MediaDogs

新着記事

島袋将、メドベージェフとの2回戦へ 1回戦で逆転勝ち、ツアー大会で10大会ぶりの2回戦進出

島袋将、メドベージェフとの2回戦へ 1回戦で逆転勝ち、ツアー大会で10大会ぶりの2回戦進出

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

男子テニスのアルマトイ・オープン(ATP250、カザフスタン・アルマトイ、室内ハードコート)で、世界ランク109位の島袋将(29)=有沢製作所=が10月20日(現地時間)のシングルス1回戦で同70位のロマン・サフィウリン(ロシア)に6-7(4)、6-4、6-4で逆転勝ちした。ツアー大会での2回戦進出は6月のハレ以来、10大会ぶり。2回戦では第1シードで前年覇者、世界5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。

タイブレークを落としてから逆転、2時間8分の初戦

試合はコート1の第1試合として、現地時間10月20日11時30分(日本時間同日15時30分)開始予定で組まれた。サフィウリンは予選を勝ち上がってきた同じ29歳で、両者はこれが初対戦だった。

第1セットは互いにサービスゲームを落とさず、タイブレークへもつれ込む。島袋は4-4から3ポイントを続けて奪われ、このセットを先に失った。

第2セットも出だしでつまずいた。第2ゲームでブレークを許し、0-2とリードされる。だが、ここから2度のブレークに成功して流れを引き戻し、6-4でセットカウントを1-1に戻した。

ファイナルセットは2-2で迎えた第5ゲームが分かれ目となった。島袋がこのゲームでブレークを奪うと、その後は自分のサービスゲームを最後まで守り切る。マッチポイントを握ったサービスゲームも落ち着いて締め、2時間8分で勝負を決めた。

相手のサフィウリンは、9月下旬の杭州の大会で準決勝まで勝ち進み、メドベージェフに5-7、4-6で敗れた選手だ。ランキングで約40位上の相手に、1セットを先に落としてからひっくり返した白星だった。

6月のハレから続いた10連敗

「10大会ぶり」の数え方は、ATPツアーと四大大会の本戦で、最後に2回戦へ進んだ大会からの数だ。島袋は6月、芝のハレ(ATP500)で1回戦を勝ち、2回戦でフランシス・ティアフォー(米国)に4-6、5-7で敗れた。そこから先は、出場した大会のすべてで初戦敗退が続いた。

#大会時期1回戦の結果
1ウィンブルドン6月ハイメ・ファリアに1-3で敗戦
2ロスカボス7月ロドリゴ・パチェコメンデスに1-2で敗戦
3モントリオール8月マリン・チリッチに0-2で敗戦
4シンシナティ8月フベルト・フルカチュに0-2で敗戦
5ウィンストンセーラム8月ミオミル・ケツマノビッチに0-2で敗戦
6全米オープン8月アルテュール・リンダークネシュに1-3で敗戦
7杭州9月ユーゴ・ガストンに0-2で敗戦
8ジャパン・オープン10月デニス・シャポバロフに0-2で敗戦
9上海マスターズ10月ミオミル・ケツマノビッチに0-2で敗戦
10アルマトイ・オープン10月ロマン・サフィウリンに2-1で勝利

ハレの2回戦から数えると、ツアー大会の本戦での連敗は10。アルマトイでの勝利がその連敗を止めた。

全米オープンは第1セットを先に取りながら、世界29位のリンダークネシュに逆転を許した。ウィンブルドンでも予選勝者を相手に4セットまで粘っている。競り合いの末に落とす試合もあり、あと一歩の白星が遠い期間だった。10月1日の地元開催、ジャパン・オープン(東京)でもデニス・シャポバロフ(カナダ)に5-7、1-6で敗れ、続く上海マスターズはワイルドカード(主催者推薦)で出場したが、初戦を突破できなかった。

今季の歩みをたどると、ツアー本戦の白星は2月が最初だった。予選から出たメキシコのアカプルコ(ATP500)で、1回戦でアドリアン・マナリノ(フランス)を6-3、6-4で破る。2回戦はウー・イービン(中国)に3-6、6-7(4)で敗れ、ベスト8には届かなかった。

