朝倉未来、大みそか超RIZIN.6で王者グスタボと7年8カ月ぶり再戦 タイトル戦は辞退の意向、前回の判定勝ちから青木真也戦TKOまでの戦績

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
総合格闘家の朝倉未来(34)=JAPAN TOP TEAM=が、12月31日にバンテリンドーム ナゴヤで開かれる「超RIZIN.6」で、RIZINライト級王者ルイス・グスタボ(30)=ブラジル=と対戦する。2019年4月以来、7年8カ月ぶりの再戦だ。王者はベルトを懸けた試合を望んだが、朝倉はタイトル戦を辞退する考えを示し、扱いは榊原信行CEOが預かって後日決める。
超RIZIN.6で朝倉未来vsグスタボ、日時・会場・決定の経緯
RIZINは11月3日、名古屋市内で緊急のカード発表会見を開き、大みそかの「超RIZIN.6 師走の尾張名古屋下剋上祭り」で朝倉とグスタボが戦うと発表した。試合はRIZIN MMAルールの5分3ラウンドで、ライト級(71.0キロ契約)のワンマッチとして組まれた。
朝倉の大みそか参戦は2年連続となる。愛知県豊橋市出身の朝倉にとって、名古屋での大一番は地元のリングだ。会見では「地元で開催ということと会場が4万人以上入るということで、盛り上げるために出場決めました」と出場の理由を語り、「グスタボ選手とは激しい打撃戦になると思いますけど、おれが殴り勝ちたいと思います」と続けた。
カードが決まるまでの流れも報じられている。デイリースポーツによると、王座戦の相手が負傷などで準備が整わず、グスタボの側から「朝倉未来と戦わせてくれ」と相手を逆指名したという。
同じ大会では、9月に決まっていたフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフと秋元強真のタイトルマッチに加え、この日はYA-MANと鈴木千裕の一戦や、伊澤星花の返上で空位となっている女子スーパーアトム級の王座決定戦、大島沙緒里vsナターシャ・クジュティナなども発表された。試合の配信・放送については、11月3日時点で発表がない。
タイトル戦にする?しない? 朝倉は辞退、王者は直訴
会見で議論になったのは、ベルトを懸けるかどうかだった。
グスタボは「自分が強いことを証明したいので、ベルトをかけてやりましょう」と朝倉に呼びかけた。前回の敗戦にも触れ、「前の試合は負けたけど今回はベルトをかけて証明したい」と、挑戦者のような気持ちで王座戦を求める。
朝倉の答えは逆だった。
「僕的にはタイトルマッチなしでやりたいと思っている」。朝倉はそう切り出し、ライト級に上げてまだ1試合しか戦っていないこと、階級には元王者のホベルト・サトシ・ソウザや野村駿太らがいることを理由に挙げ、「いきなり横やりを入れるのもどうかと思います」と説明した。そのうえで「ベルトがかかってなくてもおれがチャンピオンより強いと証明される」と言い切っている。ゴング格闘技によると、フェザー級の選手ともまだ戦いたい考えも口にしたという。
判断は主催者に委ねられた。榊原CEOは「いったん預かって、この試合がタイトルマッチとなるのかどうか最終決定してご案内したい」と述べ、王座戦にするかどうかは後日の発表となる。
7年8カ月前のRIZIN.15、前回のグスタボ戦は朝倉の判定勝ち
2人が初めて拳を交えたのは、2019年4月21日の「RIZIN.15」(横浜アリーナ)だった。68.0キロ契約の5分3ラウンドで、朝倉が判定3-0で勝っている。
RIZIN公式サイトの試合結果によると、1回にグスタボが右ハイキックを当てる場面があったものの、2回に朝倉が右フックで尻もちをつかせ、ロープの外へ逃げたグスタボにイエローカードが出た。3回も朝倉が左ミドルや左ストレートで打撃を重ね、終盤にはテイクダウンも奪っている。
代償も大きかった。朝倉は試合で前歯を折り、グスタボは右拳を骨折した。それまで無敗だったグスタボにとって、キャリア初の黒星となった。
