皇治、約7年ぶりK-1参戦で王者・永澤サムエル聖光に挑戦を発表 これまでの戦績

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K-1実行委員会は10月27日、都内で会見を開き、12月29日に横浜BUNTAIで行う「K-1 WORLD MAX 2026」で、王者・永澤サムエル聖光(36)=B Make=に皇治(37)=TEAM ONE=が挑むK-1 WORLD GPライト級タイトルマッチを発表した。皇治のK-1出場は2019年11月以来、約7年ぶり。会見では4人によるワンデイトーナメント案も出たが、10月28日時点で決まっているのはタイトルマッチだ。
12月29日の横浜BUNTAIでライト級王座戦
発表されたのは、K-1 WORLD GPライト級(-62.5kg)のタイトルマッチで、3分3R・延長1Rで行う。同じ大会で前王者の里見柚己(28)=team NOVA=と朝久裕貴(30)=朝久道場=のライト級ワンマッチも決まり、第1弾として2試合が発表された。
大会はこのほか、K-1 WORLD MAX 2026 -70kg世界最強決定トーナメントの準々決勝から決勝までを組んでいる。K-1公式サイトの大会ページによると、開場は12時、本戦開始は14時。10月27日に開始時刻が変わり、チケットの券面とは時間が異なるが、手持ちのチケットで入場できると案内している。
皇治のK-1での最後の試合は、2019年11月24日の「K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~よこはまつり~」での川原誠也戦だった。12月29日までの間隔は約7年1か月となる。K-1は、MMAルールを含めた公式戦としては2024年7月の「超RIZIN.3」での芦澤竜誠戦以来、約2年半ぶりの試合になると説明している。
発端は9月12日の王座戦
始まりは9月12日、国立代々木競技場第二体育館での「K-1 WORLD MAX 2026」だった。永澤はこの日のライト級タイトルマッチで王者の里見に挑み、2R1分41秒KO勝ち。第8代K-1 WORLD GPライト級王者になった。1Rにダウンを奪われながら、2Rに2度のダウンを奪い返しての逆転劇と報じられている。
この大会で生中継のゲスト解説を務めていたのが皇治だった。K-1によると、皇治はその日のうちに王座への挑戦を表明し、永澤も試合後に受けると返した。そこから約1か月、2人はXで言い合いを続け、皇治がK-1のベルトを肩にかけた写真を投稿する場面もあった。
だが、交渉はすぐには進まない。皇治側にはRIZINからの誘いもあり、大みそか大会への出場も取りざたされた。
動いたのは王者の側だった。10月21日のK-1グループ上期業績報告会にゲストとして参加した永澤は、須藤元気プロデューサーに皇治戦を直接求めた。23日には緊急会見を開き、須藤プロデューサーが12月29日の横浜BUNTAI大会でタイトルマッチとして実現させる考えを表明する。皇治には25日の日曜日までの回答を求め、返事がなければこの話はなしにすると期限を切った。
この会見で永澤は、皇治の知名度を挙げて「知名度も奪うし、お金も奪うし」と挑発した。須藤プロデューサーは、皇治が受けなかった場合は、別の強豪を12月の防衛戦の相手に立てるとも説明していた。そして27日、皇治が会見に出て、対戦が決まった。
王者・永澤サムエル聖光の直近の戦い
永澤は埼玉県比企郡吉見町出身。WMOインターナショナル・ライト級、WBCムエタイ日本ライト級、第2代ジャパンキックボクシング協会ライト級の王座を持ち、2024年8月にK-1グループのKrushへ初参戦した。初戦で里見にKO負けし、Krushでは1勝3敗と苦しんだが、2025年9月から4連勝でK-1の王座に届いた。
| 年月日 | 大会 | 対戦相手 | 勝者・決着 |
|---|---|---|---|
| 2024年8月18日 | Krush.164 | 里見柚己 | 里見のKO勝ち |
| 2024年11月16日 | Krush.167 | 瓦田脩二 | 永澤の判定勝ち |
| 2025年2月24日 | Krush.171 | 古宮晴 | 古宮の判定勝ち |
| 2025年7月26日 | Krush.178 | 佐野天馬 | 佐野の判定勝ち |
| 2025年9月7日 | K-1 | 上野空大 | 永澤の延長判定勝ち |
| 2026年2月8日 | K-1 | 西京佑馬 | 永澤のKO勝ち |
| 2026年5月31日 | K-1 | 大岩龍矢 | 永澤の判定勝ち |
| 2026年9月12日 | K-1 | 里見柚己 | 永澤の2R1分41秒KO勝ち |
「アマチュア団体以下」と語った皇治
27日の会見で、皇治は長い打ち合わせを重ねてこの場に来たと切り出した。そのうえで、魔裟斗や武尊らが盛り上げたころのK-1は終わり、今は「アマチュア団体以下」になっていると述べ、自分が来て「復活させようかな」と参戦の理由を話した。
現役のK-1ファイターに向けた言葉も厳しかった。自分がこの場にいるのはK-1がそれだけのファイトマネーを出したからだとし、価値のある選手にはお金が出ると主張。「賛否両論あっても会場に客を呼ぶのがプロ」と続けた。
永澤は、今の自分たちに足りないのはその部分だと認めた。そのうえで、皇治の知名度にあやかるつもりで受けた試合だとし、試合ではKOを見せるのが自分の仕事だと宣言している。会見の途中には、皇治が永澤を恐竜の赤ちゃんに例えて恐竜の着ぐるみを登場させる場面もあった。
