石川ケニー、レッズ入団を決断し2026年のオリックス入り見送り 6位指名後の経緯とジョージア大での成績

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石川ケニー(22)=ジョージア大=がシンシナティ・レッズと契約し、2026年のオリックス入団を見送った。オリックスは2025年ドラフト6位で指名していたが、石川は米国でのプロ生活を選択。ジョージア大では打率.336、投手では1勝1敗だった。
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石川ケニーがレッズとの契約を発表
投打の二刀流でプレーする石川ケニーが日本時間7月25日、自身のSNSで米大リーグのシンシナティ・レッズとの契約を発表した。レッズは7月12日のMLBドラフトで石川を13巡目、全体392位で指名。指名から約2週間で契約に至った。
石川は2025年10月23日のNPBドラフトで、オリックス・バファローズから6位指名を受けていた。NPB公式とオリックス公式は、いずれも石川を「投手」として掲載。オリックスは最速150キロを超える直球と長打力を挙げ、投打での伸びしろを評価していた。
レッズとの契約を選んだことで、石川は2026年のオリックス入団を見送ることになった。ただし、本人がオリックスへ伝えた言葉や交渉内容は公表されていない。「指名を拒否した」と短く片づけるより、二つの球団から指名を受けた末にレッズを選んだ、と捉えるのが正確だ。
契約金はMLB公式のドラフト記録には7月25日午後1時30分時点で未掲載だが、スポニチは関係者の話として約38万ドル(約6200万円)と報じている。最初に所属する傘下球団は同時点で公表されていない。
オリックス6位指名から決断までの経緯
二つの指名には約9カ月の間隔があった。オリックスが契約交渉権を手にしたのは2025年10月。石川はすぐにNPBへ進まず、2026年シーズンをジョージア大で戦った。
その後、レッズがMLBドラフトで指名したのは2026年7月12日だった。石川は指名直後、共同通信の電話取材に「本当にうれしく、幸せな悩み。悔いのない選択をしたい」と説明。オリックスの小浜裕一球団本部長も、入団を望みながら本人の意思を尊重する考えを示していた。
石川の決断が球団へ伝わったのは7月25日朝だった。オリックスの福良淳一GMは京セラドーム大阪で報道陣に対応し、本人側から連絡を受けたと明かしている。
「石川選手が選んだことですし、残念やけど、がんばって欲しい」
日刊スポーツが伝えた福良GMの言葉だ。石川はオリックスとの交渉期限だった7月31日を待たず、米国でプロ生活を始める進路を固めた。
なぜレッズだったのか。
本人は契約発表で、今回を「人生で最も難しい決断の一つ」とし、「メジャーリーガーになるという夢」に向かって努力する意思を示した。一方、育成方針、契約条件、生活環境などのどれが選択を左右したかまでは公表していない。レッズは指名前からオリックスの交渉権を把握し、石川を二刀流候補として評価していた。
レッズは二刀流で育成する方針
レッズのアマチュアスカウト部門を率いるジョー・カツースカ氏は、ドラフト後のオンライン取材で石川に投打両方の機会を与える考えを説明した。Full-Countの取材によると、球団は左投手としての将来性をより高く見ながら、まずは二刀流で始める方針だという。
ここがオリックスの評価と重なる。オリックスはドラフト時に投手として指名した一方、公式のスカウトコメントでは本塁打を打てる力にも触れていた。日米の球団が、左腕と左打者の両面を見ていたことになる。
ただし、レッズの育成方針が契約の決め手だったとする本人の発言はない。二刀流を続けられる見通しは公表済みだが、それを決断理由に置き換えることはできない。
NPBの6位とMLBの13巡目も、そのまま順位で比べられない。両リーグではドラフトの参加人数や指名制度、契約の仕組みが異なる。石川が選んだのは「何位が上か」ではなく、どこでプロ生活を始めるかという進路だった。
ジョージア大では打率.336を記録
ジョージア大の2026年公式累計成績では、石川は投打を合わせて48試合に出場し、44試合で先発した。内訳は野手として38試合に出場して全試合先発、投手として10試合に登板して6試合先発。打撃では125打数42安打の打率.336、3本塁打、21打点、OPS.947を残した。23試合連続出塁はチーム最長だった。
全米大学選手権のカレッジ・ワールドシリーズでは14打数5安打で打率.357、1本塁打3打点。ジョージア大は53勝14敗でシーズンを終え、サウスイースタン・カンファレンスのレギュラーシーズンとトーナメントを制した。全米の大舞台でも打力を示した。
投手成績は10試合、うち先発6試合で1勝1敗、防御率14.44。14回3分の1を投げた。打撃に比べると数字は振るわず、同じ試合で投手と野手を兼ねる起用もなかった。
シーズン序盤には打席で死球を受け、右足を亀裂骨折。2月18日から3月14日まで戦列を離れた。それでも復帰後は外野で出場を続け、打率3割3分6厘まで戻している。
ジョージア大での1年だけが評価材料ではない。シアトル大でプレーした2025年は打者として打率.318、8本塁打、32打点を記録。投手では66回3分の1を投げて5勝6敗1セーブ、防御率4.21、73奪三振だった。二刀流での実績を積み、より競争の激しいジョージア大へ移った経歴を持つ。
22歳の二刀流は米国でプロ生活へ
石川は2004年4月7日、米ハワイ州生まれ。小学2年時に横浜市へ移り、明秀学園日立高では投打で甲子園を経験した。亜細亜大を経て渡米し、シアトル大、ジョージア大へ進んでいる。
日本と米国の両方で育ち、大学野球でも二つの国をまたいだ。オリックスから指名された後も米国でのシーズンを完走し、レッズとの契約にたどり着いた。
今後の焦点は、レッズ傘下で二刀流をどこまで続けるかだ。球団は投打両方を試す考えを示しているが、登板数や守備位置などの具体案はまだ出ていない。まずは所属先と起用方針の正式発表を待つ段階となる。
オリックスは獲得に至らなかったものの、福良GMは新しい進路を受け止めた。石川は2026年のオリックス入団を見送り、22歳で米国のプロ野球へ向かう。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]
































































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