会見でグスタボが「前の試合は負けた」と繰り返したのは、この一戦があるからだ。7年8カ月の間に、敗れた側がベルトを巻き、勝った側は階級を上げてきた。立場を入れ替えての再戦となる。
シェイドゥラエフ戦TKO負けから青木真也戦TKOまで、朝倉未来の直近の戦績
前回のグスタボ戦以降、朝倉の歩みは平坦ではなかった。主な試合を表にまとめた。
| 日付 | 大会(会場) | 相手 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 2019年4月21日 | RIZIN.15 | ルイス・ | 勝ち |
| 2021年6月13日 | RIZIN.28 | クレベル・ | 負け |
| 2023年7月30日 | 超RIZIN.2 | ヴガール・ | 負け |
| 2024年7月28日 | 超RIZIN.3 | 平本蓮 | 負け |
| 2025年5月4日 | RIZIN男祭り | 鈴木千裕 | 勝ち |
| 2025年7月27日 | 超RIZIN.4 | クレベル・ | 勝ち |
| 2025年12月31日 | RIZIN師走の超強者祭り | ラジャブアリ・ | 負け |
| 2026年9月10日 | 超RIZIN.5 | 青木真也 | 勝ち |
2023年はケラモフに敗れて王座を逃し、同年11月の「FIGHT CLUB」ではYA-MANにもKO負けを喫した。翌24年7月に平本蓮に1回でKOされると、一度は引退を表明している。
その朝倉が、25年に戻ってくる。5月の東京ドームでは、平本の欠場を受けて中1カ月で登板した前フェザー級王者の鈴木千裕を3回TKOで下し、7月には2021年に敗れたクレベル・コイケに2-1の判定で雪辱した。
だが、大みそかのシェイドゥラエフ戦は174秒で終わる。バックからの連打でレフェリーが止め、朝倉は眼窩底を骨折して手術を受けた。
約9カ月後の再起戦が、2026年9月10日の超RIZIN.5だった。相手は約11年ぶりにRIZINへ戻った青木真也。開始直後に三角絞めを狙われ、バックも取られたが、下から腕ひしぎ十字固めを狙う青木に上からパンチを打ち込み、1回2分39秒でレフェリーストップを呼び込んだ。71キロ契約で行われたこの一戦が、朝倉のライト級初戦にあたる。
関連記事:朝倉未来vs青木真也は何時から?超RIZIN.5の配信・視聴方法と試合時間を整理
グスタボの歩みと大みそかの見どころ・今後の決定
グスタボは2018年8月の「RIZIN.12」でRIZINに初参戦し、矢地祐介を2回KOで下した。無敗のまま迎えた次戦で、朝倉に初黒星をつけられた。同年のライト級GPでは準決勝でパトリッキー・ピットブルに敗れたが、2022年から24年にかけて矢地との再戦、大原樹理、武田光司、堀江圭功に4連勝を飾る。2024年9月にはライト級王者だったサトシに挑んだが、1回TKOで敗れている。25年3月の野村駿太戦では、偶然のバッティングで試合続行ができなくなり、テクニカル判定で落とした。
立て直したのは2026年だ。3月に桜庭大世を2回TKOで退けると、5月10日の「RIZIN.53」(GLION ARENA KOBE)で王者イルホム・ノジモフ=ウズベキスタン=に挑み、1回2分08秒、右フックでダウンを奪ってから仕留めた。初参戦から8年越しでつかんだベルトだった。
見どころは、朝倉が予告した打撃戦だろう。青木戦ではグラウンドの攻防を制した朝倉が、会見では自ら「殴り勝ちたい」と打ち合いを宣言した。前回は朝倉が打撃とテイクダウンで上回ったものの、当時は68キロ契約。今回は71キロのライト級で、グスタボは王者として迎え撃つ。
残る焦点は、この試合がタイトルマッチになるかどうかだ。朝倉の辞退の意向と王者の直訴を受け、榊原CEOがどちらを選ぶのか。最終決定の発表を待つことになる。
[文/構成 by ライター 凪]









































































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