一方で、皇治はK-1を選んだ理由も明かした。RIZINからは大みそか大会の誘いがあったが、須藤プロデューサーや宮田充Krushプロデューサーと何度も話し合い、条件面で応えてくれたという。会見では、過去の自分を超える試合を見せたいとも話した。会見後の取材では、武尊に挑んで王座を取れなかったことを、ファンとの約束を守れなかった心残りとして挙げた。
12月29日と31日の連戦も考えたが、RIZINの榊原信行CEOから、那須川天心とは違うと言われて見送ったという。立ち技の公式戦からは約3年半離れており、無理だと笑う人がいることも、本人はチャンスだと受け止めている。
皇治のこれまでの戦績
皇治は1989年5月6日生まれ、大阪府池田市出身。K-1公式のプロフィールでは、ISKA K-1ルール世界ライト級王者、初代HEAT KICKライト級王者の肩書を持つ。2016年4月にK-1へ初参戦し、2018年3月の第4代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメントでは準決勝まで進んだ。
K-1時代の主な試合
K-1では武尊とのタイトルマッチが今も代表的な一戦だ。2018年12月の大阪大会で打ち合いの末に判定で敗れ、ベルトには届かなかった。2019年は3連勝し、川原誠也をKOで下した11月の試合がK-1での最後の試合になった。
| 年月日 | 大会 | 対戦相手 | 勝者・決着 |
|---|---|---|---|
| 2018年3月21日 | K-1 | 卜部弘嵩 | 皇治の延長判定勝ち |
| 2018年3月21日 | K-1 | 小宮山工介 | 小宮山の判定勝ち |
| 2018年9月24日 | K-1 | スタウロス・ | 皇治の延長判定勝ち |
| 2018年12月8日 | K-1 | 武尊 | 武尊の判定勝ち |
| 2019年3月10日 | K-1 | ヤン・ | 皇治の判定勝ち |
| 2019年8月24日 | K-1 | 大岩龍矢 | 皇治の延長判定勝ち |
| 2019年11月24日 | K-1 | 川原誠也 | 皇治のKO勝ち |
RIZIN参戦後の主な試合
2020年からはRIZINを主戦場にした。キックボクシングルールの那須川天心戦をはじめ、2023年末にはMMAルールにも挑み、三浦孝太にTKO勝ちしている。2025年5月のシナ・カリミアン戦と2026年5月の平本蓮戦は、いずれも特別ルールの試合で引き分けだった。
| 年月日 | 大会 | 対戦相手 | 勝者・決着 |
|---|---|---|---|
| 2020年9月27日 | RIZIN.24 | 那須川天心 | 那須川の判定勝ち |
| 2020年12月31日 | RIZIN.26 | 五味隆典 | 五味の判定勝ち |
| 2021年6月27日 | RIZIN.29 | 梅野源治 | ノーコンテスト |
| 2021年6月27日 | RIZIN.29 | 白鳥大珠 | 白鳥の判定勝ち |
| 2021年11月20日 | RIZIN.32 | 祖根寿麻 | 皇治の判定勝ち |
| 2021年12月31日 | RIZIN.33 | YA-MAN | YA-MANの判定勝ち |
| 2022年3月20日 | RIZIN.34 | 梅野源治 | 皇治の判定勝ち |
| 2023年4月1日 | RIZIN.41 | 芦澤竜誠 | 芦澤の判定勝ち |
| 2023年12月31日 | RIZIN.45 | 三浦孝太 | 皇治の2R59秒TKO勝ち |
| 2024年7月28日 | 超RIZIN.3 | 芦澤竜誠 | 芦澤の判定勝ち |
| 2025年5月4日 | RIZIN男祭り | シナ・カリミアン | 引き分け |
| 2026年5月10日 | RIZIN.53 | 平本蓮 | 引き分け |
RIZINでの公式戦は、2024年7月の芦澤との再戦が最後になる。今回の永澤戦は、皇治にとって立ち技の公式戦としては2023年4月の芦澤戦以来の試合だ。
ワンデイトーナメント案はまだ検討段階
27日の会見には、里見と朝久も加わった。里見は皇治の王座挑戦に異論を示し、皇治の挑戦を許したことには自分にも責任があると話したうえで、4人でのワンデイトーナメントを提案した。
永澤はこの案を面白いと受け止め、朝久も同意した。皇治はファイトマネーを上乗せするなら受けると条件を付けた。須藤プロデューサーはこの場では決められないとしながらも、王者の永澤がよければやりたいと前向きな姿勢を見せている。
このため、王者の判断次第ではタイトルマッチがワンデイトーナメントに変わる可能性もあると報じられている。永澤は会見後の取材で、決めるのは王者の自分だとして、周囲と相談したうえで判断すると話した。10月28日時点の公式発表では、12月29日の対戦カードは永澤と皇治のタイトルマッチのままだ。
37歳の挑戦者と、11月10日に37歳になる王者。どちらの形で行われるにしても、横浜BUNTAIのリングで2人が向き合う日まで約2か月となった。大会の放送・配信は、K-1公式サイトの大会ページで10月28日時点では「未定」となっている。27日の会見はABEMAで生配信された。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]












































































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