MediaDogs

新着記事

渡辺和大、慶大からソフトバンク3位指名 高松商の同期で巨人の浅野翔吾とプロでの対戦を望む

渡辺和大、慶大からソフトバンク3位指名 高松商の同期で巨人の浅野翔吾とプロでの対戦を望む

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

慶應義塾大学の左腕・渡辺和大が10月22日のドラフト会議で、ソフトバンクから3位指名を受けた。香川県立高松商業高等学校で巨人・浅野翔吾と同級生だった22歳は、会見で「はるか上の存在」だった浅野の名前を挙げ、プロでの対戦を望んだ。2022年夏の甲子園で52年ぶりの8強に入った2人が、今度はプロの世界で顔を合わせる。

最速151キロ左腕、ソフトバンクが3位で交渉権

2026年のプロ野球ドラフト会議は10月22日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で開かれた。ソフトバンクは1位で青山学院大の鈴木泰成、2位で立命館大の有馬伽久を指名。続く3位で名前を呼んだのが、慶大のエース・渡辺和大(4年)だった。

球団の支配下指名は9人で、うち大学生(海外の大学を含む)が8人を占める。上位3人はそろって大学の投手だった。

指名の瞬間、渡辺は会見場を一時離れ、控え室にいた。横浜市の日吉キャンパスに集まった野球部員から大歓声が上がり、その後、本人が姿を見せた。

「憧れだったプロ野球という舞台が決まったことは非常にうれしいです」。会見では笑顔でそう話し、指名を待つ間の気持ちも隠さなかった。いつ呼ばれるのか、あるいは呼ばれないのか、不安でいっぱいだったと明かし、「突然だったので驚きの方が強かったです」と続けた。

ソフトバンクには柳町達、正木智也、廣瀨隆太と慶大の先輩が並ぶ。渡辺は先輩が多く活躍する球団であり、パ・リーグで一番強い球団で戦えることがうれしいと語った。目標を問われると「1年目から勝ち頭になれる投手になりたい」と宣言する。会見後には色紙に「新人王」と書き込み、目標かと聞かれて「はい」と短く答えた。

高松商の同級生・浅野翔吾は「はるか上の存在」

会見で渡辺が熱を込めて語ったのが、高校の同級生の話だった。巨人の外野手・浅野翔吾。2人は高松商で同じ学年を過ごし、渡辺はエース、浅野は主将として2022年夏の甲子園を戦った。

「高校時代ははるか上の存在。これからは(同じ)プロとして戦えるので対戦したい気持ちもある」

浅野は高校卒業と同時に2022年のドラフト1位で巨人へ進み、渡辺は慶大を選んだ。進む道は分かれたが、渡辺にとって浅野は大学4年間の支えだったという。プロという一段、二段上のレベルで頑張る浅野の活躍を耳にするたびに自分も頑張ろうと思えた、そのおかげで4年間やれた、と振り返った。1軍で活躍するニュースも見ていたと明かし、「ここからは共に戦っていくので、プロの舞台で対戦したい」と話した。

セ・リーグの巨人とパ・リーグのソフトバンク。公式戦で2人が向き合う場は交流戦や日本シリーズに限られる。左腕の渡辺と右打ちの浅野。実現すれば、高松商の同期対決になる。

2022年夏、甲子園8強を一緒に戦った2人

2人が並んで注目を集めたのは2022年夏だった。香川大会決勝の相手はライバルの英明。渡辺は9回4失点で完投し、6-4で勝って3大会連続22度目の甲子園出場を決めた。8回、2死一塁から連続四球で満塁を招いた場面では足がつり、治療に下がる直前に捕手へ「頼む、投げさせてくれ」と訴えたという。試合後は「あまり覚えてないです…」と話しつつ、「うれしいです」と喜んだ。この試合で浅野は4回に3ランを放つなど3打数3安打3打点と打線を引っ張った。

甲子園でも2人は役割を果たす。浅野が初戦で2打席連続本塁打を放つと、渡辺は3回戦の九州国際大付(福岡)戦で1失点完投。2-1の接戦を制し、高松商は52年ぶりのベスト8に進んだ。

準々決勝の相手は、その年のセンバツで準優勝した近江(滋賀)。浅野はエース山田陽翔から3回に同点2ランを放ち、4打数3安打2打点と食い下がったが、試合は6-7で敗れた。対戦前、近江打線について渡辺は、抑えようと力みすぎず淡々と投げたいと話していた。

4年後、その2人がそろってプロの扉を開ける。

慶大では2度の最優秀防御率、大学選手権で8者連続三振

渡辺は2004年5月28日生まれ、香川県出身。香川大学教育学部附属坂出中学校から高松商へ進み、1年秋から公式戦で投げた。身長180センチの左投げ左打ち。最速151キロの直球に、スライダーやチェンジアップを組み合わせる。

慶大では1年秋から東京六大学リーグで登板した。名前が知られたのは2年秋で、9試合で3勝2敗、54回で57三振を奪い、防御率1.17で初の最優秀防御率に輝く。4年春はさらに安定し、7勝2敗、防御率1.28。2度目の最優秀防御率と初のベストナインを手にし、チームのリーグ優勝を支えた。

6月の全日本大学野球選手権では、13日の準決勝で東北福祉大と対戦した。8回途中まで1安打1失点、15三振を奪う投球で、2回から大会タイ記録となる8者連続三振をマークする。チームは5-2で勝ち、決勝で関西大に1点差で敗れて準優勝。渡辺は大会の最優秀投手賞に選ばれた。

一方、プロでの道を先に歩んだ浅野は、入団4年目の今季は1軍で9試合に出場し、打率.185、1本塁打。1軍通算は102試合で7本塁打となった。

秋は左肩に不安も「早慶戦に投げられる」

順調に見えたラストイヤーだが、夏以降は試練が続いた。大学日本代表に選ばれながら、8月29日の高校日本代表との壮行試合を前に熱中症で辞退。秋のリーグ戦開幕までに万全の状態をつくれなかった。

9月27日の立大戦では5回2安打1失点(自責点0)、6三振と復調の兆しを見せ、この日は6球団が視察に訪れた。ところが、ドラフト3日前の10月19日の明大戦で左肩の不調を訴え、17球で降板。精密検査を受ける事態になった。

本人は問題ないことを強調した。ここからキャッチボールとブルペンでの投球を始めたいとしたうえで、11月7日に始まる早慶戦について「医師からは早慶戦に投げることができると言われている」と話す。堀井哲也監督は、本人は投げたいだろうとしたうえで、医師の指示に従いながら起用を判断する考えを示した。

高松商で浅野の背中を追った左腕は、4年間で大学屈指の投手になった。まずは学生最後の早慶戦、その先に新人王の目標が待つ。巨人の同級生とマウンドと打席で向き合う日へ、渡辺の歩みが始まる。

関連記事:日本ハム、ドラフト支配下5人中4人が高校生 1位菰田陽生に新庄監督「僕は(1軍に)上げます」

[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More
Return Top