サンリオがVIVANTコラボを中止、理由は「企業理念にそぐわない表現」 中国法人に続き日本でも、キティ=乃木など6キャラの対応と第2弾の行方

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
サンリオは10月29日、TBS系日曜劇場「VIVANT」とのコラボを終了すると公式サイトで発表した。理由は「企業理念にそぐわない表現」で、今後の展開も含め全て取りやめる。中国法人の表明に続く判断。第2弾や購入済み商品の扱いは、10月30日夕方時点で個別の案内が見当たらない。
サンリオが公式サイトで示した中止の理由
株式会社サンリオは10月29日、公式サイトに「VIVANT×サンリオキャラクターズ コラボレーション終了に関するお知らせ」を載せた。放映中のドラマとのコラボ商品に「さまざまなご意見」が寄せられ、心配をかけたことを深くわびる内容だった。
中止の理由を述べた一文は、次のとおりだ。
「本コラボレーションに関連するコンテンツにつきまして、サンリオの企業理念にそぐわない表現が含まれていると判断し、すべての取り組みおよび今後の展開、プロモーション活動を中止することを決定いたしました。」
お知らせは「現在、必要な対応を速やかに進めております」と続く。創業以来掲げてきた「みんななかよく」の企業理念と、「One World, Connecting Smiles.」というビジョンにも触れ、今後のコラボ企画では「確認体制を一層強化してまいります」と結んだ。
どの場面のどんな表現が理念に合わないのか、具体的な説明はない。中国やドラマへの批判にも、お知らせは触れていなかった。
中国法人が先に表明、背景にドラマの拷問描写
日本での発表に先立ち、サンリオの中国法人「三麗鴎(上海)国際貿易」が中国のSNS・微博(ウェイボー)でコラボの終了を表明していた。こちらも「サンリオグループの企業理念にそぐわない表現」を理由に挙げ、今後のプロジェクトや宣伝活動を中止するとしている。表明の日付は、28日夜とする報道と29日とする報道に分かれる。
背景には、第2シーズンの描写への中国側の批判があると報じられている。10月4日放送の第19話で、中国系の秘密情報組織「シンシー」が別班員の和田貢(平山祐介)を拘束し、指を切断する場面が流れた。この描写について、25日に中国中央テレビ系の「央視新聞」、26日に環球時報が相次いで批判を載せ、中国のSNSでも話題が広がった。
関連記事:VIVANT、中国国営テレビが拷問場面を批判 問題視された「中国の別班」シンシーは架空の組織
放送するTBSも動いていた。龍宝正峰社長は28日の定例会見で、寄せられた意見を「真摯に受け止めている」と述べ、作品は「完全なフィクションによるエンターテインメント作品」だと説明した。特定の国を敵視したり、おとしめたりする意図はないとし、暴力描写についても、視聴者に不快な思いや過度な恐怖を与えていないかは今後も検討すべき課題だとの考えを示している。
サンリオの日本の発表は、この会見の翌日だった。
中国外務省の郭嘉昆副報道局長も29日の定例会見でドラマを批判した。
キティ=乃木など6キャラ、7月に発売されたコラボ
コラボは第2シーズンの放送前に始まった。6月19日に番組公式Xのサブアカウントが予告し、同月下旬に商品の詳細を公表。7月3日正午からTBSショッピングのウェブ販売が始まり、一部商品は先行予約の受け付けとなった。
同じ7月3日から16日までは、東京駅キャラクターストリートのG階段下ワゴンで期間限定ショップも開いた。カラビナ付きの「むにゅぐるみ」のほか、シール、キーホルダー、Tシャツなどが並んだ。
サンリオの6キャラが、それぞれドラマの登場人物に扮するデザインだった。「誰が誰か」の組み合わせは次のとおりだ。
| サンリオキャラクター | 扮した登場人物(演じる俳優) |
|---|---|
| ハローキティ | 乃木憂助 |
| ハンギョドン | 野崎守 |
| マイメロディ | 柚木薫 |
| ポムポムプリン | ドラム |
| シナモロール | ノコル |
| クロミ | 黒須駿 |
キティは砂漠をさまよう乃木の姿、ハンギョドンはひげを生やした野崎、マイメロディは白衣姿の薫に変わる。ドラムは劇中、スマートフォンの音声で話す人物で、その声は林原めぐみが担う。シナモロールは組織「テント」のナンバー2・ノコル、クロミは乃木の後輩で別班員の黒須に扮した。
発売から約4カ月。最終回まで残り2話という時期に、企画は止まった。
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第2弾と購入済み商品、最終回までの行方
番組公式Xは10月25日、第2弾グッズの発売決定を告知していた。中止の発表は、そのわずか4日後だった。第2弾の具体的な商品や発売日は、確認できた範囲では明らかになっていない。
サンリオのお知らせは「今後の展開」も中止すると明記している。ただ、第2弾について個別に触れた案内は、10月30日夕方時点で確認できていない。
7月からTBSのショップなどで販売していたキーホルダーなど約10種のコラボ商品は、すでに取り下げたとサンリオの広報が説明したと報じられている。一方、すでに購入した商品や予約分の扱い、返金の有無は、サンリオの発表には書かれていない。TBS側からの案内も、同じ時点で見当たらなかった。予約した人は、購入先からの連絡を確かめておきたい。
SNSでは受け止めが割れる。中止を妥当とする投稿がある一方、「中国の圧力に屈した」との批判も出たと報じられている。
ドラマは11月1日に第23話、11月8日に最終回の第24話を放送する。物語が結末へ向かう中、サンリオとの企画だけが一足早く終わりを迎えた。
[文/構成 by ライター 飯田タツヤ]










































































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