最優秀バッテリー賞2026、阪神・髙橋遥人―伏見寅威と西武・平良海馬―小島大河

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スポーツニッポン新聞社が制定する「2026プロ野球最優秀バッテリー賞」の選考結果が10月20日に発表され、セ・リーグは阪神の髙橋遥人(30)と伏見寅威(36)、パ・リーグは西武の平良海馬(26)と小島大河(22)が選ばれた。伏見は昨年の日本ハムに続く受賞で、両リーグでの受賞は史上初。小島は新人捕手として初めての受賞者になった。
セは満票の「ハルトラ」、パは防御率1.36の平良と新人捕手
賞は1991年に始まり、今年で36回目。投手だけでなく、チームを支える捕手にも光を当て、シーズンを通して活躍したセ・パ両リーグの「ナンバー1バッテリー」を選ぶものだ。報道によると、投手は先発ローテーションの一員か救援投手としてシーズンを通して働いたことが最低条件で、捕手はインサイドワークや盗塁阻止率、捕逸の少なさなどで評価される。4選手には賞金100万円などが贈られ、授賞式は11月24日に東京都内で開かれる予定だ。
阪神と西武は10月20日、それぞれ球団公式サイトで受賞を発表した。髙橋、平良、小島はいずれも初受賞。西武のバッテリーが選ばれるのは2019年の増田達至―森友哉以来、7年ぶりとなった。阪神からは2025年の村上頌樹―坂本誠志郎に続く選出で、2年連続でセ・リーグの受賞バッテリーを出した。
報道によると、セ・リーグは選考委員11人の満票で決まった。パ・リーグは平良―小島が9票を集め、リーグ優勝したソフトバンクの前田悠伍―山本祐大の2票を上回った。
セの選考では、巨人のマルティネス―大城卓三と迷ったという牛島和彦氏が「リーグ連覇には“負けない高橋”が欠かせなかった」と髙橋を推した。捕手出身の伊東勤氏は伏見について「物おじしない大胆なリードもする。阪神投手陣には新鮮だったと思う」と分析し、大野豊氏は坂本誠志郎の負担を減らした点も優勝への貢献に挙げている。パの前田悠伍は12勝1敗と好成績だったが、投球回が111回2/3で規定に届かなかったことがマイナスに働いたという。
4選手の2026年成績
NPB公式記録による2026年レギュラーシーズンの成績は次のとおり(10月21日時点)。
| 選手 | 球団 | 主な成績 |
|---|---|---|
| 髙橋遥人(投手) | 阪神 | 23試合16勝3敗、防御率1.87、159回、150奪三振、完封4 |
| 伏見寅威(捕手) | 阪神 | 54試合、打率.221、16打点 |
| 平良海馬(投手) | 西武 | 23試合12勝5敗、防御率1.36、146回、141奪三振、完封1 |
| 小島大河(捕手) | 西武 | 99試合、打率.267、9本塁打、40打点 |
髙橋は最多勝と勝率第1位のタイトルを手にし、阪神のリーグ連覇を支えた。伏見の出場は54試合にとどまったが、報道によると、髙橋が先発した試合のうち19試合でマスクをかぶり、16勝のうち13勝を一緒に挙げている。数字の上でも、髙橋の白星の大半に伏見が関わった1年だった。
平良は防御率1.36でパ・リーグの最優秀防御率に輝いた。10月6日の西武の発表によると、球団で防御率1.50未満の最優秀防御率は、前身の西鉄ライオンズ時代の稲尾和久以来となる。報道によると、小島とは20試合でバッテリーを組み、12勝のうち11勝を挙げ、2人で組んだ試合の防御率は0.87だった。
関連記事:髙橋遥人、9・10月度の月間MVP 同一年4度目の受賞はセ・リーグの投手・打者部門を通じて初
移籍1年目の捕手と積み上げた13勝
