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仙台育英(宮城)、4年ぶり13回目の秋季東北大会優勝 青森山田(青森)とともにセンバツ当確

仙台育英(宮城)、4年ぶり13回目の秋季東北大会優勝 青森山田(青森)とともにセンバツ当確

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第79回秋季東北地区高校野球大会の決勝が10月19日、宮城県の石巻市民球場であり、仙台育英(宮城1位)が青森山田(青森2位)を8-3で破った。仙台育英の秋の東北大会優勝は2022年以来、4年ぶり13回目。約1年ぶりの公式戦登板となった2年生左腕の日高龍之介が8回途中3失点と試合をつくり、東北地区代表として11月の明治神宮大会へ進む。決勝に進んだ両校は、来春の第99回選抜高校野球大会への出場が確実視されている。

初回に2点、3回に3点 序盤の5点で主導権

試合は午前10時に始まった。両校の得点経過は次のとおり。

チーム123456789計
仙台育英(勝ち)2030020018
青森山田0000030003

先攻の仙台育英は1回、連続四球に捕逸が重なって先制すると、5番の有本豪琉(2年)が左前へ適時打を放って2-0とした。準々決勝の花巻東戦でもソロ本塁打と延長10回の適時二塁打を打った打者が、決勝でも最初の得点に絡んだ。

3回は1死二、三塁の好機をつくり、砂涼人(2年)が左翼へ2点適時打。準決勝の八戸学院光星戦で逆転サヨナラ打を放った砂のバットが、この日も止まらない。続く朝倉壮海(2年)も左前適時打で続き、序盤で5-0と差を広げた。砂はこの試合3安打2打点だった。

青森山田は先発の手代森が1回途中2失点で降板し、継投に入った。3回途中からは3番手の守がマウンドに上がったが、暴投などで流れを止めきれなかった。

6回に3点を返された直後、加藤が締める

仙台育英は6回にも2点を加えて7-0とした。だが、青森山田はその裏に粘りを見せる。2死から得点圏に走者を置き、4番打者の内野安打、5番打者の長打と2本の適時打で3点を返した。

4点差。ここで日高が立て直したのが大きかった。低めへの制球を意識して修正し、7回以降は追加点を与えない。8回途中まで113球を投げ、被安打4、8奪三振、3失点で2番手の加藤稜翔にマウンドを譲った。加藤は無失点で投げ切り、仙台育英は9回にも1点を加えて8-3で試合を終えている。

2試合続けてのタイブレークを越えて

決勝にたどり着くまでの道のりは険しかった。宮城1位で臨んだ仙台育英は、10月16日に仙台市民球場であった準々決勝で、2026年夏の甲子園で8強入りした花巻東(岩手2位)と当たった。4-4のまま延長10回タイブレークに入り、10回表の2点で6-4と振り切ったが、8回には球場に緊急地震速報が流れて試合が約2分止まり、試合時間は3時間51分に及んだ。

翌17日の準決勝は会場を石巻市民球場に移し、八戸学院光星(青森1位)と対戦した。6-6で延長に入り、10回表に1点を勝ち越される。その裏、砂が2点適時二塁打を放ち、8-7で逆転サヨナラ勝ち。2日続けてタイブレークを制した。

関連記事:仙台育英、東北大会決勝へ 花巻東とのタイブレークは緊急地震速報で中断も3時間51分、準決勝は光星にサヨナラ

決勝はその2日後。18日を挟んで迎えた19日の一戦で、仙台育英は序盤から主導権を握った。2試合とも投手陣が四死球に苦しんだだけに、日高と加藤の2人で3失点にまとめた継投はチームにとって大きい。

