から2日後、地元・群馬の敷島で、その言葉どおりの投球を見せている。
春のセンバツでは、2024年の第96回大会で初優勝した実績がある。当時のチームには2年生投手の石垣元気と佐藤龍月(現オリックス)、3年生で主将の捕手・箱山遥人(現トヨタ自動車)、遊撃手の田中陽翔(現ヤクルト)らがいた。報道によると、来春に出場すれば2年ぶり9度目。夏の甲子園からセンバツへ、夏春連続の甲子園出場がかかる。
「当確」は報道上の表現、正式決定は2027年1月
センバツの出場校は、各地区の秋季大会の成績などを参考に、大会の選考委員会が選ぶ。関東大会で4強に入っても、その場で出場が決まるわけではない。日本高野連によると、第99回選抜高校野球大会は2027年3月19日から13日間、阪神甲子園球場で行われ、出場校を決める選考委員会は2027年1月29日に開かれる。
それでも4強入りが「当確」と報じられるのには理由がある。前回の第98回大会では、関東・東京の一般選考枠は6で、関東から4校、東京から1校、残る1校を両地区の比較で選んだ。関東大会で4強に入った学校は、この枠での選出が有力とされる。報道各社が「当確ランプ」「出場が有力」と書くのはこのためで、学校や連盟が出場決定を発表したわけではない。
同じ10月19日には東北大会の決勝もあり、仙台育英(宮城)が4年ぶり13回目の優勝を飾った。各地区で来春の顔ぶれが少しずつ見えてきた。
関連記事:仙台育英(宮城)、4年ぶり13回目の秋季東北大会優勝 青森山田(青森)とともにセンバツ当確
準決勝は10月24日、慶応と対戦
健大高崎は10月24日の準決勝で慶応と戦う。会場は同じ上毛新聞敷島球場で、午前10時開始の予定だ。慶応は準々決勝で先発の湯本琢心が10回1失点で完投し、2番・矢口翔大のサヨナラ打で山梨学院を振り切った。両校とも4強入りで来春のセンバツ出場が確実視されており、準決勝は決勝進出、さらにその先の明治神宮大会出場をかけた戦いになる。
残る準々決勝2試合は10月20日に行われ、横浜(神奈川2位)と樹徳(群馬2位)、帝京三(山梨)と水城(茨城)が対戦する。群馬からは3校が関東大会に出場し、樹徳は1回戦で作新学院(栃木)に逆転勝ちして8強入りした。桐生第一は1回戦で水城に敗れている。樹徳が勝てば、群馬勢2校が4強に並ぶ。決勝は10月25日に予定され、優勝校は11月の明治神宮大会に出場する。
石垣は試合後、チームとして関東大会と神宮大会の優勝を目指していると話した。夏にあと1勝で届かなかった日本一へ向け、健大高崎の秋はまだ続く。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]









































































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