日本航空石川ラグビー部、県大会決勝で史上最多147点 22大会連続22回目の花園へ

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第106回全国高校ラグビー大会の石川県予選決勝が11月1日、金沢市営球技場であり、日本航空高等学校石川(日本航空石川)が石川県立鶴来高等学校を147-3で下した。21トライを奪い、コンバージョンキックもすべて成功。147点は石川県予選の最多得点を22点更新する数字となった。22大会連続22回目の花園出場が決まり、全国大会は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する。
21トライ、ゴールも全部成功の147点
決勝は県高校総体ラグビー大会を兼ねて行われ、カードは13年連続で日本航空石川と白山市の鶴来の顔合わせだった。今大会の出場は4チームで、シード校の日本航空石川にとっては決勝が初戦であり、唯一の試合でもあった。
先制したのは日本航空石川だ。これに対し、鶴来が反撃に出て、相手のゴールラインまであと5メートルに迫る場面をつくる。ところが反則を取られ、ここでは得点につながらなかった。
その後は日本航空石川がフォワードとバックスの両方で攻め続け、トライを重ねた。21本のトライに対し、トライの後に狙うゴールキック(コンバージョン)はすべて成功。1トライ5点にゴールの2点が加わる計算で、21本すべてが7点になり、そのまま147点に届いた。
これまでの石川県予選の最多得点は125点。そこから22点の更新で、地元局は「県大会の決勝戦史上最多」と伝えている。
一方の鶴来は3点を返した。昨年までの決勝12度の対戦では無得点が6度あり、直近7大会では2021年と2023年の3点が最高だった。3年ぶりの得点ではあったものの、「3点の壁」を越えることはできなかった。鶴来は23年ぶりの花園を目指していた。
1年前の決勝とは景色がまるで違う。2025年11月3日の第105回県予選決勝は、雨とみぞれが打ち付ける中での試合となり、日本航空石川は9トライの57-0で21連覇を決めていた。前半を33-0で折り返したものの、後半は開始3分のトライの後、20分以上も得点が止まる。ボールが滑って手につかない場面もあった。それでも前半には金沢市立兼六中学校出身のフッカー馬医和輝がトライを挙げ、後半はトンガからの留学生でナンバーエイトのエドウィン・ランギらが点差を広げている。試合後、紙谷直樹監督は「鶴来のディフェンスがよかった。いい勉強になった」と相手をたたえ、悪天候に苦しんだことも明かしている。
創部3年目から続く22連覇
日本航空高等学校石川のラグビー部は2003年に創部した。初めて県予選を制したのは創部3年目の2005年で、この年の第85回大会が花園初出場にあたる。以後は一度も県の頂点を譲らず、第106回の今回で22大会連続22回目の出場となる。初出場からの通算回数と連続回数が同じ数字になるのは、そのためだ。
花園での最高成績は2017年度の第97回大会のベスト8。2018年1月1日の3回戦で石見智翠館(島根)を42-14で破り、創部以来初めて準々決勝に進んだ。石川県勢として初の8強入りでもあった。
ただ、ここ数年は2回戦の壁が続く。直近4大会はいずれも2回戦で敗れ、前回の第105回大会も2回戦で関西学院(兵庫)に17-27で競り負けた。今季のチームは高校日本代表候補の選手を2人擁する。
高校ラグビーは部員の減少が深刻だ。県内の出場が4チームにとどまった今大会の数字にも、その事情が表れている。
能登半島地震で輪島を離れ、拠点を転々と
日本航空高等学校石川は石川県輪島市にある。2024年1月1日の能登半島地震で校舎と寮が大きな被害を受け、寮で暮らしていたラグビー部員も被災した。校舎や寮の復旧の見通しは立たず、能登空港キャンパスは奥能登の復旧・復興の拠点にもなった。
チームとしての練習を再開できたのは2月4日だった。岐阜県恵那市にある中部大学の研修センターに泊まり込んでの再開で、愛知県の中部大春日丘高校を率いる宮地真監督が力を貸した。続いて3月には東洋大学ラグビー部の寮やグラウンド、ウエート場を10日あまり借りて全国高校選抜大会に備えた。紙谷監督は東洋大学の施設について「ここがまた素晴らしい環境でした。ご飯も美味しい」と感謝を口にしている。北信越の王者として臨んだ選抜大会は1回戦で京都成章に敗れ、敗者戦でも佐賀工に14-15の1点差で屈した。4月からは学校ごと東京都青梅市へ一時移転し、学校法人明星学苑が無償で提供した青梅のキャンパスで学校生活を送る。2025年11月の県予選の時点でも、ラグビー部は避難先の東京を拠点に活動していた。
当時の主将でセンターの上野魁心は、拠点を移しながらの準備期間について「みんな言い訳せずにハードワークしてくれた」と話した。選抜大会を終えた後、プロップの川上聖翔は「輪島のために、という気持ちはみんなの心の中にあります」と話していた。
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監督と主将が語ったこと
147点の試合を終え、紙谷監督は「日頃の仲の良さがチームワークに現われ、ミスがあっても声を掛け合ってプレーできていた」と話した。点差が開いた試合でも、ミスの後に選手同士が声を掛け合えていたことを監督は評価した。
主将の三井奏汰が見据えるのは、全国大会の3回戦だ。直近4大会で2回戦止まりが続いていることに触れたうえで、「地震があった元日(3回戦予定)に勝ってベスト8入りし、能登に元気を届けたい」と意気込んだ。地震からちょうど3年となる2027年1月1日は、花園で3回戦が組まれる日にあたる。
花園は12月27日開幕、抽選会は12月5日
第106回全国高校ラグビー大会には全国から51代表が出場する。3回戦までの組み合わせ抽選会は12月5日に行われ、大会は12月27日に東大阪市花園ラグビー場で開幕する。
日本航空石川が目標に掲げる元日の3回戦へ進むには、年内の試合を勝ち抜く必要がある。2017年度以来となる2度目の8強入りへ、22度目の花園に挑む。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 疾風(HAYATE)]







































































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