伏見は東海大を経て2012年度ドラフト3位でオリックスに入り、2022年オフに国内FA権を使って日本ハムへ移った。2025年は日本ハムで伊藤大海と組んでこの賞を受け、同年11月14日に島本浩也との交換トレードで阪神に加わった。オリックス時代には山崎福也との「サチトラ」で知られたが、阪神では髙橋とのコンビが「ハルトラ」と呼ばれる。
初めて公式戦でバッテリーを組んだのは3月28日の巨人戦だった。9年目で初めて開幕ローテーションに入った髙橋が3安打完封し、伏見にとっても阪神での最初の試合になった。伏見は球団を通じ「一番最初のジャイアンツ戦はすごく印象的になってますね」とコメントし、受賞については「結局は遥人がすごく頑張ってくれていたことでこの賞は取れたと思っているので、遥人に感謝したいです」と相棒を立てた。
だが、髙橋の受け止め方は違う。
「ボールだけではなく、緊張や不安も全部寅威さんが受け止めてくれました」。髙橋は球団の発表でそう明かし、「僕のボールや成績に一番影響を与えてくれた人は寅威さんなので、寅威さんのおかげです」と言葉を重ねた。伏見が6月下旬に腰のコンディション不良で出場選手登録を外れた際には、自分からメッセージを送ったという。今季ワーストの6失点を喫した8月5日のDeNA戦の後には、伏見から「下を向くな」と声を掛けられたことも打ち明けている。
リードの考え方について、伏見は「基本的にまずはピッチャーが投げやすいように考えてあげることを大事にしています」と語る。打者に合わせすぎると投手が自分の投球をできなくなるため、投手を主体にしたうえで、相手打線の1、2人のキーマンにだけ攻め方を話し合うのが流儀だ。
2度目の先発転向とドラフト1位捕手
平良は2022年に最優秀中継ぎ、2025年に抑えとして最多セーブのタイトルを取り、今季は自ら志願して先発に回った。プロで2度目の先発転向だった。中継ぎ、セーブ、防御率の3タイトルを1人の投手が手にしたのはNPB史上初めてで、平良は10月6日のコメントで「先発の方がよりチームに大きく貢献できると考えている」と話していた。
その右腕の球を受けたのが、東海大相模高から明大を経てドラフト1位で入団した小島だ。開幕からスタメンマスクをつかみ、3月29日のロッテ戦(ZOZOマリンスタジアム)で初めて平良と組むと、いきなり完封勝利へ導いた。150キロ台後半の直球には最初「捕るのが必死」だったといい、サインや球種を覚えるところから始まった。データを重く見る平良の登板日は、打者の苦手な球種まで話し合う準備が続いた。
平良は球団を通じ「小島はルーキーながら1年間本当によく戦ってくれました」とたたえた。小島は「平良さんの球は、どこに投げても打たれないと思うほど素晴らしく、1年目からバッテリーを組むことができて、とても勉強になりました」と感謝し、「次は自分自身の力でも貢献して、またこの賞を受賞できるようにがんばりたいです」とも語った。選考委員の野村謙二郎氏は、2人で組んだ20試合の防御率0.87を挙げ「よほど息が合っていないと残せない数字」と評価している。
授賞式は11月24日、小島は侍ジャパン合宿へ
4選手は11月24日の授賞式に臨む。報道によると、小島はその前に、11月3日から始まる「ラグザス アジアプロ野球チャンピオンシップ2026」に向けた侍ジャパンの宮崎合宿に参加する。大会は11月12日から15日まで東京ドームで行われ、西武は10月7日に小島の代表選出を発表した。小島は球団を通じ「今後の自分の成長に生かせるようがんばりたいです」とコメントしている。
36歳で初めてセ・リーグの賞を手にした伏見と、22歳で新人捕手として初めて選ばれた小島。年齢は14歳離れているが、2人とも相棒の投手を立て、感謝を口にした点は変わらなかった。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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