前回の優勝は2022年秋だった。この年は決勝で同じ宮城の東北を6-3で破り、12回目の頂点に立っている。それから4年で、優勝回数を13に伸ばした。

1年前の東北大会以来のマウンド

背番号18の日高にとって、この試合は今大会の初登板だった。公式戦で投げるのは、昨秋の東北大会準々決勝の聖光学院(福島)戦以来、約1年ぶり。その試合では先発して2回途中で3点を失い、チームも敗れている。それから1年、公式戦のマウンドから遠ざかっていた左腕が、優勝のかかった一戦で先発を任された。

試合後の日高は、長所であるテンポの良さを生かし、打たせて取る投球ができたと手応えを口にした。

仙台育英の須江航監督(43)は、ブランクがあったなかでの日高の投球を「期待以上」と評し、勝因に挙げた。2試合連続のタイブレークを含む大会を、須江監督は激戦の連続だったと語り、秋の大会でありながら夏の大会を勝ち上がったような緊張感と収穫があったと振り返った。

主力の2年生は、新チーム発足時から一つの目標を掲げてきた。砂は、神宮大会に出場して優勝することを目標にしてきたと明かし、まずはその舞台に立てる喜びを語った。一方で、投手陣の四死球や守備のミスで自ら崩れる場面があったことを課題に挙げ、守りで崩れないチームを目指すとも話している。準決勝では投手陣が計14四死球を出しており、課題は選手自身がはっきり自覚している。

準優勝の青森山田、課題は守備

青森山田は中條純監督のもとで臨んだ大会だった。準々決勝で聖光学院(福島1位)を4-2で破り、準決勝では鶴岡東(山形1位)に7-0で7回コールド勝ち。2023年秋以来、3年ぶりの東北大会優勝まであと1勝に迫ったが、決勝は序盤の失点が重かった。

報道によると、中條監督は大会を通じて見えた良い面と悪い面を今後にどう生かすかが課題だと語った。主将の坂本陸は、強い相手に守備のミスが多かったことを反省点に挙げ、打撃もさらに伸ばしたいと話している。

「センバツ当確」は報道上の表現、正式決定は2027年1月

秋季東北大会の結果は、2027年春に阪神甲子園球場で開かれる第99回選抜高校野球大会の出場校を選ぶ際の重要な資料になる。東北地区の一般選考枠は3。決勝に進んだ仙台育英と青森山田は、この3枠に入ることが確実とみられ、報道では「当確」「出場確実」と伝えられている。

ただし、これはあくまで報道上の表現だ。センバツの出場校は、2027年1月に開かれる選考委員会で正式に決まる。両校とも、現時点で出場が決まったわけではない。

優勝した仙台育英学園高等学校は宮城県仙台市宮城野区、準優勝の青森山田高等学校は青森県青森市にある。東北6県の代表校が集まった大会で、決勝の2校が3枠のうち2つを手にする見通しとなった。残る1枠は選考委員会が大会の戦いぶりなどを踏まえて選ぶ。準決勝で敗れたのは八戸学院光星(青森1位)と鶴岡東(山形1位)の2校だった。

神宮大会は11月19日開幕、初戦は九州地区代表

仙台育英が出場する明治神宮外苑創建百年記念の第57回明治神宮野球大会は、11月19日(木)から24日(火)まで東京・明治神宮野球場で開かれる。高校の部は10チームが出場し、組み合わせ抽選は10月17日に終わっている。東北地区代表は11月19日の開幕戦で九州地区代表と対戦する。九州地区代表は10月20日時点でまだ決まっていない。

神宮大会には、優勝校が属する地区のセンバツ出場枠が1つ増える「神宮大会枠」がある。仙台育英が日本一になれば、東北地区の枠は4に広がる。須江監督は試合後、東北に神宮枠を持ってこられるよう積極的に挑戦したいと語った。東北から春の甲子園に出られる学校の数は、11月の神宮での結果にも左右される。

2試合連続のタイブレークを勝ち抜き、決勝では1年ぶりに投げた左腕が試合をつくった。東北の頂点に立った仙台育英は、11月19日、開幕戦の神宮のグラウンドに立つ。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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