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中村悠平、中日戦で自打球が当たり負傷交代 右眼窩内側壁の骨折と診断

中村悠平、中日戦で自打球が当たり負傷交代 右眼窩内側壁の骨折と診断

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ヤクルトの中村悠平捕手(36)が7月22日の中日戦(神宮)、3回裏にバントを試みた際、自打球が顔面に直撃した。担架で運ばれ救急搬送され、都内の病院で「右眼球打撲」「右眼窩内側壁骨折」と診断された。池山隆寛監督は試合後「心配です」と語り、試合はヤクルトが8-5で中日に勝利したが、23日時点で復帰時期の公式発表はない。

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3回裏1死一塁、バントの打球が直撃

中村は3回裏1死一塁の場面で打席に入った。カウント1-1から、中日の2番手・三浦瑞樹投手に対してセーフティーバント気味の構えを見せると、バットに当たった打球がそのまま真上に跳ね上がり、中村の顔面を直撃した。

打球を受けた中村はその場に倒れ込み、自力で立ち上がることができなかった。グラウンドには担架が運び込まれ、中村はブルーのシートで目元を覆われた状態のままベンチ裏へと運ばれた。まさかの一幕に神宮球場は騒然となり、ベンチの池山隆寛監督も心配そうな表情でその様子を見つめている。トレーナーによる応急処置の後、中村はそのまま救急車で都内の病院へ搬送された。

なお中村は負傷する前の第1打席で、左翼線への二塁打を放っていた。守備でも打撃でも、この日はチームの主力としてグラウンドに立っていた。

球団発表は骨折、池山監督「心配です」

ヤクルト球団は試合後、都内の病院で下された中村の診断結果を発表した。「右眼球打撲」と「右眼窩内側壁骨折」。バントの構えで打った打球が、そのまま右目付近を直接捉えていたことになる。

池山隆寛監督は試合後の取材に応じ、負傷部位について「右目です。目に当たったので」と説明した。そのうえで「明後日はちょっと難しいかな。ちょっと心配です」と、中村の状態を気遣う言葉を口にしている。中村がいつからチームを離れることになるのか、この時点で監督の口からも明言はなかった。

代打・古賀は三振も記録は中村に

中村が途中で退いたことで、打席には代打・古賀優大が送られた。カウント1-2まで進んでいた状態からの交代で、古賀はそのまま見逃し三振に倒れている。

ただしこの三振は、古賀ではなく中村の記録として残った。公認野球規則では、打者が2ストライクを取られた後に交代し、後を引き継いだ打者がそのまま三振に終わった場合、三振と打数は最初の打者に記録すると定めている。三振以外の結果であれば、四球を含めてすべて交代した打者の記録として扱われる。負傷交代というアクシデントの渦中で、中村には皮肉な形で三振の記録が一つ加わった。

試合はヤクルトが1回に中日・細川成也の2ランなどで3点を先制されたが、2回裏に内山壮真の2ラン、赤羽由紘の3ランで一挙5点を奪って逆転した。6回には長岡秀樹の3ラン本塁打も加わり、最終的に8-5で中日を下している。先発の奥川恭伸は6回4失点と試合を作り、今季4勝目を挙げた。中日は先発の中西聖輝が2回5失点で敗戦投手となった。観客数は2万7391人だった。

ゴールデングラブ3度の実力派

中村は福井県出身、1990年6月17日生まれの36歳。福井県立福井商業高等学校から2008年ドラフトでヤクルトの3巡目指名を受け、2009年にプロ入りした。以来17年にわたってヤクルト一筋でマスクをかぶり続けている。

正捕手としてチームの3度のリーグ優勝、1度の日本一に貢献し、2021年の日本シリーズでは自身がMVPに輝いた。ゴールデングラブ賞とベストナインは、いずれも2015年、2021年、2022年の3度受賞。2025年シーズン終了時点の通算成績は1427試合出場、1017安打、41本塁打、381打点となっている。

国際大会でも日本代表の正捕手を任されてきた実績を持つ。2015年のWBSCプレミア12、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)ではいずれも侍ジャパンの正捕手としてマスクをかぶり、WBCでは世界一に貢献している。長年にわたって正捕手を任され続けてきた守備の要であり、若手からベテランまで幅広い投手陣のリードを担ってきた。その中村がマスクを外すことになれば、捕手起用や投手陣のリードに少なからず影響が及ぶことになる。

全治や復帰時期、公式発表はまだ

23日時点で、ヤクルト球団から中村の全治期間や復帰見込みに関する公式な発表は出ていない。球団の公式サイトにも、負傷内容についての追加の説明は掲載されていない。

眼窩の骨折は、部位や程度によって治療方針や離脱期間が大きく変わるとされる。現段階で、軽々に見通しを語れる材料はそろっていない。今後、球団から検査結果や治療方針についての正式な発表があるかどうかが焦点となる。

正捕手として長らくチームを支えてきた中村を欠く状態が続けば、若手中心の捕手陣で投手陣を支えることになる。ペナントレース後半を戦うヤクルトにとって、中村の状態は見過ごせない焦点であり続けている。続報が入り次第、球団側からの正式な説明が待たれる。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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