南野拓実、約9か月ぶりベンチ入り 左膝前十字靱帯の大けがから試合復帰が近づく

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モナコの南野拓実(31)が現地時間9月18日、リーグ・アン第5節のRCランス戦でベンチに入った。2025年12月21日に左膝前十字靱帯を断裂して以来、約9か月ぶりの公式戦メンバー入り。出場機会はなく、ピッチに戻る日は次の段階に持ち越された。チームは2-1で競り勝ち、今季4勝目を挙げている。
ランス戦でベンチ入り、出場はなし
試合は現地時間9月18日夜、日本時間では19日未明にモナコのホームで行われた。南野は控えに名前が並んだだけで、最後までベンチを動かなかった。それでも、昨年12月の負傷後に公式戦の試合登録メンバーへ入るのはこれが初めてだ。
モナコは前半32分、パリス・ブルナーが先制点を決める。後半12分にランスのマテュー・ウドルにヘディングで同点とされたが、後半39分にランスのDFジョナタン・グラディのオウンゴールで勝ち越した。これで開幕5試合を4勝1分けとし、勝ち点13で暫定ながら首位に立った。
南野の状態については、モナコの公式SNSが練習に戻った姿を伝えており、9月4日の第3節パリ・サンジェルマン戦では招集リスト22人に今季初めて入っていた。ただし、リーグ・アンの試合当日の登録は20人まで。このときは最終的にメンバーから外れた。フィリペ・ルイス監督は「PSG戦に招集したのは、チームの一員として完全に溶け込んでいる感覚を味わってもらい、ウォームアップにも参加してもらいたかったからだ」と、招集そのものが段階的な復帰の一環だったと説明している。
そこから2週間。ようやくベンチに座るところまで来た。
負傷は2025年12月21日、クープ・ドゥ・フランスのオセール戦
けがを負ったのは、2025年12月21日のクープ・ドゥ・フランス・ラウンド32、オセール戦だった。先発した南野は前半36分に左膝を痛めて倒れ込み、担架でピッチを離れる。翌22日、モナコは左膝前十字靱帯断裂と発表した。
この時点で、南野は日本代表の主将としてピッチに立つことも多い立場にいた。2025年10月のブラジル戦では0-2から反撃ののろしとなる1点を決め、11月のガーナ戦では先制点を奪ったばかりで、状態は上向きだった。負傷は、その流れが止まった瞬間でもある。
北中米ワールドカップには間に合わなかった。それでも本人は大会前、日本代表に帯同する意向を公表し、リハビリを続けながらチームと行動をともにした。
復帰までの足取りは、公になっている範囲で次のように整理できる。日付はいずれも現地時間だ。
| 日付(現地時間) | 出来事 |
|---|---|
| 2025年12月21日 | クープ・ドゥ・フランス・ラウンド32のオセール戦に先発。前半36分に左膝を痛め、担架でピッチを離れる |
| 2025年12月22日 | モナコが左膝前十字靱帯断裂を発表 |
| 2026年5月15日 | 北中米ワールドカップに臨む日本代表26人から外れる。6月1日には大会期間中に日本代表へ帯同する意向を自身のSNSで明かす |
| 2026年8月中旬 | モナコの全体練習に合流 |
| 2026年9月4日 | リーグ・アン第3節パリ・サンジェルマン戦の招集リスト22人に今季初めて入る(当日のメンバーからは外れる) |
| 2026年9月18日 | リーグ・アン第5節ランス戦でベンチ入り。出場なし |
負傷から9月18日まで、日を数えると8か月28日。「約9か月」という表現は、ほぼそのまま実態に重なる。
フィリペ・ルイス監督「最高のコンディションで復帰できるように」
モナコを率いるのは、2026年7月に就任したブラジル人のフィリペ・ルイス監督(41)だ。現役時代はアトレティコ・マドリードやチェルシーでプレーし、ブラジル代表で44試合に出場した左サイドバック。指導者としてはフラメンゴでコパ・リベルタドーレスやブラジル全国選手権のタイトルを手にし、2028年6月までの契約でモナコに来た。
ランス戦の後、指揮官は代表ウィークによる中断期間の過ごし方に触れている。
「最高のコンディションで復帰できるように個別の練習プログラムを用意している。目標は全員同じレベルのパフォーマンスで(中断明けの)トゥールーズ戦を行うことだ。10月3日には練習試合も予定している」
今回の中断は通常より長い。モナコは10月3日に練習試合を挟み、リーグ戦は10月10日に再開する予定だ。実戦から9か月離れた選手にとって、この期間の使い方は小さくない。フィリペ・ルイス監督は9月12日の時点で、完全な状態になれば次の試合か代表ウィーク後に復帰するだろうと述べていたが、それ以上に具体的な日程は示されていない。
セレッソからモナコへ、日本代表では26得点
南野は1995年1月16日、大阪府泉佐野市生まれ。セレッソ大阪の下部組織で育ち、U-18在籍中の2012年に2種登録選手として公式戦デビュー。2013年にトップチームへ昇格した。2013年にはJリーグのベストヤングプレーヤー賞を受けている。
2015年1月にオーストリアのザルツブルクへ移籍すると、リーグ優勝を重ねながら欧州での評価を高めた。2020年1月にリバプールへ加入し、2021年前半にはサウサンプトンへ期限付きで移籍。2022年夏からモナコに所属し、契約は2027年6月までとなる。
日本代表では2015年10月にデビューし、国際Aマッチ通算73試合26得点。26得点は木村和司氏に並ぶ歴代8位タイの数字だ。左右両足のシュートと狭い場所での動き出しを持ち味とし、2列目でも前線でも起用される。
キャリアの中で、これほど長くピッチを離れたことはない。
日本代表復帰とアジアカップ
日本代表は9月17日、キリンチャレンジカップとキリンカップサッカーに臨む31人を発表した。9月24日のウルグアイ戦を皮切りに、28日のベネズエラ戦、10月1日と5日のキリンカップと12日間で4試合を戦う日程で、松木玖生ら4人が初招集された。公式戦に出ていない南野の名前はない。
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次の大きな目標として見えるのは、2027年1月7日から2月5日にサウジアラビアで開かれるAFCアジアカップだ。開催まではまだ時間がある。ただ、代表復帰の条件はクラブで試合に出て結果を残すことに尽き、そこに近道はない。森保一監督が南野をどう見るかも、モナコでの出場時間が増えてからの話になる。
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ベンチ入りは復帰そのものではない。それでも、12月21日に担架で運ばれた選手が9か月後に控えの列へ戻ってきた事実は残る。次にモナコが公式戦を戦うのは10月10日。ピッチに立つ南野を見られるかどうかは、そこから先の数週間にかかる。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]










































































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