続く6月は、島袋にとって飛躍の月となった。予選から出場したシュツットガルト(ATP250、芝)でニック・キリオス(オーストラリア)を破り、ツアー大会で初めて準々決勝へ進む。翌週のハレでも1回戦でタロン・グリークスプア(オランダ)を下し、2大会続けて初戦を突破した。8月にはシングルスの自己最高位となる87位まで上がっている。

その後に始まった連敗を、北米と東アジアを転戦したあとの中央アジアで止めた。アルマトイは今季16回目のツアー本戦出場で、今季のツアー本戦での勝利はこれで5つ目。4か月ぶりに、ツアー大会で次のラウンドへの切符をつかんだ。

2回戦の相手は世界5位、大会連覇を狙うメドベージェフ

メドベージェフ(30)は元世界1位で、2021年の全米オープン覇者。2025年のアルマトイ・オープン決勝でコランタン・ムテ(フランス)を7-5、4-6、6-3で破り、優勝している。

2026年はブリスベン、ドバイ、杭州で3つのタイトルを手にし、10月20日時点でハードコートでの勝利数はツアー最多。得意のサーフェスで迎える一戦となる。秋のアジアシリーズでは杭州で優勝し、北京は準決勝のノバク・ジョコビッチ(セルビア)戦で、5-7、3-5とリードされた場面で打ったボールが観客に当たり、失格となった。上海マスターズも準決勝まで進み、10月17日にスペインの20歳、ラファエル・ホダルにストレートで敗れた。年間上位8人が出場するATPファイナルズ(トリノ)の出場権はまだ確定していない。上海から休まずアルマトイへ入ったメドベージェフは、少し疲れていると認めつつ、キャリアで疲れているのは初めてではないと話した。アルマトイを欠場していたら全く意味がなかった、とも語っている。

大会は上位4シードが1回戦免除のため、メドベージェフにとって島袋戦が今大会の初戦になる。両者のツアーでの対戦はこれまでになく、初顔合わせとなる。

2回戦は10月22日以降、勝てば準々決勝

アルマトイ・オープンは10月19日から25日までの日程で行われ、賞金総額は107万5160ドル。2024年はカレン・ハチャノフ(ロシア)、2025年はメドベージェフが制した。現地時間10月21日の試合予定に島袋とメドベージェフの一戦は入っておらず、2回戦は10月22日以降に組まれる。日本時間10月21日昼の時点で、22日の試合順と開始時刻は大会側からまだ発表されていない。アルマトイは日本より4時間遅く、現地の昼前に始まる試合は日本時間の午後にあたる。

島袋が勝てば準々決勝に進む。相手は、1回戦を勝ったテレンス・アトマン(フランス)と、マテオ・ベルッチ(イタリア)対トマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン、第6シード)の勝者による2回戦の勝ち上がりとなる。

同じ大会には、世界ランク124位で20歳の坂本怜も予選2試合を勝ち抜いて本戦に出た。坂本は10月20日夜の1回戦で、第5シードのハチャノフに2-6、4-6で敗れている。坂本は上海マスターズで初戦を突破していたが、アルマトイでは1回戦で姿を消し、日本勢で勝ち残ったのは島袋ひとりだ。

関連記事:坂本怜、上海マスターズ初戦突破で2回戦はルブレフ戦 世界137位がストレート勝ち

8月に87位まで上げたランキングは、10連敗の間に109位まで下がった。連敗を止めた次の相手は世界5位。ツアー大会で初の8強に入った6月のシュツットガルト以来となる、1大会2勝目をかけて、島袋は大会第1シードに挑む。

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

エンタメ

More

スポーツ

晴れた日の野球場のマウンドに置かれた硬式野球ボール

米沢友翔、能登半島地震で「珠洲に残る」と言った長男に両親は「大阪へ戻って野球をし...

石川県珠洲市出身、関西大の左腕・米沢友翔。大学1年の正月に能登半島地震に遭い「珠洲に残る」と伝えた長男に、両親は「大阪へ戻って野球をしなさい」と背中を押した。左肘のけがを越え、54年ぶりの日本一で最高殊勲選手賞。ドラフト1位候補の原点をたど...
More

ライフハック/実用

More

グルメ

More

社会/ニュース

More
Return Top