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サバレンカさん、全米オープン3回戦を6-3、6-4で勝利 試合中に訴えた大麻のにおいと会場周辺への要望を整理

サバレンカさん、全米オープン3回戦を6-3、6-4で勝利 試合中に訴えた大麻のにおいと会場周辺への要望を整理

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女子世界ランキング1位のアリーナ・サバレンカ(28)が現地時間9月4日、全米オープン3回戦でカミラ・ラヒモワを6-3、6-4で下した。第1セットの自身のサービスゲームでは、大麻のにおいが強いと主審に訴えて試合が一時止まる場面もあった。大会を運営する全米テニス協会は、敷地の外までは管理できないとの見解を示している。

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トスを2度落とし、2-0から主審に歩み寄った

舞台はルイ・アームストロング・スタジアム。第1セットを2-0とリードして迎えた第3ゲーム、サーブに入ったサバレンカがトスを上げ、そのままボールを落とす。次のポイントでも同じことが起きた。

そして主審のエバ・アスデラキムーアに歩み寄り、「誰かが大麻を吸っている。においがとても強いので、何とかしてもらえないか」と伝えた。主審は無線で運営スタッフに連絡し、指でたばこを吸う仕草を見せる。試合はほどなく再開した。

中断のあともプレーは崩れない。第1セットは35分で先取した。試合全体でサービスエース10本、ウィナー29本を記録し、ブレークポイントは1本も与えなかった。世界92位のラヒモワ(ウズベキスタン)が食い下がったのは第2セット。それでもサバレンカはリードを守り切り、4回戦へ駒を進めた。

出どころは特定されず、大会側は禁煙徹底を説明

においの出どころは、結局分からずじまいだった。警備が周辺を確認したものの、場内で喫煙していた観客は見つからず、退場者も出ていない。

会場のUSTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターは全面禁煙になっている。一方でニューヨーク州は2021年に嗜好用大麻を合法化し、21歳以上の使用を認めた。ただし公園など、たばこの喫煙が禁じられた場所では大麻も吸えない。隣接するフラッシング・メドウズ・コロナパークからは、風に乗って煙が流れ込むことがある。今大会も今週に入って、周辺で同じにおいが漂う日が続いた。

全米テニス協会の広報担当ブレンダン・マッキンタイアは「敷地の外で何が起きているかまで管理はできないが、この施設を禁煙環境に保つため警戒を続ける」との声明を出した。州法で認められていても、公園の敷地内では喫煙を認めておらず、同センターもその対象に含まれると説明している。

「コートの周りではやめてほしい」試合後に語った本音

サバレンカ本人は試合後、笑いながら振り返った。「みんな好きなことをして、好きなものを吸って、好きなだけリラックスすればいい。でも、テニスコートの周りではやめてほしい」。ベストを尽くして戦っている最中にあのにおいと付き合うのは少し難しい、とも話す。

出どころについては「観客席からなのか、風でスタジアムに吹き込んだ外からのものなのか、私には分からない」と述べるにとどめた。この日は風が強く、においがいつになく濃かったという。

「あのまま吸われ続けたら、私までハイになっちゃうかも」。冗談を交えつつ、最後は「もう少し気を配ってもらえたら」と要望を口にした。会場周辺の利用者へ向けた、選手側からの控えめな注文だった。

キリオスも同じ訴え、繰り返される全米の事情

コート上でにおいを訴えた選手は、サバレンカが初めてではない。ニック・キリオスは2022年の2回戦、同じルイ・アームストロング・スタジアムで観客に注意するよう主審に求めている。主審が売店の調理のにおいではないかと応じると、キリオスは食べ物のにおいに文句は言わないと返した。持病のぜんそくが刺激され、試合のペースを保ちにくくなったとも明かしている。

2023年大会では、マリア・サッカリが1回戦の途中で主審ににおいを伝え、アレクサンダー・ズベレフは17番コートのにおいを話題にした。今大会でも、英国女子のトップに立つケイティ・ボールターが気が散ると話している。広大な公園の中に立つ会場である以上、場内をいくら禁煙にしても外の空気までは仕切れない。

3連覇へ4回戦、タウンゼントと初対戦

サバレンカは全米オープンを2024年、2025年と連覇しており、今大会は3連覇がかかる。世界ランキング1位を守るためにも、優勝が必要な状況に置かれている。

今季のウィンブルドンでは大坂なおみに敗れ、準々決勝進出を逃した。6月の全仏オープンも準々決勝でディアナ・シュナイダーに屈している。四大大会の後半戦は、取り返す場でもある。

関連記事:大坂なおみ、ウィンブルドン初の準々決勝進出 世界1位サバレンカを撃破し次戦はムホバ戦

4回戦の相手は世界96位のテイラー・タウンゼント(アメリカ)に決まった。同じ4日、第15シードのシュナイダーを6-2、6-7、6-3で破っての勝ち上がり。ダブルスで四大大会3勝を挙げる30歳だが、シングルスでの8強入りはまだない。両者の対戦はこれが初めてになる。

3回戦で対戦したラヒモワについて、サバレンカは「素晴らしいテニスをしていた。第2セットは本当に苦しめられた」と語る。においの話題が先に立った一戦だが、コート上の中身は決して楽ではなかった。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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